「犬が留守番をできなくて困っている」
「どうすれば愛犬が留守番できるようになる?」
このようなお悩みをお持ちの飼い主さんは、多いのではないでしょうか。
新型コロナウイルスの影響で在宅勤務が増えたことで、留守番が苦手になってしまった犬は多いとされています。しかし、また留守番の機会は増えていくでしょう。そのため、今から留守番トレーニングを実践し、犬がストレスなく留守番をできるようにする必要があります。
そこで今回は、犬のトレーニング方法と留守番を成功させるコツを解説します。愛犬が快適に留守番できる環境作りについてもお伝えするので、最後までご覧ください。
犬の留守番トレーニング3つのポイント
初めに犬の留守番トレーニングについて解説していきます。留守番トレーニングにおける主なポイントは以下の3つです。
- サークルやケージに慣れさせる
- 飼い主と離れて過ごす時間をつくる
- 短時間の練習からスタートする
それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
ポイント①サークルやケージに慣れさせる
犬の留守番トレーニングで最初のポイントになるのは、サークルやケージに慣れさせることです。「狭い柵の中に閉じ込めるのは、かわいそう」と感じる方もいるでしょう。しかし、サークルやケージに慣れれば、犬はストレスなく留守番ができるようになります。
人間と同じように、犬も自分だけのプライベート空間があると安心できるからです。サークルやケージに慣れた犬は、留守番以外にも体調が悪いときや苦手な状況になると自分から進んで入るようになります。
また家の中の行動範囲を制限することで誤飲や誤食、イタズラ防止など安全性を確保できる点も魅力です。サークルやケージを選ぶときは、トイレとベッドを離して置けるくらいのスペースがあるサイズを選びましょう。
ポイント②飼い主と離れて過ごす時間をつくる
在宅中であっても、飼い主と犬が離れて過ごす時間を作りましょう。「かわいい愛犬のそばにいたい。撫でてかまっていたい」という気持ちもわかりますが、四六時中ベッタリくっついていると、犬は飼い主に依存するようになります。
飼い主に依存するようになると、犬は飼い主と離れたときに強いストレスを感じるようになるのです。犬の飼育は飼い主に依存させるのではなく、犬の独立心を育て自立させる必要があります。
サークルやケージの中で犬が一人遊びをするときは、別室で過ごすなど短時間から始め、徐々に時間を伸ばしていきましょう。離れていても安心して過ごせる信頼関係があれば、犬は大きなストレスを感じることなく留守番ができるようになります。
ポイント③短時間の練習からスタートする
犬の留守番トレーニングは短時間の練習からスタートさせましょう。いきなり長時間の留守番をさせると、犬は驚き恐怖を感じて留守番がトラウマになってしまいます。
上述したサークルーやケージで飼い主と離れて数時間過ごせるようになってから、ゴミ出しや近所のコンビニに行くなど、5分くらいの留守番から始めましょう。自宅に戻ったときに犬が鳴いている場合は、鳴き止むまで自宅に入ってはいけません。
鳴いているときに戻ると「鳴いたら戻ってきてくれる」と犬は学習し、鳴き続けるようになります。犬が諦めて鳴き止み、落ち着いたころに自宅に入りましょう。
犬の留守番を成功させるコツ
犬の留守番を成功させるには、次のコツを押さえる必要があります。
- 外出前や帰宅後の挨拶を控える
- 知育玩具などのおもちゃを用意する
- ペットカメラで見守る
- 子犬はパピー教室で社会性を身につける
詳しく確認していきましょう。
外出前や帰宅後の挨拶を控える
外出前の犬への挨拶は控え、気がつかれないようにそっと家を出ましょう。帰宅後も喜んでかけ寄ってくる犬を抱きしめたり撫でたりしてはいけません。
外出前に声をかけて構いすぎると、犬は「これから何かが起こる」と察し不安な気持ちになります。飼い主が出かけたあとも、その不安な気持ちを引きずって過ごすことになるのです。帰宅後、興奮している犬を抱きしめたり撫でたりすると犬の興奮を助長させます。
過剰な興奮は犬の身体に大きなストレスを与え、健康上よくありません。飼い主が構わず、そっとしておけば犬の興奮は早く収まるのです。外出前や帰宅後、10分間ほどは犬には構わず静かに過ごさせましょう。
