安易に飼ってはいけない犬種10選! 理由や飼いやすい犬種も紹介

犬の中には、人気でも飼いにくい犬種が存在します。そのため、「可愛いから」「好きだから」という理由だけで犬種を決めてしまうと、上手く飼育できないことも珍しくありません。

命を預かるため、性格や飼育の難易度をしっかり把握することが大切です。そこで今回の記事では、安易に飼ってはいけない10種類の犬を紹介します。

飼育が難しい犬種の特徴や理由、反対に飼いやすい犬種も紹介しているので、これから犬を飼うことを検討している方はぜひ参考にしてください。

安易に飼ってはいけない犬の特徴

安易に飼ってはいけない犬の特徴として、以下の3つが挙げられます。

  • 体が大きく成長する
  • 特定危険犬種に指定されている
  • 思うようにしつけができない

それぞれの特徴について、具体的に解説していきます。

体が大きく成長する

体が大きく成長する大型犬は、力が強いので子どもだけでは散歩できません。また、体が大きい分、餌代やトリミング代、治療費など、さまざまな場面で小型犬よりお金がかかります。抜け毛の量も多いので、初めて犬を飼う人にはハードルが高いです。

特定危険犬種に指定されている

特定危険犬種とは、人に危害を与える恐れがあるとされている犬のことです。特定危険犬種を家に迎えたい場合、各自治体が定めている条件を満たさなければなりません。飼育環境を整え、しつけの方法もしっかり学ぶ必要があります。

思うようにしつけができない

やんちゃすぎる犬は、思うようにしつけができません。特に初めて犬を飼う人の場合、しつけの方法から学ぶ必要があるため、全然言うことを聞いてくれない可能性が高いです。吠え癖や噛み癖を避けたい人は、大人しい性格の犬種がおすすめです。

安易に飼ってはいけない犬種10選

安易に飼ってはいけない犬種は、以下のとおりです。

  • ゴールデンレトリバー
  • 柴犬
  • 秋田犬
  • ビーグル
  • ジャックラッセルテリア
  • セントバーナード
  • ブルドッグ
  • ボーダーコーリー
  • アメリカンコッカースパニエル
  • シベリアンハスキー

犬種によって、特徴や性格は大きく異なります。そのため、それぞれの違いを理解しておくことが大切です。安易に飼ってはいけない犬種について、具体的に解説していきます。

ゴールデンレトリバー

ゴールデンレトリバーは、フサフサな毛と垂れた耳が特徴の大型犬です。賢い犬として知られる一方、他のレトリバー種に比べるとやんちゃな性格と言えます。また、体が大きく力も強いので、しっかりしつけができないと、飼い主だけでなく他の人や犬に迷惑をかけてしまう可能性もあります。

その他、ケアが大変なことも、容易に飼ってはいけない理由のひとつです。ゴールデンレトリバーはダブルコートといって被毛が二重構造になっています。抜け毛が非常に多く、換毛期は特に掃除が大変です。毎日のブラッシングや定期的なシャンプーも欠かせません。

柴犬

柴犬は独立心が旺盛で、警戒心が強い性格であるため、しつけが比較的難しい犬種です。子犬の頃から適切にトレーニングしないと、飼い主の言うことすら聞いてくれない可能性もあります。また、もともと狩猟犬なので、運動量の確保も必要です。

ダブルコートで抜け毛のお手入れも必要になるため、犬を買い慣れていないとハードルが高い犬種と言えます。

秋田犬

秋田犬は運動量が非常に多く、気難しい性格が特徴です。散歩や遊びにつきあうのには、体力と時間が必要になります。

また、他の犬や飼い主以外の人に対して、威嚇したり、吠えたり、ときには噛んでしまったりする可能性もゼロではありません。その他、抜け毛が多いことも、安易に飼ってはいけない理由のひとつです。

ビーグル

ビーグルは、垂れた耳が特徴の中型犬です。昔は猟犬として飼われていたため、大きく通りやすい声で吠える傾向があります。

吠え癖に悩む飼い主が多く、近所トラブルに発生するケースも多いです。そのため、子犬の頃から適切にトレーニングを行い、無駄に吠えないよう対策することが大切です。

ジャックラッセルテリア

ジャックラッセルテリアは、愛くるしい見た目が特徴で、寿命が12〜16年と長生きする小型犬です。しかし、その見た目とは裏腹に、大型犬に負けないほどの運動量が必要になります。

もともと猟犬であったため、しつけはしやすい犬種ですが、しっかりとしつけを行わないと、好奇心が旺盛なことから手に負えなくなる可能性もあります。しつけや散歩に多くの時間を費やせない場合、飼育は難しいです。

セントバーナード

セントバーナードは、顔の模様が特徴の大型犬です。温厚な性格で優しく、忍耐強さと責任感もあります。現在でも、山岳救助犬として活躍している犬種です。しかし、非常に力が強いため、成人男性でも油断するとすぐ引きずられてしまいます。

もちろん、子ども1人で散歩することはできません。中には体重100kgを超える場合もあり、病気など動けない状態になってしまうと、1人で面倒を見るのは難しいです。

ブルドッグ

ブルドッグは、温厚な性格や明るい性格が特徴の中型犬です。警戒心も少なく、飼い主には強い忠誠心を持ちます。愛情深いため、子どもとも仲良く暮らすことができます。しかし、ブルドッグの寿命は8〜10年と短いです。

また、シワのある顔をこまめに拭いたりするなどのケアや、体温調節が苦手なため室温の管理が欠かせません。そのほか、食欲旺盛なので、肥満対策などの健康管理も必須と言えます。

ボーダーコリー

ボーダーコリーは、少し長い毛と耳の形が特徴の大型犬です。牧羊犬としても活躍していて、活発ですが非常に賢いです。飼い主との信頼関係をしっかり築けると、飼育しやすくなります。

