シーズーの平均寿命は何歳? 世界最高齢や長生きのコツ・注意すべき病気

「シーズーの寿命は何歳くらい?」
「シーズーを長生きさせるコツは?」
「シーズーを飼うなら気を付けたい病気は?」

長い毛と人懐っこい性格が特徴的なシーズー。愛犬家に好まれており、室内飼いをする方も増えています。しかし、飼う前に以上のような疑問を持っている方もいるはずです。

そこで今回は、シーズーの平均寿命や長生きのコツ、かかりやすい病気について詳しくお伝えしていきます。家族として迎え入れる前に知っておくべき大切な情報なので、ぜひご一読ください。

シーズーの平均寿命は?最高齢も紹介

小型犬であるシーズーは、大型犬よりも長生きすると言われていますが、平均寿命はどれくらいなのでしょうか。ここでは、以下の内容について解説していきます。

  • シーズーの平均寿命
  • シーズーの最高齢
  • 性別によって寿命は異なる?
  • シニア期はいつから?

シーズーの平均寿命

シーズーの平均寿命は14.3歳と言われています。小型犬は大型犬よりも長生きする傾向があるので、寿命は長めです。

ただし、日々の生活環境や食生活によって、愛犬の寿命は短くなることがあります。できるだけ住みやすい環境を整えて、健康に長生きできるようにケアしてあげることが大切です。

シーズーの最高齢

シーズーの最高齢は、29歳5ヵ月という記録が残されています。環境を整えてあげれば、かなり長生きできるでしょう。

ギネス記録ではありませんが、非公式の情報では30歳以上生きたシーズーもいるそうです。

性別によって寿命は異なる?

シーズーはオスとメスによって、寿命に違いはあるのでしょうか。結論からお伝えすると、基本的に性別による寿命の差はほとんどないと考えられています。

ただし、性別によってはかかりやすい病気が異なるため、発症リスクに備えておくことが大切です。状況に応じて、去勢や避妊を検討しておきましょう。

シニア期はいつから?

シーズーは6歳程度からシニア期に入ると言われています。散歩に行きたがらない、食欲がなくなってきているなどが出てきたら、シニア期に入ったと考えましょう。

また、11歳を過ぎれば高齢期になります。シニア期・高齢期に入ったと感じたときは、生活環境や食生活を見直してください。

シーズーを長生きさせるコツは?

家族にシーズーを迎え入れたなら、長生きして欲しいと思うのは当然です。しかし、長生きさせるためには、どうすれば良いのかわからない飼い主さんも多いでしょう。

シーズーを長生きさせる主なコツは、次のとおりです。

  • 適度な運動させる
  • 室内環境を整える
  • 栄養管理を徹底する
  • 定期的なブラッシングを欠かさない
  • 健康診断を受ける
  • 不妊・去勢手術する
  • かかりやすい病気を把握する

具体的にどんなことに気をつければ、長生きにつながるのかを詳しく解説していきます。

適度に運動させる

毎日散歩をさせたりおもちゃで遊んだりして、適度に運動させることが長生きの秘訣です。肥満防止やストレス解消につながるため、愛犬の健康を考えるうえで欠かせない習慣と言えるでしょう。

また、シーズーは小型犬ながらも運動量が多い犬種です。運動欲が強い傾向があるので、適度に運動させないと不満が溜まる可能性があります。

目安は1日に2回散歩の時間を設けて、1回30分程度は運動させるのがおすすめです。

室内環境を整える

シーズーは長毛種であるため、室内の温度は暑すぎないよう配慮しなくてはなりません。室内環境を整えれば、熱中症や脱水症のリスクを軽減できます。

適切な室内温度は25℃程度です。飼い主さんが在宅中はもちろん、留守中も常にエアコンをつけて、愛犬が過ごしやすい環境に整えてあげましょう。

また、床がフローリングの場合、爪で滑ってしまうケースが多いので、足腰への負担が懸念されます。床材を滑りにくい素材に変えるか、カーペットを敷いて滑りにくい環境に整えてあげてください。

