愛犬が逃げたまま帰ってこない! 脱走の原因や対策・探し方を解説

「犬が逃げた場合の対処法は?」
「犬が逃げやすいタイミングは?」
「犬が脱走する原因は?」

大切な愛犬が逃げたとき、どう対処すれば良いのか困ってしまう飼い主さんもいるでしょう。

そこで今回は、犬が逃げたときの対処法について、詳しく解説します。犬が逃げやすいタイミングや、脱走する原因についても紹介しているので、ぜひご一読ください。

犬が脱走しやすいタイミングは?

愛犬が脱走しやすいタイミングとは、どんなときなのでしょうか。脱走しやすいタイミングを把握しておけば、飼い主さんも注意しながら愛犬の動向を見張れます。

愛犬が脱走しやすい具体的なタイミングは、以下のとおりです。

  • 大きい音でパニック状態のとき
  • 散歩中に首輪が外れたりリードが外れたりしたとき
  • 玄関のドアを不用意に開けたとき
  • 屋外で飼っていて鎖やリードが劣化したとき

犬は一度パニック状態になると、当分の間は前後不覚に陥ってしまうケースがあります。自宅から離れた場所まで逃げる可能性があるので、パニックのときはそっとしておきましょう。

また、普段から使っているリードや首輪、鎖などの状態は細かく確認しておく必要があります。

犬が逃げた原因は?

犬が逃げてしまう原因はいくつかあります。事前に原因を把握しておけば、対策を施し、脱走を予防できるでしょう。犬が逃げた原因の多くは、次のとおりです。

  • 犬の本能
  • 好奇心
  • 遊びの一環
  • ストレス
  • 首輪やリードの破損

それぞれの原因について、詳しく解説します。

犬の本能

犬は本能的に逃げる動物を追いかける習性を持っています。虫や鳥などを見つけて、追いかけているうちに脱走するケースも多いです。

急に走り出す犬も多いので、飼い主さんも対応し切れず脱走を許してしまうかもしれません。散歩中に逃がさないためにも、リードを持つ手には力を入れておき、離さないようにしましょう。

他にも、オス犬の場合はメス犬のフェロモンに反応して追いかけるケースがあります。去勢しておけば、メス犬に反応しなくなるので、脱走防止のために手術を検討しておきましょう。

好奇心

好奇心が強い犬は、外の世界に興味津々です。そのため、ドアを開けた瞬間に飛び出して脱走してしまうケースがあります。

外の景色や匂いなど、犬の興味をひくものはたくさんあるので、不用意にドアは開けないようにしましょう。ドアの前に、柵を用意しておき、飛び出さない対策を講じておく必要があります。

遊びの一環

一度脱走したときに、飼い主さんが追いかける姿を見て遊んでいると勘違いする犬は多いです。追いかけっこが楽しくて何度も脱走を試みる犬もいます。

遊びの一環になってしまっている場合、脱走が癖になる恐れがあるので注意してください。脱走させないのが一番なので、逃げないよう対策を講じておきましょう。

ストレス

犬はストレスが溜まると、脱走する可能性があります。外の景色や匂いなどから刺激を受け、ストレス解消しようとするためです。

犬がストレスを感じる原因はさまざまあり、運動不足やケージなどの狭い空間で不満が溜まっているなどが考えられます。

適度に散歩に行き、愛犬がストレスを溜め込まないよう対策を講じることが大切です。

首輪やリードの破損

犬に着けている首輪やリードが劣化し、破損した場合、脱走する危険性があります。特に散歩中に破損したときは、興奮して遠くまで逃げてしまう恐れがあるでしょう。

首輪やリードの状態は細かく確認しておき、劣化していないかチェックしておくことが大切です。劣化しているときは、新しい物に交換して破損により脱走されないよう注意してください。

犬が逃げないための対策

犬はパニックになったり好奇心から脱走したりします。愛犬が逃げてしまわないよう、次のような対策を状況に応じて実施してください。

  • 飼育環境を整える
  • しつけを行う
  • リードや首輪の状態は確認しておく
  • 鑑札を身につけさせる
  • 迷子対策をしておく

犬が逃げないための対策について、詳しく確認していきましょう。

飼育環境を整える

愛犬を脱走させないためにも、飼育環境はしっかり整える必要があります。ドアの前に脱走防止の柵やフェンスを用意しておけば、不意に愛犬が逃げる心配も少なくなるはずです。

また、来客が訪れた際に、愛犬をケージに入れる習慣を身につけておく方法も脱走防止に使えます。外飼いの場合は、室内飼いに切り替えて、犬が脱走するリスクを低減させる方法もおすすめです。

しつけを行う

散歩中にパニック状態に陥らないためにも、日頃からしつけを行っておく必要があります。基本的な「待て」や「お座り」を中心に指示を与えておけば、どんなときにも冷静に対処できるはずです。

他の犬が近づいたときも、待てがしっかり出来ていれば、突然走りだしたり襲ったりする心配は少なくなります。日頃からしつけが行き届いていれば、いきなり脱走する事態は防げるでしょう。

