雨や雪などで愛犬の散歩に行けない日は、室内遊びがおすすめです。室内遊びであれば、天候に左右される心配もありません。また、愛犬のエネルギーやストレスを発散するだけでなく、飼い主さんとの信頼関係の構築や知能の向上などにもつながります。
今回の記事では、愛犬との時間におすすめの室内遊びを5つご紹介します。室内遊びを楽しみながら、トレーニングすることも可能です。
最後にはメリットと注意点を詳しく解説しているので、犬を飼っている方はぜひ参考にしてください。
犬が室内遊びをする重要性
雨や雪などで散歩に行けない場合、犬はストレスを感じます。ストレスが溜まると攻撃的になったり、落ち着いて過ごせなくなったり、問題行動に繋がる可能性が高いです。
そのため、外に出られない日は室内遊びで犬のストレスを解消させてあげる必要があります。
また、運動不足の解消にも効果的で、エネルギーを消費させることができます。スキンシップを取る時間があれば、愛犬との絆も深まるでしょう。
愛犬と室内遊びをするメリット
愛犬と室内遊びをするメリットとして、以下の4つが挙げられます。
- 天候に左右されずに遊べる
- 飼い主との時間を増やせる
- 五感の活性化につながる
- エネルギーとストレスを発散できる
犬はひとりで遊ぶよりも、飼い主さんと一緒に遊ぶときに幸せを感じます。そのため、散歩に行けない日は、積極的に室内遊びの時間を作るようにしましょう。
天候に左右されずに遊べる
室内遊びは、天候に左右されることがありません。雨や雪などで散歩に行けない日でも、愛犬の運動不足やストレスを軽減させられます。外出が苦手な犬は、散歩時間を短くして室内遊びの時間を増やしてあげましょう。
飼い主との時間を増やせる
室内遊びは、飼い主さんとの時間を増やす良い機会です。一緒に遊ぶことで、より飼い主さんとの信頼関係や絆を深められます。犬は遊んでくれる飼い主さんをより好むため、愛犬との仲を深めたいときにも効果的です。
五感の活性化につながる
室内遊びには、五感を活性化させる効果があります。協調性や社会性を学ばせるだけでなく、トレーニングをさせたいときにも有効です。ボールやおもちゃを使えば、楽しみながらトレーニングに取り組んでくれるでしょう。
エネルギーとストレスを発散できる
犬は一日の大半を室内で過ごしているため、エネルギーが余っている場合が多いです。室内遊びをすることで、余分なエネルギーを消費するとともに、退屈というストレスも発散できます。
エネルギーやストレスを発散させないと、物を噛んだり、吠える回数が増えたり、問題行動に繋がる可能性が高くなるため注意が必要です。
犬におすすめの室内遊び5選
犬におすすめな室内遊びとして、以下の5つが挙げられます。
- トリックトレーニング
- おやつ探し
- 引っ張りっこ遊び
- 持ってこい遊び
- 知育玩具で脳トレ
室内遊びにはさまざまな種類があるため、愛犬の性格や好みによって決めてあげましょう。
トリックトレーニング
トリックトレーニングとは、愛犬が「回れ」や「タッチ」などの芸ができるように練習することです。上手くできたときは、褒めたり、おやつを与えたりします。愛犬との良いコミュニケーションになるだけでなく、主従関係を構築させたいときにも効果的です。
まずは、簡単なトリックを覚えさせましょう。「お手」「回れ」「タッチ」は、おやつで誘導すれば比較的簡単です。トリックを覚えさせるときは、愛犬が飽きないように短時間で終わらせるのがポイントになります。
また、1回で覚えさせるのではなく、愛犬のペースに合わせて少しずつ覚えさせることが大切です。いくつかトリックを覚えたら、ランダムに指示を出してどれだけできるか確認してみることをおすすめします。
おやつ探し
おやつ探しは飼い主さんが部屋の中におやつを隠して、愛犬に見つけさせる遊びです。犬の狩猟本能を満たすことができます。初めのうちは、飼い主さんがおやつを隠すところをあえて見せるようにしましょう。
犬がおやつを探し始める前に、必ず飼い主さんは探すよう指示を出します。慣れてきたら、愛犬には隠しているところを見せないようにして、隠す場所の難易度も上げると良いです。
手軽におやつ探しを楽しみたい場合は、両手のどちらかにおやつを隠し、愛犬にどっちに入っているのか当ててもらう方法があります。
引っ張りっこ遊び
引っ張りっこ遊びとは、飼い主さんがおもちゃを持ち、愛犬が咥えたら引っ張り合う遊びです。引っ張っている際は、まっすぐに引っ張るだけでなく、左右に振ったり、上下に動かしたりするのがおすすめです。
引っ張りっこをやめるタイミングは、飼い主さんの指示によって決まります。使うおもちゃは、なるべく丈夫で壊れにくいものを選びましょう。
持ってこい遊び
持ってこい遊びとは、飼い主さんがおもちゃなどを投げて、愛犬に持ってきてもらう遊びです。遊びながら「離せ」や「来い」などのトレーニングを行うこともできます。
初めて遊ぶ場合はルールが分からない犬も多いので、紐付きのおもちゃを使うのがおすすめです。ちゃんと戻って来られたらしっかり褒めてあげましょう。
