マルチーズの値段相場はどれくらい? 人気の毛色や種類・安くなる理由

「マルチーズの値段の相場は?」
「値段の差はどうしてあるの?」
「安いマルチーズは理由があるの?」

これからマルチーズを飼いたいと考える方で、このような疑問をお持ちの方は多いはずです。マルチーズの値段は10万円台から、なかには50万円を超える子犬もいるほど値段に差があります。

マルチーズを家族に迎えるのであれば、値段の差がどこにあるのかを確認しておきたいものです。そこで今回は、なぜこのようにマルチーズの値段に差があるのかを紹介します。

またマルチーズの子犬の選び方や初期費用についても紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

マルチーズの値段の相場は25万~40万円

マルチーズの値段の相場は25〜40万円です。ペットショップのホームページやブリーダーサイトでは、35万円前後のマルチーズの子犬がもっとも多く見られました。

ただし、なかには50万円を超える子犬や10万円台のマルチーズもいます。同じマルチーズであっても、月齢や性別、サイズなどによって値段は大きく異なるのです。

一般的に男の子より女の子のほうが値段は高く、体のサイズが小さいほど値段は高額です。また月齢が上がるほど、値段は安くなる傾向にあります。

マルチーズの値段に差がある7つの理由

家族の一員としてマルチーズを迎えるのであれば、値段に差がある理由を理解しておきたいものです。ここではマルチーズの値段に差がある理由を紹介します。値段に影響を与える主な理由は以下のとおりです。

  • ペットショップとブリーダーの差
  • マルチーズの性別
  • マルチーズのサイズ
  • マルチーズの月齢
  • マルチーズの血統
  • マルチーズの毛質や毛色
  • マルチーズの健康状態

それぞれの理由について詳しく確認していきましょう。

値段に差がある理由①ペットショップとブリーダー

マルチーズは、どこで購入するかによって値段に差が生まれます。一般的にブリーダーに比べ、ペットショップのほうが子犬の値段は高額です。

直販でコストを抑えられるブリーダーに比べ、ペットショップは仕入れコストや人件費、店舗の維持費など多くのコストがかかるからです。

ただし、ブリーダーであってもチャンピオン犬やタイトルを保持する両親から生まれた子犬は、ペットショップよりも高額になる場合があります。

値段に差がある理由②マルチーズの性別

マルチーズの値段は、男の子に比べ女の子は4〜5万円高く設定されています。これはマルチーズだけに限らず、すべての犬種において見られる傾向です。

理由は、繁殖に必要な女の子をブリーダーが多めに手元に残すため、市場に出る頭数が少なくなるからです。

また男の子に比べ女の子は、性格が穏やかで飼いやすいと人気があります。そもそもの頭数が少なく人気の高い女の子は、値段が高くなってしまうのです。

値段に差がある理由③マルチーズのサイズ

マルチーズは、体が小さければ小さいほど値段が高くなります。見た目の愛らしさと飼育のしやすさから、体の小さなマルチーズは人気があるからです。「極小マルチーズ」「ティーカップサイズ マルチーズ」などと紹介され、なかには50万円を超える子犬もいます。

極小マルチーズなどと呼ばれる子犬は、手のひらに収まるほど小さく、まるでぬいぐるみのようなかわいさです。ただし、スタンダードとされるサイズから大きくかけ離れた個体は、身体が弱く病気になりやすい場合があります。

値段に差がある理由④マルチーズの月齢

マルチーズの値段は、月齢によっても差が生まれます。マルチーズの値段がもっとも高いのは生後2〜3カ月で、それ以降は値段が徐々に下がってくるのです。

生後2カ月ころのマルチーズは、あどけない表情とよちよち歩く姿が愛らしく、購入を希望する人が多くいます。

しかし、生後3カ月を過ぎると体重は倍以上に増え子犬らしさが薄れてくることから、購入を希望する人は少なくなってしまうのです。生後3カ月を過ぎたマルチーズは、人気がないという理由で値段が安くなってしまうのです。

