チワワの平均寿命は何歳? 健康と長生きの秘訣・注意すべき病気やケガ

可愛らしいチワワを飼ってみたいと考えている方は多いでしょう。しかし、飼う前に次のような疑問を持っている方もいるはずです。

「チワワの平均寿命は?」
「チワワを長生きさせるコツは?」
「長生きのために注意すべき病気は?」

チワワを家族に迎え入れるなら、どのくらい長生きするのか気になる方は多いでしょう。健康的に過ごしてもらうためにも、長生きのコツは知っておきたいポイントです。

そこで今回は、チワワの平均寿命や長生きのコツ、気を付けるべき病気について詳しくお伝えしていきます。

チワワの平均寿命は?最高齢についても紹介!

チワワの寿命ってどれくらい?と、平均寿命や最高齢について知りたい方もいるでしょう。そんなチワワの寿命に関する次の疑問について紹介していきます。

  • チワワの平均寿命
  • チワワの最高齢
  • シニア期はいつ?

チワワの平均寿命

一般的にチワワの平均寿命は、13〜16歳程度と言われています。ただし飼育環境や与えるフードなどによって寿命は変化するため、あくまでも目安の寿命と考えてください。

また、基本的に大型犬や中型犬と比べて、小型犬の平均寿命は長いと言われています。より長く愛犬と一緒に居たいと考えている方には、比較的寿命が長いチワワはおすすめです。

チワワの最高齢

チワワの最高齢は25歳と言われています。人間に換算すると100歳ほどになるので、かなり長生きする犬種であることがわかるでしょう。

犬も人間と同様に、長生きするほど病気やケガのリスクが高まります。住みやすい環境に整えたり定期的に健診を受けたり、長生きできるようにお世話することが大切です。

シニア期はいつ?

チワワのシニア期は、一般的に10歳程度からです。小型犬であるチワワは、大型犬や中型犬と比べて高齢期に入る時期が遅いので、若い時期が長いと言えるでしょう。

ただし、シニア期に入るタイミングは個体差によるものが大きいです。一般的なチワワのシニア期よりも、早い段階で身体の不調がみられるケースがあります。

少しでもチワワの様子がおかしいと感じたときは、早めに動物病院で診察してもらいましょう。年齢を重ねるほど身体の不調を感じ出すので、定期的に診察を受けて、シニア期に向けた準備を整えてください。

チワワを長生きさせるコツ

チワワを家族に迎え入れるなら、少しでも長い時間、一緒に居たいものです。愛犬を長生きさせるためには、日頃の生活から見直す必要があります。チワワを長生きさせるコツは、以下のとおりです。

  • ライフステージに合った食事を与える
  • 適度に運動させる
  • ストレスを溜めさせない
  • こまめにお手入れする
  • 室内環境を整える
  • 定期的に健康診断を受ける

長生きさせるコツについて、細かく解説していくので参考にしてください。

ライフステージに合った食事を与える

愛犬であるチワワを長生きさせるためには、毎日の食事を見直す必要があります。特にライフステージに合わせて、適切な食事を見直すことが重要です。

犬のライフステージは主に3つに分けられます。成長期・成犬期・高齢期の3つのライフステージを意識して、食事内容を都度工夫していきましょう。

成長期

一般的にチワワの成長期は、生後3〜10ヵ月頃までを指しています。成長期の場合は、身体をつくるための食事を意識しましょう。少しでも健康な身体をつくるために、効率よく栄養を吸収できるフードを選ぶ必要があります。

また、小型犬であるチワワは、一度に食べられるフードの量が少ないです。そのため、1日分のフードを何回かに分けて、ゆっくりと食事が食べられるような工夫をしてあげましょう。

成犬期

成犬期は、生後10ヵ月〜10歳までの時期のことを指しています。成犬期の場合は、成長期よりも摂取カロリーを抑えないと肥満の原因になる恐れがあるでしょう。

できるだけ摂取カロリーを抑えるためにも、少量でも栄養をしっかり摂取できるフードを選ぶのがおすすめです。

高齢期

高齢期は中型犬や大型犬よりも遅く、10歳頃から始まります。若い頃と比べて、内臓機能が低下している傾向にあるので、消化吸収の良いフードがおすすめです。また、1日に必要な摂取カロリーも少なくなるため、低カロリーのフード選びがポイントになります。

適度に運動させる

人間と同様、チワワも適度に運動しないと、寿命を縮める原因になります。日頃から散歩をさせて、運動不足に陥らないよう配慮してあげれば、長生きするきっかけになるでしょう。