知育玩具などのおもちゃを用意する
留守番には知育玩具などの、おもちゃの利用がおすすめです。飼い主が支度をはじめると、犬はソワソワして飼い主に釘付けになってしまいますよね。しかし上述したとおり、犬に気がつかれないように、そっと家を出る必要があります。
このとき便利なのが、知育玩具などのおもちゃです。犬をサークルやケージに誘導し、コングなどの知育玩具にオヤツを入れて渡しておけば、夢中になって飼い主の外出に気がつきません。知育玩具に集中してオヤツを食べたあとは、程よい疲れを感じ気持ちよく眠ります。
おもちゃは年齢や身体の大きさにあったサイズを選ぶことが大切です。またプラスティックなどの固い素材は、犬の歯や口の中を傷つける恐れがあります。天然ゴムなど、丈夫で安全な素材のものを選びましょう。
ペットカメラで見守る
ペットカメラを設置し、愛犬の留守番を遠隔で見守りましょう。留守番中の愛犬をペットカメラでチェックできれば、急な体調不良やトラブルの際にも対処できます。また音声機能やオヤツ機能を使えば、離れていてもコミュニケーションが取れるので安心です。
カメラは留守番スタイルに合わせて選ぶことが大切です。例えば、室内フリーで留守番している犬であれば、自動追尾機能や広角で首振り機能を搭載したカメラが好ましいでしょう。留守番の時間が長い犬の場合は、自動給餌期や夜間機能のついたカメラがおすすめです。
ただし、音声通話や給餌機能を怖がってしまう犬もいます。まずは在宅中に利用して、犬の反応を確認しましょう。
子犬はパピー教室で社会性を身につける
子犬はパピー教室で、社会性を身につけるのもコツのひとつです。パピー教室とは、生後2〜5ヵ月の子犬が通うしつけ教室のことです。おもに動物病院や犬の幼稚園などで開催されています。
「おすわり」「まて」などのコマンド練習や呼び戻しの方法など、基本的なしつけを学べ、子犬同士で遊ぶことも可能です。この時期に多くの犬や人と触れ合い、さまざまな体験をした犬は社会性が身につき、不安障害や問題行動を起こしにくいといわれています。
「パピー教室に通い続けられるか?」「愛犬には合わなかったらどうしよう」と心配な方には、パピーパーティがおすすめ。パピー教室のように数回通う必要はなく、単発での参加が可能です。
犬の留守番中に起こりうるリスク
犬を留守番させるには、リスクがあります。起こりうる主なリスクは以下の2つです。
- 事故や火災
- 犬のいたずら
リスクを未然に防ぐためにも、詳しく理解しておきましょう。
事故や火災
犬が留守番中に引き起こす、事故や火災は少なくありません。事故で注意が必要なのは、誤飲や誤食です。犬が誤飲や誤食する代表的なものは以下の通りです。
- 電池
- おもちゃ
- 人間用の薬
- 焼き鳥の串
- ビニール袋
- ペットシーツ
- タオルなどの長いひも状のもの
誤飲や誤食が疑われる場合は、すぐに動物病院へ連絡しましょう。誤飲や誤食は命にかかわることもあるため、自己判断は危険です。留守番中は誤飲や誤食の原因になるものは、犬の手が届かないところに保管しましょう。
また犬などのペットが引き起こす火災は、多いといわれています。犬が引き起こすおもな火災の原因は次のとおりです。
- 犬がガスコンロのスイッチを押して火がついた
- コードをかじったとこから断線し火がついた
- 電気製品や電源コンセントにおしっこをかけ発火した
このような原因で火災を発生させないためには、不要なコンセントを外しキッチンに入れないようにするなどの工夫が必要です。好奇心が旺盛な犬の場合は、サークルやケージでの留守番がおすすめです。
犬のいたずら
「留守番中に犬が家具をかじってしまった」このような経験がある人も多いでしょうか。
犬は留守番中に暇を持て余すと退屈しのぎに、いたずらをすることがあります。とくに好奇心が旺盛なタイプの犬は、ゴミ箱をひっくり返して漁ったりコードや家具をかじったりするものです。犬が興味を持ちそうなものは、手の届かない場所に保管しましょう。
帰宅後にいたずらを発見しても、犬をしかりつけてはいけません。犬はその場で注意しないと、怒られている理由が理解できないからです。また、運動不足によるストレスがいたずらの原因になっている場合もあるため、十分な散歩をすることで改善が見られるでしょう。