栄養管理を徹底する

愛犬の健康を意識するうえで、栄養管理は重要です。カロリーが高いフードを与えすぎていると、肥満になってしまい、病気になるリスクが高くなります。

与えるフードに含まれている栄養素や成分を把握したうえで、理想の体型になるよう食事をあげましょう。

また、おやつの与えすぎにも十分注意が必要です。あげる量が多すぎると、1日の摂取カロリーが増えて肥満になりやすくなるので気を付けましょう。

定期的なブラッシングを欠かさない

シーズーは長毛種であるため、定期的なブラッシングは欠かせません。ブラッシングを行っていないと、毛玉が増えてしまいます。毛玉が増えると、血流が悪くなり体調不良の原因になる恐れがあるでしょう。

できれば毎日1回はブラッシングを行うのがおすすめです。時間がなくて厳しい場合は、最低でも週に3回はブラッシングを行ってください。

ブラッシングは愛犬とのコミュニケーションにもなるので、積極的に実施しましょう。

健康診断を受ける

愛犬の健康状態を知るためにも、定期的な健康診断を受けたほうが良いでしょう。見た目には健康そうに見えても、身体の中まではわからないことが多いです。

目安は成犬期には年1回、シニア期や高齢期に入ったら半年に1回は健康診断を受けてください。健康診断を受けておけば、病気の早期発見につながります。

不妊・去勢手術する

繁殖しない場合は、不妊や去勢手術を検討するのも良いでしょう。不妊・去勢手術を受ければ、特定の病気にかからなくなるので、愛犬の寿命が延びるきっかけになります。

繁殖を希望している方は、子犬が生まれてから不妊や去勢を検討してみてください。

かかりやすい病気を把握する

シーズーが長生きするためにも、事前にかかりやすい病気を把握しておくことが大切です。かかりやすい病気を理解しておけば、病気の早期発見につながる可能性があります。

病気の症状が出たときに、素早く病院へ足を運ぶことができるので、シーズーの寿命が延びるきっかけになるでしょう。

シーズーがかかりやすい病気は?

シーズーを長生きさせるためには、かかりやすい病気について把握しておかなくてはなりません。シーズーがかかりやすい主な病気は次のとおりです。

  • 気管虚脱
  • 慢性変性性房室弁疾患
  • 緑内障
  • 外耳炎
  • 脂漏症

どのような症状が出るのか、病気の特徴について解説していきます。

気管虚脱

気管軟骨が変形し、呼吸の乱れや乾いた咳を誘発させる病気です。シーズーのような短頭種の動物に多い病気で、症状が進行すれば呼吸がしづらくなる恐れがあります。

肥満が原因で気管が変形し、発症している可能性があるので、食生活や運動など日々の生活習慣を見直すことが大切です。

治療は気管支拡張剤を使うケースが多いですが、症状が進行している場合は手術が必要になります。

慢性変性性房室弁疾患

心臓の弁の働きが衰えることで発症する病気です。血液の流れが逆流し、病気が進行すれば咳や疲労感などの症状が出始めます。発症する原因は、加齢や肥満が関係しているようです。

重症化すれば、呼吸困難やチアノーゼなどが見られるケースがあり、ひどい場合は亡くなってしまうリスクがあります。治療は内服薬で行うこともありますが、症状によっては手術が必要になるので注意が必要です。

