犬の飼育環境にフローリングが良くない理由|効果的な対策や滑り止め

「犬の飼育環境でフローリングが良くない理由は?」
「犬をフローリングで生活させるとどうなる?」

犬を飼う環境について、こんな疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。フローリングは犬の足腰に負担をかけるため、関節炎や椎間板ヘルニアなどの病気につながる可能性が高いです。

そこで今回は、犬の飼育環境でフローリングが良くない理由を詳しく解説しています。床を滑らないようにする対策や犬のケアについても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

犬の飼育環境にフローリングが良くない理由

犬の飼育環境にフローリングが良くない理由として、以下の3つが挙げられます。

  • 滑りやすい
  • 怪我をする可能性がある
  • フローリングに傷がつく

それぞれの理由について、具体的に解説していきます。

滑りやすい

フローリングは滑りやすいため、上手く歩いたり、走ったりできなくなります。動きに大きな影響を与えるので、ストレスを感じてしまう犬もいるでしょう。

怪我をする可能性がある

犬がフローリングで走り回ったときに、滑って怪我をする恐れがあります。足は日常生活で良く使う部位なので、軽い捻挫でも大きな負担がかかります。

怪我をして痛みを感じると、元気や食欲がなくなってしまう犬も多いです。特に子犬と老犬は、フローリングで足を滑りやすいため注意が必要です。

フローリングに傷がつく

フローリングのまま犬を飼うと、傷ついてしまうことが多くあります。愛犬が走り回ったり、ジャンプしたりするときに、爪がフローリングに触れるからです。

フローリングの傷は美観を損ねるだけでなく、賃貸だと退去時に弁償するケースもあります。

フローリングによって悪化を招く病気

フローリングによって悪化を招く病気として、以下の2つが挙げられます。

  • 関節炎
  • 椎間板ヘルニア

それぞれの病気について、詳しく解説します。

関節炎

犬の関節炎には、さまざまな原因と病気があります。

変性性関節症 股関節が変形する病気
前十字靭帯の損傷 太もも側とすね側の骨をつなぐための十字靭帯が損傷を受ける病気
膝蓋骨脱臼 膝になるお皿が本来の場所から外れてしまう病気

関節炎は負担がかかりすぎが原因で引き起こす場合もあれば、先天的なケースもあります。

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアとは、椎間板が何らかの原因で飛び出し、脊髄を通る神経を圧迫する病気です。なお、椎間板は背骨の短い骨と骨の間にあります。

痛みを生じたり、その神経が関わる部位に麻痺が起きたりするケースも多いです。

フローリングが滑るときの対策

フローリングが滑るときの対策として、以下の3つが挙げられます。

  • ワックスを塗る
  • カーペットやマットを敷く
  • 滑り止めシートやコルク材を敷く

それぞれの対策について、詳しく解説していきます。

ワックスを塗る

ワックスを塗るメリットは、フローリングの外観を保てることです。しかし、時間が経つと滑り止めの効果が薄れてしまうため、定期的にワックスを塗る必要があります。

他の方法と比べて手間がかかることや、ワックスの安全性の確認が不可欠なことがデメリットです。

カーペットやマットを敷く

カーペットやマットを敷く方法は手軽で、滑り止め効果も高いです。しかし、排泄や食べこぼしなどの汚れを吸い込みやすいため、臭いの原因になることもあります。

カーペットやマットを購入する際は、丸洗いできるか、オールシーズン使えるかを確認することが大切です。

滑り止めシートやコルク材を敷く

滑り止めシートやコルク材はクッション性が高く、足腰の負担を軽減してくれます。しかし、カーペットやマットと同様、臭いが残りやすいです。

また、コルク材は犬が齧ったり爪研ぎにしたりする可能性があります。

フローリングで犬が怪我しないための対策

フローリングで犬が怪我しないための対策として、以下の5つが挙げられます。

  • 爪を切る
  • 足裏の毛を短くする
  • 肉球を保湿する
  • 滑り止めがついた靴下を履かせる
  • 滑り止めスプレーを使う

それぞれの対策について、詳しく解説していきます。

爪を切る

犬の爪が伸びていると、肉球が床と密着しないため滑りやすくなります。日頃から定期的に爪を切ることが大切です。

足裏の毛を短くする

肉球の間の毛が長すぎると肉球が隠れ、滑りやすくなります。こまめに毛の長さを確認し、短くしておくことが大切です。

肉球を保湿する

フローリングでは、肉球が滑り止めの代わりとなります。特に空気が乾燥している冬場は、犬の肉球も乾燥しやすくなるため保湿が必要です。

また、散歩の際に、アスファルトにこすれてカサカサになってしまうこともあります。保湿するときは、肉球用のクリームやジェルを使います。ただし、アトピーなどによる乾燥の場合は、獣医師の指示に従いましょう。

滑り止めがついた靴下を履かせる

犬に滑り止めがついた靴下を履かせる場合、フローリングの加工は不要です。しかし、愛犬のストレスになったり、活発な犬だとすぐに脱げてしまったりなどのデメリットがあります。

そのため、基本的に滑り止め付きの靴下は、爪や肉球の保護や老犬の立ち上がり補助のものであると考えておきましょう。

滑り止めスプレーを使う

犬の足に直接かける滑り止めスプレーは長時間の効果は期待できませんが、足裏の除菌や保湿が可能な製品もあります。

ただし、足裏にホコリがつきやすいことや舐める可能性があることがデメリットです。

愛犬が安全に過ごせる環境を整えてあげよう

今回は、犬の飼育環境にフローリングが良くない理由について詳しく解説しました。フローリングは滑りやすく、怪我や病気に繋がる可能性があります。そのため、滑らないように対策が必要です。

カーペットやマットを敷く方法が一般的で、選定する際は丸洗いできるか、オールシーズン使えるかを確認しましょう。排泄や食べこぼしの汚れを吸い込むと、臭いの原因となります。

その他にも、犬の爪や足裏の毛を短くしたり、肉球を保湿したりする方法が効果的です。ここでお伝えした内容を参考にして、最適な対策方法を選び、愛犬が安全に過ごせる環境を整えてあげましょう。

執筆:いぬのあのね編集部
イラスト:ヴァイクセルブラウン花咲季

<スポンサーリンク>

PAGE TOP