愛犬の興奮がおさまっているのであれば、おもちゃとおやつを交換しても構いません。おもちゃを離したタイミングで「離せ」と指示を出して、徐々に覚えてもらいます。
なお、持ってこい遊びに使うおもちゃは、誤飲を防ぐために口に入っても飲み込めない大きさの物を選びましょう。
知育玩具で脳トレ
知育玩具とは、あえて犬がおやつを取り出しにくいようにしているおもちゃです。頭を使って遊ぶので、ストレス発散に効果的と言われています。知育玩具にはさまざまな種類があり、始めは簡単なものからチャレンジさせると良いです。
愛犬と室内遊びをする際の注意点
愛犬と室内遊びをする際の注意点として、以下の5つが挙げられます。
- ご褒美に食べ物を与えすぎない
- あまり興奮させすぎない
- 足を滑らせないよう対策を行う
- 誤飲の可能性のあるおもちゃは使わない
- 愛犬が遊ぶ周りに物は置かない
- 普段の散歩時間を目安にして遊ぶ
室内遊びが思わぬ事故に繋がる可能性は少なくありません。そのため、飼い主さんは細心の注意を払ったうえで、一緒に遊んであげることが大切です。
ご褒美に食べ物を与えすぎない
室内遊びの最中は、ご褒美に食べ物を与えすぎないようにしましょう。与えすぎると主従関係が壊れたり、愛犬の肥満に繋がったりします。
あまり興奮させすぎない
体を動かす遊びは興奮しやすく、行動のコントロールが難しくなります。長く遊びすぎると興奮状態が続き、より飼い主さんの指示を聞かなくなるため注意が必要です。
足を滑らせないよう対策を行う
フローリングなど床が滑りやすい場合は、怪我を防ぐために対策が必要です。また、愛犬の足に大きな負担がかかるため、滑り止めがついているマットを敷いたり、ワックスをかけたりしましょう。
誤飲の可能性のあるおもちゃは使わない
おもちゃを使用する場合、小さい物だと誤飲に繋がる恐れがあります。また、壊れやすいおもちゃは、破損すると怪我をする可能性があるため注意が必要です。
愛犬が遊ぶ周りに物は置かない
愛犬が遊びに夢中になりすぎると、体が当たって物が壊れてしまう恐れがあります。そのため、壊れて困る物や危険な物はもちろん、なるべく愛犬が遊ぶ周りに物を置かないようにすることが大切です。
普段の散歩時間を目安にして遊ぶ
散歩の代わりとして室内遊びをする場合は、普段の散歩時間を目安にすると良いです。犬種や遊びの内容によって異なりますが、30分〜1時間程度が適しています。
室内遊びの際はひとつの遊びを10分間続け、休憩を挟んで新たな遊びを10分間行う方法がおすすめです。
愛犬と室内遊びをする前にしつけておくべきこと
愛犬と室内遊びをする前にしつけておくべきこととして、以下の3つが挙げられます。
- 飼い主の指示に従うようにする
- 感情をコントロールできるようにする
- 引っ張り合いを合図でやめられるようにする
事前にしっかりしつけておくと、安全かつ楽しく室内遊びができるようになります。
飼い主の指示に従うようにする
室内遊びでは飼い主さんがさまざまな指示を出すため、それらを事前に覚えさせておくことが大切です。飼い主さんの指示に従わないと、愛犬が興奮しすぎたり、次の遊びができなくなったりします。
なかなかしつけが上手くいかないときは、おやつと交換する方法がおすすめです。ただし、何度もおやつを与えてしまうと、おやつがなければ飼い主さんの指示を聞かなくなるため注意が必要です。
感情をコントロールできるようにする
室内遊びの最中でも、「お座り」や「伏せ」などで感情をコントロールできるようにしておきましょう。お座りや伏せができれば、犬が興奮しすぎるのを抑えられます。
引っ張り合いを合図でやめられるようにする
引っ張りっこ遊びをやめるタイミングは、飼い主さんが決めることができます。そのため、あらかじめルールを覚えさせておくことが大切です。
合図でやめられるようにするには、まず飼い主さんが「離せ」や「アウト」などの言葉を発しながら引っ張るのを中断します。
おもちゃが動かないと犬も面白くなくなるので、自然と口から離すはずです。犬の口から離れたら、再度引っ張りっこ遊びを始め、また合図とともにやめるという流れを繰り返します。
室内遊びで愛犬と楽しい時間を過ごそう
今回は、愛犬との時間におすすめな室内遊びを5つ紹介しました。室内遊びは愛犬のストレス発散や運動不足の解消に繋がるため、散歩ができない日におすすめです。散歩の代わりとして室内遊びをする場合は、散歩の時間を目安に遊びましょう。
長時間遊ぶと、愛犬の興奮状態が続いてしまいます。また、ひとつの遊びは10分までに収め、遊びと遊びの間に休憩を挟むことが大切です。
室内遊びにはさまざまな種類があるので、愛犬の好みに合わせて選んであげましょう。ぜひこの記事を参考にして、愛犬と室内遊びを楽しんでください。
執筆:いぬのあのね編集部
イラスト:ヴァイクセルブラウン花咲季
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