ただし、チワワは小型犬なので、散歩に必要な距離や時間は中型犬や大型犬と比べて少ないです。散歩をさせすぎると、小さい身体のチワワには負担となる可能性があるので注意しましょう。

雨など天気によって散歩ができないときは、屋内で遊べる方法も検討しておく必要があります。おすすめは、おもちゃやボールを使って飼い主さんが一緒に遊んであげる方法です。愛犬とのコミュニケーション向上にも繋がります。

ストレスを溜めさせない

日頃から散歩をしない、構ってあげないなど、チワワにストレスを与え続けると、体調不良の原因になる恐れがあります。長生きさせるには、ストレスを溜めさせず、適度に発散させることが大切です。

特に繊細な性格をしているチワワは、1日構ってあげないだけでもストレスを溜め込んでしまう可能性があります。適度な運動やコミュニケーションで、ストレスが溜まらないよう配慮してあげましょう。

こまめにお手入れする

普段から毛が乱れていると毛玉になってしまい、皮膚病の原因になる恐れがあります。皮膚病が悪化すると、かゆみが生じてストレスの原因になる可能性が高いです。愛犬の身体に負担をかけないためにも、お手入れはこまめに行いましょう。

特にブラッシングは、手軽に行えるお手入れ方法としておすすめです。ブラッシングを行うことで、皮膚病を防げるだけでなく、血行促進に繋がります。

換毛期は普段よりも毛が抜けやすくなっており、身体に残った状態にしておくと皮膚が蒸れてしまうことが多いです。皮膚病の原因になりやすいので、季節の変わり目はこまめにブラッシングしてあげることをおすすめします。

室内環境を整える

犬は汗をかきにくい動物であるため、自分で体温調節するのが苦手です。そのため、エアコンなどを使って、室内の温度と湿度を犬が快適に過ごしやすい環境に整えておく必要があります。

目安は温度を21〜25℃、湿度は50〜60%です。特に夏場や冬場は温度変化が激しくなるので、適正な温度・湿度になるよう、エアコンの設定を見直してあげてください。

他にも、チワワは警戒心が強い犬種であるため、静かに眠れる寝床を用意してあげる必要があります。少しの物音で目を覚ましてしまうことがあるので、できるだけ外部の音が遮断される部屋を寝床に用意してあげましょう。

定期的に健康診断を受ける

普段から愛犬を見ていても、表面からでは気付けない病気があります。そのため、定期的に健康診断を受けて、見えない病気に備えておきましょう。

病気を早期発見できれば、症状が悪化する前に完治できる可能性が高くなります。目安は年に1度ですが、高齢期は半年に1度に増やしてあげるのも良いでしょう。

特に気を付けたいチワワの病気

チワワを長生きさせるなら、病気にかからないよう配慮したり早期発見を心掛けたりする必要があります。事前にチワワがかかりやすい病気を把握しておき、症状が見られたときには早急に治療を施すようにしましょう。

特に気を付けたいチワワの病気は、次のとおりです。

  • 膝蓋骨脱臼(パテラ)
  • 水頭症
  • 気管虚脱
  • 僧帽弁閉鎖不全症

どのような病気なのか詳しい内容を紹介していきます。

膝蓋骨脱臼(パテラ)

チワワがかかりやすい病気のなかで、「膝蓋骨脱臼(パテラ)」と呼ばれる病気があります。これは、膝にある骨が本来あるはずの場所から、位置がズレてしまう病気です。

先天的に遺伝が原因で発症する可能性がありますが、事故や転落などの後天的な要素が原因で発症する恐れがあります。

症状は、腰をかがめるように内股で歩くなどの様子が見られるケースが多いです。少しでも歩き方がいつもと違うと感じたときは、早めに病院で診察を受けてください。

水頭症

水頭症と呼ばれる病気は脳脊髄液が増加することで、脳内の圧力が高まります。それにより、視力が弱くなる、旋回行動をするといった症状が見られるケースが多いです。

水頭症は遺伝などの先天的な要因以外に、頭部に強い衝撃を受けることで発症する恐れがあります。症状が悪化すると、けいれんを引き起こし、てんかんを併発するリスクがあるので危険です。