犬が安全・安心に留守番できる環境作りが大切
犬が安全・安心して留守番できる環境を作るには、以下のポイントに気をつけることが大切です。
- 快適に過ごせる室温に調整する
- 安心して過ごせる場所を確保しておく
- ケガや誤飲の恐れがあるものは片付けておく
- 外が見えないように工夫をする
- 花火や雷など大きな音には注意する
ポイントの詳細を詳しくお伝えしていきます。
快適に過ごせる室温に調整する
犬が快適に過ごせる室温に調整する必要があります。犬は人より体温が高く、被毛でおおわれています。汗腺も少ないため体温コントロールは苦手です。そのため、暑すぎたり寒すぎたりすると、犬の身体に大きな負担がかかります。
犬によって異なりますが、犬が快適に過ごせる環境は温度22〜25℃、湿度50〜55%といわれています。とくに夏は熱中症の危険もあるため、注意が必要です。スマート家電やスマートリモコンを利用し、外出先からでも室温を調整できるようにしておきましょう。
安心して過ごせる場所を確保しておく
留守番中は犬が安心して過ごせる場所を確保しておきましょう。犬は安心して過ごせる自分だけのプライベート空間があると、リラックスして留守番ができます。サークルやケージの中に、クレートを設置しお気に入りのブランケットなどを置いてあげるとよいでしょう。
もともと犬は巣穴を掘って生活していた名残から、暗くて狭い柔らかな場所を好みます。サークルやケージは人通りのある玄関や窓際を避け、静かな場所に設置しましょう。
ケガや誤飲の恐れがあるものは片付けておく
ケガや誤飲の恐れのあるものは片付ける、または犬の手に届かない場所に保管しましょう。誤飲は犬が留守番中に起こすトラブルのなかで、もっとも多いといわれています。
とくに若くて好奇心が強いタイプの犬は注意が必要です。普段は興味を示さないようなものにも、留守番中は退屈して口に入れてしまうこともあります。ひも状のものやビニール袋、電池など犬が興味を示しそうなものは留守番前に片付けておきましょう。
退屈しないようにおもちゃを用意する
犬が退屈しないように、いくつかのおもちゃを用意しましょう 。留守番中、犬はほとんどの時間を寝て過ごしています。しかし時間が長くなると退屈してストレスを感じるのです。そこで効果的なのが、おもちゃを使った一人遊びです。
楽しく遊んで過ごせば、ストレス発散にもつながります。また普段は使わせてもらえない留守番用のおもちゃを用意すれば、犬は留守番の時間を楽しみにするようになります。留守番用のおもちゃを選ぶときは、犬の体の大きさや年齢に合った安全なものを選びましょう。
外が見えないように工夫をする
留守番中は外が見えないように、工夫をする必要があります。外が見えると犬は自分の家を守ろうと警戒し、気を張った状態になってしまうのです。なかには人が通るたびに、警戒して吠える犬もいます。
留守番中に警戒して気を張っていると、犬は疲れて休めません。サークルやケージは、窓から離れたところに設置しましょう。またカーテンを閉じるなど、外が見えないようにしてあげると、犬は安心して留守番できます。
花火や雷など大きな音には注意が必要
花火や雷など大きな音には注意が必要です。花火や雷など大きな音を怖がる犬は多く、 逃げ回ったり、怯えて震えたりパニックになることもあります。
花火や雷が発生しそうな日に留守番をさせる場合は、サークルやケージで留守番させましょう。逃げ回って暴れたときにケガをする可能性があります。また出かけるときに雨戸やカーテンを閉めて音を遮ってあげるとよいでしょう。
犬が留守番できる時間は年齢で変化する
犬が留守番できる時間は年齢で変化します。犬の年齢のステージは、おおきく以下の3つにわかれます。
- パピー期(0~12ヵ月)
- 成犬期(1歳~6歳)
- シニア期(7歳~)
パピー期やシニア期は、長時間の留守番が難しくなることも考えられます。犬の性格や年齢にあった留守番時間を考えましょう。
犬のパピー期の留守番時間は2~3時間
犬のパピー期に適した留守番時間は、2〜3時間です 。子犬は排泄や給餌の時間の間隔が短く、急な体調の変化があることも珍しくありません。そのため生後6ヵ月頃を過ぎるまでは、長時間の留守番を避けた方がよいとされています。
