「ヨークシャーテリアの値段相場はいくら?」
「迎え入れる方法によって相場は違うの?」
「家族に迎え入れるときは総額いくらかかるの?」
ヨークシャーテリアを家族として迎え入れたいと考えている方は、このような悩みを抱えているはずです。同じヨークシャーテリアであっても値段は異なるため、どの子を選べばいいのか迷うことも少なくありません。
そこでこの記事では、ヨークシャーテリアの値段相場や値段が高くなる理由までを、詳しくご紹介します。迎え入れる方法や飼育にかかる費用についても、お伝えするのでぜひ参考にしてください。
ヨークシャーテリアの値段相場は約30万円
ヨークシャーテリアの値段相場は30万円程度です。小型犬全体の相場が約30万円といわれているので、ヨークシャーテリアは平均的な価格だと言えます。
ただし、相場は30万円程度ですが、10万円以下や100万円を超える場合も多くあります。ヨークシャーテリアを家族に迎え入れる状況や状態によって、値段は大きく左右されるので事前に確認が必要です。
ヨークシャーテリアの値段が異なる9つのポイント
ヨークシャーテリアの値段が個体によって異なるのには、理由があります。値段が左右される主なポイントは、以下の9つです。
- サイズ
- 性別
- 血統
- 年齢
- 健康状態
- 毛質や被毛の状態
- 顔つきやバランス
- 歩き方
それぞれの項目について、詳しく解説していきます。
サイズ
ヨークシャーテリアには、一般社団法人ジャパンケネルクラブが定めた標準サイズというものがあります。標準サイズとは頭や胴、足や尻尾などのサイズが細かく定められており、ヨークシャーテリアとして一番美しく見える理想的なサイズです。
そのため標準サイズに近ければ近いほど値段は高くなり、標準サイズよりも極端に大きい場合は安くなる傾向があります。特に最近では、小さければ小さいほど可愛いとされる傾向にあるため、標準サイズよりも小さいとさらに値段が高くなるのです。
性別
ヨークシャーテリアに限らず、一般的に犬はオスよりもメスが高くなる傾向があります。メスのほうがしつけがしやすく、大人しい性格である割合が多いといわれているからです。
他にもブリーダーとして繁殖させるためにメスは手元に残しておきたいという意思もあるため、流通が少ないという背景もあります。
血統
サイズや性別に限らず、親犬がドッグショーなどのチャンピオン犬である場合は、価格が高くなります。優秀な血統であり、その子も優秀だとみなされるからです。
他にも海外の有名なブリーダーの元で生まれた場合や、日本の中で有名な犬舎出身の場合は相場よりも高くなるケースが多いです。
年齢
月齢が低いほど、値段が高くなります。ペットショップで並んでいる犬のほとんどは、生後2〜3ヵ月です。現在、動物愛護法により生後56日以下は譲渡禁止になっているため、生後2ヵ月以下で販売されているケースはありません。
若いほど値段が高く、生後3ヵ月をすぎるとだんだんと安くなっていきます。月齢が過ぎると「しつけがしづらくなる」「サイズが大きくなる」ということから段々と需要が落ちていくからです。
健康状態
犬の値段が左右されるポイントとして、健康状態も挙げられます。例えば、小型犬に多い膝蓋骨脱臼などが見受けられると値段は相場よりも安くなります。
ペットショップやブリーダーは健康状態を詳細に伝える義務があるため、事前にきちんと確認したうえで判断するようにしましょう。
毛質や被毛の状態
ヨークシャーテリアは、被毛の美しさが特徴のひとつでもある犬種です。そのため毛質や被毛の状態によって値段は大きく影響されます。
全体的に被毛に艶があり、毛質が硬すぎない健康的な状態であれば高値になっている可能性が高いです。ヨークシャーテリアは一生に7回毛色が変わるともいわれているので、被毛の状態は大きなポイントになります。
顔つきやバランス
ヨークシャーテリアは顔つきやバランスによって美しい見た目である場合、高値になるケースが多いです。サイズが小さければ小さいほど高値になるのと同じく、一般的にみて「可愛い」と感じる顔つきであればやはり相場よりも高くなります。
顔つきが可愛いと感じるポイントの中には、目の大きさ、耳の位置や大きさ、歯並びなどが影響しているため全体的なバランスが整っているのかを判断しましょう。
歩き方
健康状態で紹介したように、小型犬は足腰にトラブルを抱えているケースが少なくありません。そのため、歩き方が価格に影響していることもあります。
例えばペットショップなどで見ていて歩き方に違和感がある場合、現状は膝蓋骨脱臼と診断されていなくても、今後悪化して発展する可能性は多いに考えられます。
そのため、歩き方に違和感がある個体は売れ残りを避けるためにも相場より安く設定されていることが多いです。
ヨークシャーテリアを家族に迎え入れる3つのルート
ヨークシャーテリアを家族として迎え入れるルートは大きく分けて以下の3つです。
- ペットショップで購入する
- ブリーダーから購入する
- 里親として譲り受ける
犬を家族に迎え入れるルートによっても、価格相場は大きく変動します。それぞれの特徴について確認しておきましょう。
ペットショップで購入する
初めて犬を飼うという人におすすめなのが、ペットショップから迎える方法です。ペットショップは初心者の人でも安心して家族になれるよう、必要な小物からお世話の仕方など必要な情報を1から丁寧に指導してくれます。