軽症であれば内科的治療で、点滴や飲み薬を投与し、脳内の圧力を弱めることで治療できる可能性があります。早めに治療を受け、重症化する前に治しましょう。

気管虚脱

気管虚脱とは、何らかの要因で気管が潰れてしまい、息がしづらくなる病気です。遺伝以外に、加齢や肥満によって発症する可能性があります。

症状は、ゼーゼーといった息をしたり頻繁に咳をしたりするなどが考えられるでしょう。散歩をした後に、呼吸が荒くなった場合も気管虚脱の疑いがあります。

僧帽弁閉鎖不全症

心臓にある僧帽弁が閉じなくなってしまい、血液が逆流する病気です。シニア期のチワワに多い病気なので、息切れや咳を頻繁に行っているときは発症の疑いがあります。

他にも、疲れやすい・運動量が減っているといった行動が見られるケースが多いので、いつもと様子が違うときは診察してもらいましょう。主に投薬による症状緩和の治療が一般的です。ただし、一度投与を始めたら、継続して飲み続ける必要があります。

チワワの寿命を縮める原因は?

チワワは身体が小さいため、中型犬や大型犬と比べれば散歩の距離は短いほうが好ましいです。しかし、全く散歩をしなくても良いわけではなく、適度に運動させる必要があります。

散歩をさせない日や距離が短かいと運動不足となり、筋肉量が落ちる原因になる恐れがあるでしょう。そうなれば代謝が下がり、病気の発症リスクが高まります。運動不足は寿命を縮める原因になるので、忙しくても散歩は毎日行いましょう。

また、ストレスもチワワの寿命を縮める原因になります。ストレスは、散歩やコミュニケーションでの発散が効果的です。

チワワが高齢になったときの対応

チワワがシニア期に入ったとき、健康で暮らしてもらうためには適切な対応を行う必要があります。シニア期に入ったときは、次のような対応が好ましいです。

  • 老化のサインは見逃さない
  • ご飯の種類を変える

具体的に解説していきます。

老化のサインは見逃さない

チワワのシニア期は、10歳からと言われています。ただし、全てのチワワが10歳からシニア期になるとは限らず、状況によっては早くから老化が訪れる可能性があるでしょう。

老化のサインに早く気付いてあげられれば、事前に対策を講じることができ、長生きさせられるかもしれません。

  • 睡眠時間が増加した
  • 運動量が減った
  • 食欲不振
  • 白髪が増えた

これらの老化のサインが見られたときは生活環境を見直し、チワワが過ごしやすい環境に整えてあげましょう。例えば足腰への負担を考慮して、屋内の段差をできるだけ減らしてあげるなどの対策が考えられます。

ご飯の種類を変える

老化が進むと、散歩の距離が短くなり運動する量が減少します。そのため、成犬期と同じ量のフードを与えると、肥満の原因になるでしょう。

肥満は病気の原因になる恐れがあるので、シニア期に入ったら食事の見直しを行ってください。低カロリーのフードに切り替えるといった方法が考えられます。

チワワのストレスを和らげる方法

チワワを長生きさせるためには、日頃からストレスを和らげる方法を実践する必要があります。チワワのストレスを和らげる主な方法は、次のとおりです。

  • 性格に合わせて生活環境を見直す
  • コミュニケーションを密に取る

具体的な方法について解説していきます。

性格に合わせて生活環境を見直す

チワワといっても、性格はさまざまです。警戒心が強い子や気分屋な性格の子もいるでしょう。警戒心が強い子であれば、いつもと違う場所に行くのが怖いと感じる可能性があります。そのため、毎日同じ散歩道を選んで不安を解消させることが大切です。

他にも、気分屋でフードの好みがコロコロ変わる子なら、いくつかのフードを組み合わせて与えるなどの方法を試してみてください。チワワの性格にはそれぞれ個性があるので、愛犬にあった生活環境を整えてストレスのない生活を送らせてあげましょう。

コミュニケーションを密に取る

一般的にチワワは忠誠心が高い特徴をもっているため、飼い主との時間を大切にする傾向があります。一緒に遊ぶなどコミュニケーションを密にとることで、チワワもストレスを溜めずに楽しく過ごせるでしょう。

また、こまめにコミュニケーションをとっておけば、身体の不調といった些細な変化にも気付ける可能性があります。

チワワが長生きできるように工夫しよう

愛犬のチワワと少しでも長く一緒に過ごすためには、長生きできるように生活環境を見直すことが大切です。そのためにも、年齢に合ったフード選びや適度な運動をしっかり行って身体を気遣ってあげてください。

小型犬であるチワワは、中型犬や大型犬よりも平均寿命は長い傾向があります。ただし、長生きのためには、定期的な健康診断などで病気の早期発見を心掛けることが大切です。ここでお伝えした内容を参考に、チワワが過ごしやすい環境をつくってあげてください。

執筆:いぬのあのね編集部
イラスト:ヴァイクセルブラウン花咲季

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