フレンチブルドッグの値段の相場は? 人気の毛色や種類・安くなる理由

「フレンチブルドッグの値段の相場は?」
「値段の差はどうしてあるの?」
「安いフレンチブルドッグは理由がある?」

これからフレンチブルドッグを飼おうと考えている方で、このような疑問をお持ちの方は多いはずです。ペットショップやブリーダーのサイトを覗いてみると、フレンチブルドッグの値段は20万〜100万円と差があることがわかります。

そこでこの記事では、フレンチブルドッグの相場や値段に差がある理由について説明します。また、迎え入れた後にかかる費用についてもご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

フレンチブルドッグの値段の相場は30万~60万円

フレンチブルドッグの値段の相場は、30万〜60万円です。ペットショップの公式サイトとブリーダーサイトを調査した結果、フレンチブルドッグの値段の平均値は494,786円で、40万〜50万円がもっとも多く見られました。

ただしフレンチブルドッグによっては、20万円代前半や100万円を超えることも。ひとことでフレンチブルドッグといっても性別や毛色、月齢によって値段は大きく変わります。

一般的に男の子に比べ女の子のほうが高額で、人気のカラーや月齢が2〜3カ月の子犬は高額です。

フレンチブルドッグの値段に差がある7つの理由

フレンチブルドッグを迎える前に、なぜ値段に大きな差があるのか理解しておきたいものです。ここでは、フレンチブルドッグの値段に差がある理由について確認していきましょう。値段に影響を与えるおもな理由は以下のとおりです。

  • ペットショップとブリーダーでは値段に差がある
  • 性別によって値段が変わる
  • 毛色によって値段が変わる
  • 血統で値段が変わる
  • 月齢で値段が変わる
  • 見た目と骨格で値段が変わる
  • 健康状態で値段が変わる

それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。

値段が変わる理由①ペットショップとブリーダー

ペットショップの平均 ブリーダーの平均
507,384円 482,188円

フレンチブルドッグの値段は、購入する場所によって値段に差が生まれます。ペットショップの公式サイトとブリーダーサイトを調査した結果、ペットショップのほうがフレンチブルドッグの販売価格は高めでした。

一般的にブリーダーに比べ、ペットショップのほうが値段は高くなるとされています。理由は、直販のブリーダーに比べ、ペットショップは子犬の仕入れにかかるコストや人件費などがかかっているからです。

ただしブリーダーでも、親がチャンピオン犬だったり海外のブリーダーから輸入していたりするなど、繁殖に多くのコストがかかっている場合は、ペットショップよりも高くなる場合もあります。

値段が変わる理由②フレンチブルドッグの性別

女の子 男の子
518,775円 474,958円

フレンチブルドッグの値段は、男の子に比べ女の子のほうが4〜5万円ほど高く設定されていました。これはフレンチブルドッグだけに限らず、すべての犬種において見られる傾向です。

理由は、ブリーダーが繁殖のため女の子を手元に多く残すことから市場に出回る女の子の頭数が、男の子に比べ少なくなってしまうからです。

また女の子は、小さな体と穏やかな性格が特徴で飼育しやすいとされています。そのため女の子は人気が高く、買い求める人も多いのです。もともと市場に出回る頭数が少なく、買い求める人が多い人気の女の子は、値段が高くなります。

値段が変わる理由③フレンチブルドッグの毛色

フレンチブルドッグの毛色は「ブリンドル」「フォーン」「クリーム」「パイド」の4種類にわけられ、クリームやパイドが人気の毛色と言われています。

毛色 平均の値段
クリーム 532,923円
フォーン 511,933円
パイド 470,833円
ブリンドル 415,512円

ネット上で調査した結果、フレンチブルドッグは毛色によって値段が変わることがわかりました。もっとも高額な毛色はクリームです。

明るい毛色のクリームは表情がわかりやすく、まるで人間のような愛らしさがあり人気を集めています。CMや雑誌などで、クリームのフレンチブルドッグを見かけた方も多いのではないでしょうか。

ただしクリームは難聴のリスクがあるなど、比較的体の弱い個体も多く注意は必要です。信頼できるペットショップやブリーダーから、購入を検討しましょう。

値段が変わる理由④フレンチブルドッグの血統

フレンチブルドッグは、優秀な血統であればあるほど値段は高くなります。両親がともにチャンピオン犬であったり、ヨーロッパやアメリカの名門犬舎の血筋であったりすれば、さらに高額になるでしょう。