リードや首輪の状態は確認しておく

リードや首輪は、雨風にさらされるほど劣化していきます。使用期間が長くても、徐々に劣化していくので、状態は細かくチェックしておきましょう。

リードや首輪が外れてしまうと、犬は外の解放感から走り出す可能性があります。日頃から点検を怠らず、劣化していたら新しい物と交換しましょう。

鑑札を身につけさせる

首輪などに鑑札を着けておけば、個体識別が容易になります。万が一脱走しても、どこの家の犬なのか把握できるので、保護した人が連絡をくれるかもしれません。

脱走時だけでなく、災害時に愛犬とはぐれても保護してもらえる可能性が高くなります。

迷子対策をしておく

愛犬が脱走したときのために、迷子対策を行っておくことが重要です。犬の迷子対策には、災害対策付き迷子札「my-goなどがあります。

「my-go」は、愛犬が迷子になったときに、飼い主さん同士が連絡を取り合って助け合うことができる無償サービスです。

他にも、事前にペット情報を登録しておくペットプロフなどのサービスがあります。「PET-IDタグ」を身につけさせておけば、愛犬を発見してもらったときに、保護した人から連絡してもらえるかもしれません。

犬が逃げたときの対処法

愛犬が脱走してしまったとき、どう対処すれば良いのでしょうか。逃げたときは、焦ってしまう人も多いですが、冷静に対処する必要があります。犬が逃げたときの具体的な対処法は、以下のとおりです。

  • 犬が脱走した方向をチェックする
  • 保健所や動物管理センターに相談する
  • 警察に相談する
  • 動物病院へ連絡する

犬が逃げたときの備えとして、対処方法を事前に理解しておきましょう。

犬が脱走した方向をチェックする

愛犬が逃げたときは、冷静になってどちらの方向に脱走したのかチェックしておきましょう。逃げた方向で愛犬が見つかる可能性が高いので、捜索するときの参考になります。

また、捜索依頼を出すときにも、逃げた場所の指示が出しやすくなるので、しっかり覚えておきましょう。

保健所や動物管理センターに相談する

愛犬が逃げたときは、誰かに保護されていないか確認してください。保健所や動物管理センターで保護されているケースがあるので、見つからないときは一度連絡しましょう。

動物管理センターは都道府県によって扱いが異なるので、住んでいる地域の施設を把握しておくことが大切です。

保健所の管轄は厚生労働省の公式HPから確認できるので、一度チェックしてみてください。

警察に相談する

犬が逃げたときは、警察に連絡を入れることも重要です。近隣住民が警察に連絡して犬が保護されている可能性があります。

最寄りの交番などに問い合わせて、犬が保護されていないか確認をとってください。後から見つかる可能性があるので、事前に自分の電話番号も伝えておくと良いでしょう。

動物病院へ連絡する

愛犬が脱走した時に怪我を負った場合、動物病院で診察を受ける可能性があります。最寄りの動物病院に連絡を入れてみて、保護されていないか確認をとってみてください。

また、動物病院にお願いして、迷子犬のチラシを掲示しても良いか尋ねてみるのも良いでしょう。

犬が逃げたときの探し方

犬が逃げたとき、どう探せば良いのか迷ってしまう飼い主さんもいるでしょう。犬が逃げたときの探し方は、次のとおりです。

  • 脱走した場所で探す
  • SNSを活用する
  • チラシを活用する

それぞれの探し方について、詳しく解説していきます。

脱走した場所で探す

犬が逃げたとき、脱走した場所を探すのが先決です。パニックになって脱走したとしても、近くで身を隠している可能性があります。

飼い主さんが名前を呼びながら探せば、隠れているところから出てきてくれるかもしれません。脱走した犬を探すときは、脱走したところから順に逃げた方向に向かって捜索しましょう。

SNSを活用する

SNSで迷子犬の情報を拡散すれば、不特定多数の人が捜索に協力してくれる可能性があります。愛犬の特徴や逃げた場所など、できるだけ詳しい情報を掲載して捜索を手伝ってもらいましょう。

不特定多数の人からの情報は膨大になる可能性があるので、必要な情報だけを取得できるよう意識しておくことが大切です。

チラシを活用する

迷子犬のチラシを作成し、近くの交番や店舗で配布する方法があります。掲載するチラシに掲載する内容は、逃げた場所や犬の年齢、見た目の特徴などです。できるだけ多くの人が目にする場所を選んで、チラシを配布しましょう。

犬が逃げたときは冷静に対処しよう

今回は犬が逃げた原因や対策について、詳しくお伝えしました。犬は散歩中や来客時に脱走するケースがあるので、事前に対策を講じておくことが大切です。

脱走防止に、ドア周辺には柵やフェンスを用意しておき、簡単に逃げられないよう工夫しておきましょう。

脱走したときは保健所や交番などに連絡して、保護されていないか確認しておくことも重要です。この記事でお伝えした犬が逃げたときの情報を参考に、脱走対策を心がけてください。

執筆:いぬのあのね編集部
イラスト:ヴァイクセルブラウン花咲季

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