「ミニチュアシュナウザーの寿命は?」
「ミニチュアシュナウザーを長生きさせるコツは?」
「ミニチュアシュナウザーを飼うなら気を付けたい病気は?」
ミニチュアシュナウザーを迎え入れる前に、平均寿命や長生きのコツを知っておきたい方も多いはずです。
そこで今回は、ミニチュアシュナウザーの平均寿命や長生きのコツ、かかりやすい病気について詳しくお伝えしていきます。ぜひ最後まで読んで、参考にしてください。
ミニチュアシュナウザーの平均寿命は?最高齢も紹介
小型犬として室内飼いにおすすめのミニチュアシュナウザーですが、迎え入れる前に平均寿命を知っておきたい方もいるでしょう。ここでは、以下の内容についてお伝えします。
- ミニチュアシュナウザーの平均寿命
- ミニチュアシュナウザーの最高齢
- 性別によって寿命は異なる?
- ミニチュアシュナウザーのシニア期はいつから?
それぞれを詳しく確認していきましょう。
ミニチュアシュナウザーの平均寿命
ミニチュアシュナウザーの平均寿命は12〜15歳です。長寿が多い小型犬のなかで考えると、平均的な寿命と言えるでしょう。
ただし、寿命は個体差や普段の環境によって変化します。ミニチュアシュナウザーが住みやすい環境に整えておけば、平均寿命よりも長生きする可能性はあるでしょう。
反対に、ストレスが溜まりやすい室内環境では、寿命が短くなる恐れがあります。できるだけミニチュアシュナウザーが住みやすい室内環境に整えて、長生きできるよう配慮してあげましょう。
ミニチュアシュナウザーの最高齢
ミニチュアシュナウザーの最高齢は、オーストラリアに住んでいた子で29歳5ヵ月という記録があります。約20年もの間、牧牛犬としての役割を果たしたと言われているようです。
2023年現在に確認されている最高齢は18歳で、存命中であることから記録が塗り替えられる可能性はあります。
性別によって寿命は異なる?
ミニチュアシュナウザーのオスとメスでは、寿命に大きな違いはあるのでしょうか。結論から話すと、性別による寿命の違いはありません。
基本的に小型犬のほうが長生きと言われているので、身体のサイズによる寿命の違いはあっても性別はあまり影響しないようです。
ミニチュアシュナウザーのシニア期はいつから?
ミニチュアシュナウザーのシニア期は6〜10歳です。11歳を過ぎれば、高齢期と呼ばれます。
シニア期になると少しずつ体調に変化が現れるので注意が必要です。例えば、睡眠時間が増える、段差を嫌がるようになったなどの行動を取り始めれば、シニア期になったと考えて良いでしょう。
ただし、老化の早さは個体差によるものが大きいので、年齢はあくまでも参考程度にしておいてください。
ミニチュアシュナウザーを長生きさせるコツは?
家族に迎え入れたなら、できるだけ長生きして欲しいと考える飼い主さんは多いでしょう。ミニチュアシュナウザーを長生きさせる主なコツは以下のとおりです。
- 定期的に健康診断を受ける
- ストレスを発散させる
- 適度にブラッシングを行う
- 毎日散歩させる
- 生活環境を整える
それぞれのコツを具体的に解説していきます。
定期的に健康診断を受ける
ミニチュアシュナウザーを長生きさせたいなら、定期的な健康診断は必須です。病気の早期発見には欠かせません。病気の初期段階であれば治療法によっては、完治する可能性は高いため、長生きできる可能性が増すでしょう。
健康診断は年に1回程度は受けておいてください。シニア期に入ったら、半年に1度は健康診断を受けたほうが安心です。
ストレスを発散させる
ストレスを溜めすぎると、身体に毒なのは犬も一緒です。できるだけストレスを溜め込まないよう、適度な運動をさせることが重要になります。毎日散歩をさせて、ストレスを発散させてあげるように努めてあげましょう。
また、何がストレスになるのか個体差があるので、よく観察して溜め込む前に原因を排除してあげることが大切です。
適度にブラッシングを行う
ミニチュアシュナウザーは、他の犬種と比べて毛が抜け落ちにくい体質をしています。そのため、適度にブラッシングを行ってムダな被毛を除去することが大切です。
ムダな被毛を除去しないと、徐々に毛玉になってしまいます。毛玉が増えると、血行が悪くなる原因になり、皮膚炎になる恐れがあるからです。適度にブラッシングを行い、毛玉にならないよう対処してあげてください。
毎日散歩させる
毎日適度な距離を散歩させることで、肥満防止やストレス発散に繋がります。外の景色を見せることで脳に良い刺激を与えてくれる効果もあるので、認知症予防にもなるでしょう。
ただ、小型犬なので長い距離を散歩させると、身体への負担が懸念されます。長くても、散歩は1回に40分程度が適切です。
生活環境を整える
年齢を重ねると、段差の上り下りだけでも負担になる可能性があります。そのため、段差が少ない環境に変えるなど、ミニチュアシュナウザーが住みやすい生活環境も長生きには欠かせません。
また、床材がフローリングの場合は、爪で滑って足腰に負担がかかります。床材を滑りにくい材質に変えるか、カーペットを敷いて滑りにくい環境に整えてあげることが大切です。
ミニチュアシュナウザーがかかりやすい病気は?