犬のパピー期の留守番は、2~3時間程度の短時間から始めて徐々に時間を長くしましょう。長時間の留守番が避けられない場合は、犬の幼稚園やベビーシッターの利用がおすすめです。
成犬の留守番時間は8~10時間
成犬の場合、性格や体調などの個体差はありますが8〜10時間までが好ましいとされています。犬は順応性が高く環境に適応できるため、練習すれば長時間の留守番も可能です。ただしペットシーツでの排泄ができない犬の場合は、途中で外に行けるように工夫した方がよいでしょう。
犬は12時間から1日排泄を我慢できるといわれていますが、身体への影響を考えると、おすすめできません。留守番時間が12時間を超える場合は、ペットシッターなどの利用を検討しましょう。
シニア犬の留守番時間は短めが安心
シニア犬の留守番時間は短めが安心です。シニア犬は身体の変化から、不安感が強くなり、飼い主に強く依存する傾向にあります。個体差はありますが、シニア犬は急に体調が悪くなることもあります。気圧や気温、月の満ち欠けにさえも、シニア犬は強く影響されるのです。
「朝は元気だったのに午後になると急変した」といったことも少なくありません。またトイレの間隔が短くなり、粗相をしてしまうこともあります。留守番はペットシーツを敷き詰めたサークルでの留守番が安心です。粗相が続く場合はオムツの使用を検討しましょう。
留守番ができない犬の分離不安とは?
分離不安とは、飼い主と離れることに対して、強い恐怖や不安を感じパニック状態に陥ることをいいます。分離不安は不安障害のひとつで、さまざまな問題行動を引き起こすのです。ここでは分離不安の症状と原因、解消する方法について紹介します。
分離不安の症状
分離不安の症状は、軽度なものから深刻なものまでさまざまです。クンクンと鳴き続けたり、ひどくなると尻尾や足を毛がなくなるまで舐めたりかじったりします。分離不安で見られる、おもな症状は以下のとおりです。
- 吠える・遠吠え
- トイレを失敗する
- 物を噛んだり壊したりする
- 下痢やおう吐
- 破壊行動
- 自傷行為
- うろうろ部屋の中を歩き回る
このような症状が見られたら、分離不安の可能性があります。
犬が分離不安症になる原因
犬が分離不安症になる原因は明らかになっていませんが、生まれ持った気質や環境のストレスが原因と考えられています。犬が分離不安を引き起こすおもな原因は以下の通りです。
- 加齢や体調不良
- 生活パターンの変化
- 留守番に慣れていない
- 飼い主の過干渉・過保護
- 早い時期に親兄弟から離された
- 単独で過ごす経験が不足している
- 留守番をしている時に雷や地震など怖い経験をした
このような原因が考えられます。分離不安を防ぐためには、犬との適度な距離感も必要とされるでしょう。
分離不安症を解消する方法
犬の分離不安を解消するおもな方法は「行動療法」と「薬物療法」の2種類です。 軽度の場合は、根気よく行動療法を続けることで改善がみられるでしょう。改善がみられない場合や獣医師が必要と判断した場合は、薬物療法を併用し抗不安薬や精神安定剤、抗うつ薬を服用します。
分離不安はこころの病気です。他の病気と同様に様子を見ても改善することはありません。
軽度のうちに動物行動療法の専門医を受診し治療を受けましょう。
長時間の留守番が不安な犬への対応
長時間の留守番が不安な犬への対応は以下の3つです。
- ペットホテルを利用する
- ペットシッターを活用する
- 家族や友人に預ける
それぞれの対応について詳しくお伝えしていきます。
ペットホテルを利用する
10時間を超える留守番で犬が不安を感じる場合は、ペットホテルの利用がおすすめです。ペットホテルには、宿泊以外にも時間単位で犬を預かってくれる一時預かりがあります。
また、ケージフリーで遊べる施設も多く、なかにはトレーニングをしてくれるなど、サービスはさまざまです。
他の犬と遊ぶことが好きなタイプの犬であれば、ホテルによっては犬同士が触れ合う時間もあるので楽しく過ごせるでしょう。ペットホテルに預ける場合は、普段使っているブランケットやお気に入りのおもちゃ、オヤツなどを持っていくと安心です。
ペットシッターを活用する
「生活環境が変わると愛犬が体調をくずしてしまう」「他の犬が苦手」このような犬には、ペットシッターの利用がおすすめです。ペットシッターとは、自宅を訪問して犬の散歩や給餌、トイレの清掃などのお世話を代行するサービスのことです。