しかし、その信頼関係が築けないと、全く言うことを聞いてくれないことも少なくありません。信頼関係を築くためには、ボーダーコリーが望む運動を一緒にしてあげることが必要で、容易に飼ってはいけないと言われる理由のひとつです。

アメリカンコッカースパニエル

アメリカンコッカーエスパニエルは、カールした気と垂れた耳が特徴の中型犬です。もともと猟犬だったため、賢いうえ運動能力も非常に高いです。おおらかで、警戒心もあまり強くありません。人懐っこく、活発な性格です。

しかし、大きな垂れ耳から耳の病気や皮膚の病気になることが多くあります。また、先天的な目の病気や慢性的な肺炎などの遺伝性の疾患が多い犬種です。

シベリアンハスキー

シベリアンハスキーは、かっこよくクールな印象の中型犬です。明るい性格で、飼い主以外の人にも友好的です。ただし、運動量が非常に多く、1日2回の散歩や家の中で遊んであげる必要があります。

散歩や遊びが少ないとストレスが溜まり、攻撃的になったり、暴れてしまったりする可能性があるため注意が必要です。

初心者におすすめ!飼いやすい犬種5選

飼いづらい犬種とは反対に、飼いやすい犬種も存在します。初心者におすすめできる飼いやすい犬種は、以下のとおりです。

  • トイプードル
  • チワワ
  • ミニチュアダックスフンド
  • ポメラニアン
  • パグ

それぞれの特徴について、具体的に解説していきます。

トイプードル

トイプードルは、カールした毛が特徴の小型犬です。プードルには、「スタンダード」「ミディアム」「ミニチュア」「トイ」の4種類があります。フレンドリーな性格で、犬の中でもトップクラスの賢さを持つ犬種です。

抜け毛はほとんどありませんが、毛玉ができやすいため月に1度のトリミングと最低でも2日に1回のブラッシングが必要です。

チワワ

チワワは、飼い主への愛情が深く、適応能力に優れているのが特徴の小型犬です。運動量が少なく、体臭もほとんどありません。ブラッシングのお手入れが簡単で、飼育しやすい犬種です。

ただし、警戒心が強く、飼い主以外の人や犬に吠えることがあります。社会化トレーニングを行い、子犬期に吠えを予防することが大切です。

ミニチュアダックスフンド

ミニチュアダックスフンドは、飼い主によく懐くのが特徴の小型犬です。もともと狩猟犬なので吠えやすいですが、しつけは比較的スムーズに行えます

お迎え後に、できるだけトレーニングを始めることが大切です。抜け毛が多くブラッシングが必要ですが、トリミングは不要です。

ポメラニアン

ポメラニアンは、好奇心旺盛で活発な性格が特徴の小型犬です。運動量が少なく、短時間の散歩か室内の遊びだけで満足できます。

しかし、寂しがり屋な面もあり、飼い主が外出する際は、留守番トレーニングが必要になります。また、ダブルコートで常に抜け毛が多く、毎日のブラッシングは不可欠です。

パグ

パグは、陽気でのんびりとした性格が特徴の小型犬です。攻撃性が少ないため、子どもがいる家庭でも安心して飼育できます。ただし、換毛期には抜け毛の量が非常に多いです。

普段のブラッシングは週に1〜2回で大丈夫ですが、換毛期は頻度をあげる必要があります。また、顔のシワに汚れがたまると病気や臭いの原因になるので、濡れたタオルやウェットシートで拭いてあげることが大切です。

犬種を決めるときに確認するべき4つのポイント

犬種を決めるときは、以下のポイントを確認する必要があります。

  • 家の広さと環境
  • 家族構成
  • 犬に費やせる時間
  • 犬と一緒に楽しみたいこと

それぞれのポイントについて、具体的に詳しく解説していきます。

家の広さと周辺の環境

ペットを飼える環境であることはもちろんのこと、その周囲環境によって飼える犬種は異なります。一軒家なのかマンションなのか、周囲に自然があるかどうかなど、確認したうえで犬種を決めることが大切です。

家族構成

家族の人数や子どもの年齢によって、最適な犬種は異なります。小さい子どもがいる家庭は、忍耐強く穏やかな性格の犬種がおすすめです。また、子どもの性格から犬種を選ぶ方法もあります。子どもと犬がストレスなく、快適に暮らせるように考えることが大切です。

犬に費やせる時間

犬種によって、運動量やしつけの難易度などは異なります。それらの時間が十分取れるかどうかも、犬種を選ぶうえで重要なポイントです。一人暮らしや共働きの場合は、忍耐強く温厚な性格の犬種がおすすめです。

犬と一緒に楽しみたいこと

ドッグスポーツやアウトドア、カフェタイムなど、犬と一緒に楽しめることは数多くあります。そのため、自分が犬と何を一緒にしたいかを明確にしたうえで、犬種を決めると良いです。

安易に飼ってはいけない犬種を理解したうえで飼う犬を決めよう

今回は、安易に飼ってはいけない犬種と飼いやすい犬種をそれぞれ紹介しました。飼いたいと思っている犬種の特徴は、事前にしっかり理解しておくことが大切です。

飼いづらい犬種の場合、飼育やしつけで苦労する可能性があります。犬を飼いたいけどしっかり飼育できるか不安という方は、飼いやすい犬種を選ぶのもひとつの手です。

また、飼育する環境や家族構成、犬に費やせる時間なども、犬種を選ぶうえで重要なポイントになります。ぜひこの記事を参考にして、これから迎える犬種を決めてみてください。

執筆:いぬのあのね編集部
イラスト:ヴァイクセルブラウン花咲季

<スポンサーリンク>

PAGE TOP