ミニチュアシュナウザーの健康を守るには、かかりやすい次の病気について理解しておく必要があります。
- 白内障
- 尿路結石
- 外耳炎
- シュナウザー面皰(めんぽう)症候群
- 糖尿病
- 乾燥性角結膜炎
- 胆嚢粘液嚢腫(たんのうねんえきのうしゅ)
それぞれどのような病気なのか、詳しく解説していきます。
白内障
白内障は目の水晶体が白く濁る病気です。症状が悪化すると、徐々に白く濁っていき、最終的には失明してしまう恐れがあります。
白内障は遺伝が関係していると言われており、加齢に伴い発症リスクが高くなるようです。予防法はないと言われているため、症状が悪化していないか飼い主さんが逐一チェックしてあげましょう。
尿路結石
尿の通り道に結石が生じて、痛みが伴う病気です。うまく排泄できなくなる子が多いので、トイレをしていないときは尿路結石を疑ったほうが良いかもしれません。
尿路結石の原因は、食事バランスの偏りやストレスなどが関係しています。さまざまな原因から発症するリスクがありますが、早期治療を行えば完治できる可能性が高いです。
外耳炎
適切に耳掃除をしていないと、炎症が起きて外耳炎に発展する恐れがあります。かゆみや痛みが伴う可能性があるので、愛犬が耳を気にしているときは注意が必要です。
外耳炎の原因は細菌や寄生虫、アレルギーなどが考えられます。ミニチュアシュナウザーは耳毛が他の犬種よりも多い傾向があるので、外耳炎になりやすいです。こまめに掃除をして、清潔な状態を保ってください。
シュナウザー面皰(めんぽう)症候群
ミニチュアシュナウザー特有の病気で、発疹ができる疾患と言われています。原因はいくつかありますが、主に毛穴の皮脂汚れが要因となって発症するケースが多いです。この病気にかかると、細菌感染によって皮膚炎も併発する恐れがあります。
病気の発症を予防する手段は、こまめにシャンプーをして皮脂が溜まらないようにすることです。また、良質な脂質を摂取することでも予防に繋がるので、オメガ3脂肪酸が含まれているフードを与えてみてください。
糖尿病
膵臓の働きが悪くなり、インスリンが作れなくなる病気が糖尿病です。主に加齢や肥満などが原因で発症する病気と言われています。
特に肥満が原因の場合は、若いうちから糖尿病になってしまうこともあるので、日頃から適切な食事と運動を心掛ける必要があるでしょう。
乾燥性角結膜炎
人間のドライアイと同様の症状で、涙の分泌量が少なくなることで発生する病気です。瞼を温めてあげれば、涙の分泌が促せるので症状が緩和されることがあります。
部屋の湿度を適切に保ってあげるのが予防に繋がるので、加湿器を活用するのがおすすめです。
胆嚢粘液嚢腫(たんのうねんえきのうしゅ)
胆嚢内にある粘液が過剰分泌し、胆汁の排泄が滞るなどの症状が出る病気です。ミニチュアシュナウザーは脂質代謝の異常が生じやすい犬種であるため、胆嚢関連の病気が発症しやすい傾向にあります。
予防方法として、良質な脂質が含まれているフードを与えたり毎日適度な運動を取り入れたりしてください。
ミニチュアシュナウザーの老化のサインとは?
ミニチュアシュナウザーに限らず、犬は年齢を重ねると成犬期とは違う行動をとるようになります。主な老化のサインは、以下のとおりです。
- 寝る時間が増えた
- 壁や物にぶつかる回数が増えた
- 段差の上り下りに時間がかかる
- 毛ツヤが悪くなる
- おしっこの回数が増えた
具体的に老化のサインとは、どのような行動を指しているのか詳しく解説していきます。
寝る時間が増えた
成犬期と比べて、最近は寝る時間が増えたと感じるときは、老化が始まっているサインかもしれません。老化が進むと、これまで起きていた時間にも寝ることがあり、トータルの睡眠時間が多くなります。
他にも、散歩に対して消極的になるなども老化のサインである可能性が高いです。
壁や物にぶつかる回数が増えた
老化が進むと、視力が弱くなるミニチュアシュナウザーが多いです。視力が弱くなると、壁や物にぶつかる回数が増えます。
特に犬は鼻や耳よりも目から衰える傾向があるので、視力が悪くなったと感じたときは老化のサインです。
段差の上り下りに時間がかかる
老化が進むと、関節の可動域が狭くなったり筋肉の動きが悪くなったりします。その結果、いつもは軽々行っていた段差の上り下りに時間がかかってしまうことがあるのです。
また、関節の可動域が狭くなると痛みが伴うケースがあるので、散歩を嫌がるようになります。いつもと様子がおかしいときは、一度病院に相談してみましょう。
毛ツヤが悪くなる
犬は年齢を重ねるごとに、毛のツヤが悪くなる傾向があります。それは肝臓機能の低下によるものなので、老化のサインであるとともに、肝臓の調子が悪くなっている可能性も秘めているでしょう。
様子がおかしいと感じたときは、速やかに動物病院へ足を運び、診察してもらってください。
おしっこの回数が増えた
腎臓や膀胱の働きが弱くなると、おしっこの回数が増える傾向があります。人間と同様に頻尿になるケースがあるので、若いときよりも明らかにおしっこの回数が増えたならそれが老化のサインです。
ミニチュアシュナウザーの健康寿命が延びるようにお世話しよう
愛犬のミニチュアシュナウザーと長く一緒に居たいなら、長生きさせるコツについて把握してくことが大切です。そのためにも、定期的に健康診断を受けたり、毎日散歩させたりして健康を意識した生活を送らせる必要があります。
ミニチュアシュナウザーは小型犬であるため、大型犬よりも平均寿命は長いです。しかし、病気やケガが引き起こされれば、寿命が縮む恐れがあります。
今回お伝えした内容を参考にし、ミニチュアシュナウザーが過ごしやすい環境をつくってあげてください。
執筆:いぬのあのね編集部
イラスト:ヴァイクセルブラウン花咲季
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