緑内障

眼圧が高くなることで、目の充血や目の痛みが生じる病気です。他にも、角膜が白く濁ったり目が大きく見えたりする症状が出ます。

治療方法は、点眼薬や内服薬が一般的です。状況に応じて外科的治療が必要になるケースがあります。

外科的治療では、レーザー毛様体光凝固術、前房シャントなどがあり、どの施術が妥当なのかドクターの判断に委ねましょう。

外耳炎

シーズーは耳が垂れ気味であるため、汚れが溜まりやすく外耳炎になるリスクが高いです。外耳炎になれば、耳垢が増えたりかゆみが生じたりします。

症状が進行すれば、外耳道の肥厚などが生じて完治するまで時間がかかるケースがあるので注意が必要です。

外耳炎の治療法は、主に点耳薬を使います。動物病院で外耳炎の状態を診察してもらい、適切な点耳薬を処方してもらってください。

脂漏症

脂質代謝異常によって引き起こされる、皮膚の疾患です。かゆみや皮膚が炎症するなどの症状が出るので、見た目で病気かどうか判断できます。

脂漏症の予防法としては、定期的にシャンプーを行って皮膚を清潔な状態に維持するのがおすすめです。

病院で処方された薬を使えば症状が緩和できます。脂漏症と疑わしい症状が出ているときは、速やかに動物病院まで足を運びましょう。

シーズーがシニア期に入ったときのサイン

犬はシニア期に入ると、人間と同様にさまざまな衰えが出てきます。主に考えられるのは、以下の2つです。

  • 目や耳の機能が低下する
  • 運動機能が低下する

シニア期に入ったというサインになるので、詳しく確認しておきましょう。

目や耳の機能が低下する

シニア期に入ると、身体のさまざまな機能が低下していきます。具体的には、目が見えにくくなり壁や物にぶつかりやすくなったり、耳が聞こえ辛くなったりなどです。

愛犬の目や耳の機能が低下し始めたと感じたら、生活環境を見直しましょう。食事をする場所やトイレ周辺には物を置かず、歩行の邪魔にならないよう配慮してあげてください。

また、愛犬に触れるときも、声をかけたり臭いを嗅がせたりするなど、驚かせない工夫を施すことが大切です。

運動機能が低下する

シニア期に入ったシーズーは、徐々に階段の上り下りが難しくなります。筋肉が衰えたり骨が弱くなったりするので、成犬期と比べて運動機能が低下するためです。

また、ちょっとした転倒でも骨折してしまうリスクがあります。シニア期に入ったと感じたら、自宅の段差や障害物となる物を減らすなどの工夫が必要です。

また、愛犬の様子を見ながら、散歩の距離も見直してください。

シーズーの寿命を短くしてしまう原因

普段の生活習慣や環境によって、シーズーの寿命を縮めてしまう恐れがあります。特に気をつけたいのが、次の3つです。

  • ストレス
  • 肥満
  • 運動不足

具体的に、寿命に対してどのような影響を与えるのか解説していきます。

ストレス

毎日散歩に連れて行かなかったり室内で一緒に遊ばなかったりなど、日頃からコミュニケーションが不足していると、愛犬にストレスが溜まってしまいます。

過度なストレスの蓄積は、免疫力の低下を招き、病気の発症リスクを高めるので注意が必要です。

ストレスが溜まらないよう、毎日の散歩や遊びなど、日頃からコミュニケーションを大切にしてください。

肥満

食事の量が多かったり、毎日の運動量が少なかったりすると肥満になりやすくなります。肥満になれば、関節疾患や内臓系の病気にかかりやすくなるため、寿命が短くなる可能性が高いです。

肥満にならないためにも、日頃から与える食事量は適切に管理し、適度な運動をさせる必要があります。

運動不足

散歩の時間やおもちゃで遊ぶ時間が短い場合は、運動不足に陥る可能性があります。運動不足になると、肥満やストレスの原因になり、愛犬の寿命が短くなる恐れがあるでしょう。

反対に運動のさせすぎにも注意が必要です。運動量が多いと、関節への負担が大きくなり、疾患の原因になります。シーズーを長生きさせるためには、適切な運動量を把握しておくことも大切です。

シーズーの健康寿命が延びるようにお世話しよう

愛犬のシーズーと長く一緒に過ごすには、長生きさせるコツを知っておくことが大切です。適度に運動をさせたり室内環境を整えたりして、愛犬が健康的な生活が送れるよう配慮してあげましょう。

シーズーは寿命が長い傾向にある犬種です。しかし、普段の生活習慣によっては、寿命を縮めてしまう恐れがあります。

今回お伝えした長生きのコツや、かかりやすい病気を参考に、シーズーが過ごしやすい環境をつくってあげてください。

執筆:いぬのあのね編集部
イラスト:ヴァイクセルブラウン花咲季

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