値段に差がある理由⑤マルチーズの血統

マルチーズの値段は、血統によっても差が生まれます。優秀な血統の子犬であれば、健康状態が良く優れた容姿になる可能性が高いからです。

親犬がドッグショーのチャンピオン犬やタイトルを保持する犬であれば、子犬の値段は高くなるでしょう。これはマルチーズだけではなく、すべての犬種に見られる傾向です。

値段に差がある理由⑥マルチーズの毛質や毛色

マルチーズは毛質や毛色によっても、値段に差が生まれます。純白で毛量の多い毛質を持つマルチーズであれば、値段は高くなるでしょう。

一方で、レモンやタンと呼ばれる淡いクリームやレモン色が混じったマルチーズは、値段が安くなります。マルチーズは純白のシルキーコートが、スタンダードとされているからです。

淡いクリームやレモン色は許容されてはいますが、ドッグショーなどには出られず繁殖には適さないとされています。

値段に差がある理由⑦マルチーズの健康状態

健康状態に問題のあるマルチーズは、相場よりも値段が安くなっています。出ベソ(臍ヘルニア)やペコ(大泉門開存)、歯並びの悪さなどの疾患が値段に影響を与えるからです。

生体代を抑えてマルチーズを安く購入できるかもしれませんが、健康状態に問題があれば病院代や薬代に多くの費用がかかることも考えられます。将来的にどのような治療が必要になるのかを確認したうえで、購入を検討したほうがよいでしょう。

マルチーズの子犬を選ぶときに注意するポイント

マルチーズの子犬を選ぶときに注意するポイントは以下のとおりです。

  • 明るく元気なマルチーズを選ぶ
  • 健康状態をチェックする
  • 親犬や血統を確認する

これらのポイントに注意して、健康的なマルチーズの子犬を選びましょう。

明るく元気なマルチーズを選ぶ

マルチーズの子犬を選ぶときは、明るく元気な子犬を選びましょう。社交的で活発な子犬であれば、神経質な点が少なく飼育しやすいからです。面会時に抱っこができ、手や口元をペロペロなめて甘えてくるような子犬がよいでしょう。

反対に人や物音に怯え部屋の隅に固まってしまうような子犬は、コミュニケーションが取りにくく飼育が難しくなることもあります。明るく天真爛漫な、子犬らしい性格の子犬を選んでください。

健康状態をチェックする

子犬を購入する際に、健康状態のチェックは欠かせません。以下の点に注意して子犬を選ぶとよいでしょう。

  • 目ヤニや充血がなく澄んだ瞳
  • 歯並びやかみ合わせが整っている
  • 耳に汚れや異臭がない
  • 脱毛や湿疹、腫れが見られない
  • 歩き方が不自然ではない
  • 音や呼びかけに反応する
  • 動くものを目で追う

このような点に注意して、子犬の健康状態をチェックしてください。仮に面会中に気になる点があったとしたら、遠慮なく担当者に確認しましょう。

親犬や血統を確認する

マルチーズを購入するときは、親犬や血統の確認をしましょう。親や血統がどのようなマルチーズであるかを把握できれば、子犬が将来どのような成犬になるのかを予測できるからです。

両親が小柄で代々小さめの血統であれば、子犬が標準よりも大きくなる可能性は少なくなります。また遺伝性疾患は親から子へ引き継がれる可能性が高いため、確認しておくと安心です。

気になる子犬を見つけたらどのような血統なのか性格や大きさ、健康について将来の予測と合わせて確認しましょう。

マルチーズを迎える方法

マルチーズを迎える方法は以下の3つです。

  • ペットショップから迎える
  • ブリーダーから迎える
  • 里親制度を利用して迎え入れる

ペットショップとブリーダー、里親制度ではそれぞれ特徴が異なります。違いを理解したうえで、自身にあった方法を選択しましょう。それぞれの方法について詳しく紹介します。