自宅で普段と変わらない生活が過ごせるため、環境の変化が少なく犬にかかるストレスを減らせます。ただしペットシッターは一日中、犬と一緒にいるわけではありません。留守番中の急な病気や事故などの対応には遅れる可能性があります。
家族や友人に預ける
家族や友人に犬を預ける方法は、一番安心できる方法といえるでしょう。普段から犬を含めた交流がある人や犬の飼育経験のある人に預けると、互いにストレスがなく安心できます。預け先に犬がいる場合は、その犬との相性も大切なので事前に確認しておきましょう。
犬を預ける際は、ペットシーツやフード、食器など日用品を持参する必要があります。かかりつけ医の診察券や連絡先を渡しておくと、万が一の場合も安心です。家族や友人へのお礼の品も、忘れないようにしましょう。
留守番が上手な犬種5選
留守番が上手な、おもな犬種は以下の5種になります。
- ラブラドール・レトリーバー
- 柴犬
- シーズー
- チワワ
- パグ
このような犬種は独立心や我慢強さがあり、学習能力も高いため留守番が得意とされています。
ラブラドール・レトリーバー
明るくおおらかなラブラドール・レトリーバーは、知能が高く賢い犬種です。留守番トレーニングを行えば長時間の留守番もこなせるようになるでしょう。ただし活発で運動量は豊富です。留守番の前後にしっかり運動させる必要があります。
柴犬
柴犬は、独立心が強くマイペースな犬種です。べったり構われ過ぎるよりも自分の時間を持ちたい柴犬は、留守番に向いている犬種といえるでしょう 。飼い主への忠誠心も強いので、留守をしっかり守ってくれます。
シーズー
おっとりした性格のシーズーは、マイペースで一人遊びも苦になりません。頭のよい犬種なのでトレーニングをすれば、留守番もこなせるようになるでしょう。また無駄吠えも少ない犬種なので、集合住宅でも安心して留守番させられます。
チワワ
小さく可憐な姿が印象のチワワですが、独立心が強く賢い犬種です。トレーニングをすれば、留守番もできるようになるでしょう。ただし警戒心が強く、番犬気質の一面もあります。外が見えないように、カーテンをするなど工夫が必要です。
パグ
パグは、マイペースで独立心が旺盛な犬種です。頭もよく落ち着いた性格なので、トレーニングをすれば留守番もできるようになるでしょう。また無駄吠えも少ない犬種なので、集合住宅でも安心して留守番させられます。
犬の留守番にまつわるQ&A
最後に犬の留守番について多くの方が持つ疑問についてお答えしていきます。
みんなはペットをどれくらい留守番させている?
留守番をさせている飼い主の約7割は犬に4時間以上の留守番をさせています。また80%以上の飼い主が、愛犬に留守番をさせた経験があり、そのうち毎日留守番させている飼い主は30%以上です。
参考:日米の愛犬家にドッグライフに関する実態調査を実施【調査結果詳細】
ケージに入れて留守番をさせた方がいい?
ケージやサークルでの留守番がよいとされています。誤飲や誤食、事故などのトラブルを防げるからです。とくに子犬やシニア犬は、ケージを利用したほうがよいでしょう。
犬の留守番中は電気をつけておく?
犬の性格にもよりますが、基本的に電気はつけなくてよいでしょう。犬は留守番中ほとんどの時間を寝て過ごしているからです。また犬はもともと夜行性で、暗い所でも目が見えます。ただし、留守番に慣れておらず不安を感じる場合は、つけたままにしてあげましょう。
犬の性格や気持ちを理解して安心できる留守番環境を整えよう
今回は愛犬が上手に安心して留守番してもらうために必要なトレーニングやコツについてお伝えしてきました。留守番に慣れるまで無理はさせず、徐々に時間を伸ばしていくことが何より大切です。
また、留守番中に起こりうるリスクを理解して、愛犬が安心して過ごせる環境作りに努めなくてはなりません。愛犬の性格によって必要なものや安心できる場所は変わってきます。愛犬の性格や気持ちを理解して、安心できる留守番環境を整えてあげましょう。
執筆:いぬのあのね編集部
イラスト:ヴァイクセルブラウン花咲季
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