ドッグショーのチャンピオン犬の血統であれば、フレンチブルドッグのスタンダードな容姿の条件を満たし、健康状態も優れている可能性が高いからです。

値段が変わる理由⑤フレンチブルドッグの月齢

フレンチブルドッグの値段は、月齢によっても差が生まれます。もっとも値段が高いのは生後2〜3カ月の子犬で、なかには100万円を超える子犬もいるほどです。

この時期のフレンチブルドッグは、ムチムチした見た目が愛らしく、多くの人が購入を希望します。一方で生後6カ月を過ぎると、体は成長し子犬らしさも薄れ購入を希望する人も少なくなってしまうのです。

購入希望者の多い月齢であれば価格は高くなり、それを過ぎると価格は安くなる傾向にあります。

値段が変わる理由⑥フレンチブルドッグの見た目と骨格

フレンチブルドッグは、よりスタンダードに近い見た目としっかりした骨格を持っているほど高額です。フレンチブルドッグのスタンダードとは、一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)が定めるもので、繁殖指針となる「犬種標準」のことです。

スタンダードに近いほど「理想的なフレンチブルドッグ」でより健康である可能性が高まります。フレンチブルドッグのおもなスタンダードの内容を、以下の表にまとめました。

見た目 ●力強く、短く、がっちりコンパクト
●筋肉質で、しっかりとした骨格
体高 ●男の子:27~35cm
●女の子:24~32cm
※上下1cm以内の差は許容
体重 ●男の子:9~14kg
●女の子:8~13kg

※500g重くても許容

被毛 ●滑らかで密生している
●柔らかくツヤがある
性格 ●活発で社交的
●遊び好きで独占欲が強い

参考:一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)

値段が変わる理由⑦フレンチブルドッグの健康状態

健康状態に問題を抱えているフレンチブルドッグは、相場より安く販売されていることがあります。生体代を抑えて安く購入できるかもしれませんが、健康状態に問題があれば病院代に多くの費用がかかるので注意が必要です。

そもそもフレンチブルドッグは、体の強い犬種ではありません。「毎月、病院代が数万円もかかる」と嘆くフレンチブルドッグの飼い主さんは少なくないのです。フレンチブルドッグを購入するときは、以下の点に注意して選びましょう。

  • 黒目・鼻がしっかり黒く、色素が薄くない
  • 骨格がしっかりしている
  • 歩き方が不自然ではない
  • 音が聞こえている
  • 目ヤニや充血がなく澄んだ瞳
  • ツヤのある被毛

フレンチブルドッグが他の犬種に比べ高額な理由

犬種名 生体代の相場
フレンチブルドッグ 30万~60万円
トイ・プードル 30万~50万円
チワワ 28万~30万円
ポメラニアン 20万~50万円
ミニチュアダックスフンド 20万~45万円

フレンチブルドッグは、他の犬種に比べ生体代が高額です。フレンチブルドッグの生体代が高いおもな理由は、出産にあります。フレンチブルドッグは自然交配が困難なため、人工授精が必要です。

また頭の大きいフレンチブルドッグは自然分娩が困難で、ほとんどの場合が帝王切開分娩で出産します。出産にかかるコストが他の犬種に比べ高額なことから、生体代も高額になってしまうのです。

フレンチブルドッグを購入する方法

フレンチブルドッグを購入する、おもな方法は以下の2つです。

  • ペットショップから迎える
  • ブリーダーから迎える

ペットショップとブリーダーでは、それぞれ特徴が異なります。それぞれのメリット・デメリットをよく理解したうえで、購入を検討しましょう。

購入方法①ペットショップ

フレンチブルドッグの購入方法として、もっとも代表的な方法はペットショップです。ペットショップからフレンチブルドッグを購入するメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。

ペットショップから購入するメリット

ペットショップからフレンチブルドッグを購入する、おもなメリットは以下のとおりです。

  • ショッピングモールやホームセンターなど、立地がよく気軽に見に行ける
  • クリームやパイドなど人気色の取扱が多い
  • 飼育に必要なグッズを一緒に購入できる
  • 併設されているペットホテルやトリミングサロンを割引料金で利用できる
  • フードやグッズを割引料金で購入できる
  • 生命保障や先天性疾患保障など多くのサポートが受けられる