家族として迎え入れた後も気軽にスタッフさんに相談できるというメリットもあるため、初心者で不安な点が多いという人はペットショップを利用するのがおすすめです。
ブリーダーから購入する
ヨークシャーテリアという犬種にこだわって家族になりたいと考えている人は、専門的に繁殖させているブリーダーから購入するのがおすすめです。
ヨークシャーテリアに特化した知識が豊富なので、お世話の仕方やなりやすい病気などを指導してもらえます。また、親犬を確認できるため性格やサイズなどを知れるのも大きなメリットです。
里親として譲り受ける
ヨークシャーテリアという犬種にこだわっていないという人は、里親として犬を家族に迎え入れるという方法もあります。里親として迎え入れる犬は、すでにしつけがされているケースが多いです。
ただし、里親になるためには、団体ごとに決められた条件をクリアしていなければなりません。また、里親でヨークシャーテリアを探している場合は、運やタイミングも影響してくるので根気よく探す必要があります。
家族として迎え入れるには初期費用が必要になる
ヨークシャーテリアに限らず、犬を家族として迎え入れる際に必要なのは生体価格だけではありません。初期費用として、以下のようなことにお金がかかります。
- ケージなどの用品
- ドッグフードなどの日用品
- 爪切りやコームなどのケア用品
- 首輪やリードなどの散歩用品
- ペット保険
それぞれの内容と費用の目安について確認していきましょう。
ケージなどの用品
犬を家族として迎え入れるためには、まず安心して生活できるようにケージやトイレトレー、クッションなどの用品が必要になります。ケージは約1万円、トイレトレーやベッドなどは5千円程度です。
ペットショップであれば、実際に家に連れて帰るまでに1週間程度時間をもらえるケースが多いので、その期間に準備しておきましょう。ワクチン接種で動物病院に行く機会も多いので、持ち運びできる犬用キャリーなどもあると便利です。
ドッグフードなどの日用品
犬を飼うとドッグフードやトイレシートなどの日用品も必要になります。ドッグフードは安いものから高いものまでありますが、平均すると月に5,000円程度、トイレシートは月に1,500円程度だと考えておきましょう。
爪切りやコームなどのケア用品
犬を飼った経験がある場合は必要ありませんが、初めて迎え入れるのであれば爪切りやコーム、ブラシなどのケア用品も欠かせません。特にヨークシャーテリアのように被毛が特徴である犬種は、日々ブラッシングなどのケアが重要です。
自宅で愛犬を洗えるのであれば、シャンプーなども合わせて準備しておくといいでしょう。ケア用品は総額5,000円程度で十分揃えられます。
首輪やリードなどの散歩用品
犬は運動として日常的に散歩が必要になるため、首輪やリードなどの用品も必要です。皮を使用した首輪などは高額になりますが、一般的にペットショップで販売されているものであれば3,000円程度で揃えられるでしょう。
段々と経年劣化をしてしまうため、犬の安全のためにも定期的に状態を確認して買い替えるのがおすすめです。
ペット保険
最近はペット保険の加入も主流になってきており、ペットショップでもおすすめされることがほとんどです。病気や怪我で手術や入院が必要になった場合、保険が適応されないと想像以上に高額な治療費がかかります。
適切な治療を受けさせるためにも、ペット保険へ加入したほうが良いでしょう。ペット保険の多くは犬種やサイズによって金額が違い、ヨークシャーテリアであれば月3,000〜8,000円程度が相場です。
ヨークシャーテリアの特徴は?
ヨークシャーテリアは美しい見た目が特徴であると共に、活発で聡明といった性格も見受けられます。自信があり勇敢に立ち向かう姿勢も目立つため、自宅に他人が入ったときは吠えてしまう可能性が高いです。
小柄で可愛らしい見た目ですが、子犬のうちにしつけはしっかりとおこないましょう。
ヨークシャーテリアが向いている家族とは
ヨークシャーテリアを家族として迎え入れるのであれば、被毛のケアがきちんとおこなえる家庭やしつけに自信がある家庭がおすすめです。そのうえヨークシャーテリアはじっと家にいることを好まないため、日頃から散歩にいく習慣も必要になります。
ヨークシャーテリアは遊び相手になれる子供がいる家庭や、時間に余裕がある高齢者の家庭に向いているといえるでしょう。
ヨークシャーテリアの値段について理解を深めておこう
この記事では、ヨークシャーテリアの相場や値段が異なる理由についてお伝えしてきました。ヨークシャーテリアの相場は約30万円程度ですが、サイズや性別、血統などによって値段は大きく異なります。
値段の差には必ず理由があるので、なぜ高いのか、なぜ安いのかを事前に確認しておくことが大切です。特に健康状態で値段が安い場合は注意してください。治療費がかさんだり、長く一緒に過ごせないという結果になったりするかもしれません。
また、ヨークシャーテリアを迎える際には、生体価格以外にもさまざまな費用が発生します。トータルでいくら必要になるのかを把握しておき、事前準備をしっかりとしたうえで、家族として迎え入れましょう。
執筆:いぬのあのね編集部
イラスト:ヴァイクセルブラウン花咲季
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