ペットショップから迎える

マルチーズを家族に迎える方法として、もっとも一般的な場所はペットショップです。ショッピングモールやホームセンターに店舗を構えていることが多く、気軽に立ち寄れて多くの子犬と触れ合えます。

マルチーズ以外の犬種も多く取り扱っているため、犬種で迷っている方におすすめの方法です。また気になる子犬を見つけたら、月齢によってはその日のうちに迎えられるというメリットもあります。

ただし、ペットショップで購入する場合は、親や兄弟、育った環境を実際に見られないデメリットも持ち合わせているので注意してください。親や育った環境については、ペットショップの担当者に確認しましょう。

ブリーダーから迎える

次に挙げられるのは、ブリーダーからマルチーズを迎える方法です。ブリーダーからマルチーズを迎えるメリットは、親犬や兄弟犬、育った環境を実際に目で見て確認できる点です。

子犬期を親兄弟と長く過ごしているため、身体にかかる負担が少なく社会性も身についているでしょう。またブリーダーであれば、チャンピオン犬の血筋を引くなど優秀な血統のマルチーズを迎えられる場合もあります。

ただしブリーダーは、ペットショップのようにアクセスのよい場所にあるとは限りません。事前予約や問い合わせ、犬舎見学など多くの手間がかかります。またペットショップのように、多くの子犬を一度に見比べることもできないでしょう。

里親制度を利用して迎え入れる

最後に挙げられるのは、里親制度を利用してマルチーズを迎え入れる方法です。犬の里親制度とは、保健所や保護団体に保護されている保護犬の里親になることをいいます。

犬の里親になる場合は、生体代は無料でこれまでにかかった医療費のみを支払うのが一般的です。

保護犬のマルチーズのほとんどは成犬で、なかにはこれまで人と暮らした経験のない犬もいます。しかし愛情を持って育てていれば、成犬であっても懐いてくれるでしょう。

マルチーズにかかる初期費用

マルチーズを迎えるためには、多くの初期費用がかかります。生体代に加えサークルやベッド、ワクチン代など、費用の内容はさまざまです。

マルチーズを迎えるためにかかる初期費用を、以下の表にまとめました。ただし、この初期費用は、あくまで目安の金額になります。参考までにご覧ください。

項目 費用
生体代 35万円
事前に準備するグッズ
(サークル、クレート、リード、ハーネス、食器、トイレトレーなど)
3万円
混合ワクチン 2万2,500円(7,500円×3回)
狂犬病ワクチン 3,500円
健康診断 5,000円
蓄犬登録費用 3,000円
合計 41万4,000円

マルチーズの生涯飼育費用はどれくらい?

マルチーズの生涯費用の目安は、およそ470万円です。初期費用に加え、年間飼育費用と平均寿命から以下の計算式で算出しました。

474万8,122 = 41万4,000円(初期費用) + (33万3,394円(年間飼育費用)×13(平均寿命))

アニコム損害保険株式会社の発表する『アニコム 家庭どうぶつ白書2022』によると、小型犬の年間飼育費用は33万3,394円で、マルチーズの平均寿命は13.6歳でした。

ただし、この生涯費用はあくまで目安の金額です。シニア犬になれば、病院代やフード代に多くの費用がかかることを理解しておきましょう。

マルチーズの値段が異なる理由を理解しておこう

今回は、マルチーズの値段が異なる理由について、詳しくお伝えしました。マルチーズの値段は性別や月齢、体の大きさによって差が生まれます。これらの理由で、マルチーズが安くなっている場合は問題ありません。

ただし健康状態に問題があって安くなっている場合もあるため、子犬を購入する際はお伝えした注意するポイントで確認し判断しましょう。

とくに相場よりも極端に値段が安い場合は、注意が必要です。担当者に理由を確認し、納得したうえで購入を検討しましょう。

執筆:いぬのあのね編集部
イラスト:ヴァイクセルブラウン花咲季

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