このようにペットショップは、充実したサービスが魅力です。はじめて犬を購入する方でも安心できるでしょう。

ペットショップから購入するデメリット

ペットショップからフレンチブルドッグを購入するデメリットは以下のとおりです。

  • 子犬の両親や兄弟を見られない
  • 生まれ育った飼育環境がわからない
  • 母犬や兄弟と早くに別れ、社会化ができていない場合がある

このようなデメリットが挙げられます。しかし、ここ数年は子犬の社会化に力を入れるペットショップも増えてきたため、一概には言えなくなってきました。ペットショップから購入する場合は、社会化の取り組みについて確認するとよいでしょう。

購入方法②ブリーダー

次に挙げられるのは、ブリーダーからフレンチブルドッグを購入する方法です。ブリーダーから、フレンチブルドッグを購入するメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。

ブリーダーから購入するメリット

ブリーダーからフレンチブルドッグを購入するメリットは以下のとおりです。

  • 両親や兄弟の様子が見られる
  • 飼育環境を確認できる
  • フレンチブルドッグに特化したブリーダーが多く、犬種に対する知識が豊富
  • チャンピオン犬や海外の有名犬舎出身の両親を持つなど血統が優れている

他の犬種に比べ体の弱いフレンチブルドッグだからこそ、両親の健康状態や血統を確認できる点は大きなメリットと言えます。

ブリーダーから購入するデメリット

ブリーダーからフレンチブルドッグを購入するデメリットは以下のとおりです。

  • 子犬を見るためには問い合わせや予約が必要
  • ブリーダーが自宅の近隣にあるとは限らない
  • すぐに子犬が手に入らない
  • 欲しい毛色が手に入らない場合がある

ペットショップに比べブリーダーは、手軽さやサービス内容の手薄さが気になるところです。初めて犬を飼育する方には、ハードルが高く感じるかもしれません。

フレンチブルドッグと暮らすためにかかる費用

フレンチブルドッグと暮らすためにかかる費用は大きく次の2つに分けられます。

  • レンチブルドッグの購入にかかる初期費用
  • フレンチブルドッグの飼育にかかる年間費用

それぞれにかかる費用について詳しく紹介します。

フレンチブルドッグの購入にかかる初期費用

フレンチブルドッグを購入する際にかかる初期費用を、以下の表にまとめました。あくまで目安の金額として参考にしてください。

生体代 400,000円
事前に準備するグッズ
(サークル、クレート、リード、ハーネス、食器、トイレトレーなど)
30,000円
混合ワクチン 22,500円(7,500円×3回)
狂犬病ワクチン 3,500円
健康診断 5,000円
蓄犬登録費用 3,000円
合計 464,000円

フレンチブルドッグの飼育にかかる年間費用

続いてフレンチブルドッグの飼育にかかる年間費用について見ていきましょう。

フード・オヤツ 87,490円
トリミング代 34,509円
病院代 44,063円
ワクチンや予防薬など 30,896円
ペット保険料 45,589円
ペットホテル・ペットシッター 5,133円
ドッグランなどのレジャー 2,646円
日用品 30,885円
その他 27,583円
合計 308,794円

参考:アニコム「家庭動物白書2022

以上はあくまでも目安の費用です。フレンチブルドッグはアレルギー体質の個体が多く、フードや病院代が多くかかってしまう場合があることも理解しておきましょう。

フレンチブルドッグの値段が異なる理由を理解しておこう

今回は、フレンチブルドッグの値段が異なる理由について、詳しくお伝えしました。フレンチブルドッグの値段は、毛色や性別、見た目によって異なります。

また健康状態に問題があって安くなっている場合もあるため、子犬を購入する際はお伝えしたチェック方法で確認し判断しましょう。

その時の相場よりも、極端に値段が安かったり高かったりする場合は注意が必要です。担当者に理由を確認し、納得したうえで購入を検討しましょう。

執筆:いぬのあのね編集部
イラスト:ヴァイクセルブラウン花咲季

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