犬が寝言を言う理由とは? 対処法や病気の可能性・注意点を徹底解説

犬も人間と同様、寝言を言ったり、睡眠中でも動いたりします。しかし、鳴き続けたり、動きが激しかったりすると心配になる飼い主さんも多いです。

犬は睡眠時間が長い生き物であるため、寝相が悪かったり、寝言を言ったりする程度であれば、わざわざ起こす必要はありません。睡眠は体力回復やストレス発散に不可欠なので、そっとしておきましょう。

この記事では、犬が寝言を言う理由や対処法について詳しく解説します。病気の可能性にも触れているので、ぜひ参考にしてください。

犬が寝言を言う3つの理由

犬が寝言を言う理由として、以下の3つが挙げられます。

  • 頭の中で感情を整理している
  • 脳の疲れを回復させている
  • レム睡眠の時間が長い

それぞれの理由について、詳しく解説していきます。

頭の中で感情を整理している

犬も人間と同様、その日に起こった出来事や抱いた感情を眠っている間に脳内で整理すると言われています。

感情を整理している際に寝言を言った場合は、犬にとって刺激的で楽しめた日と捉えて問題ありません。

脳の疲れを回復させている

犬の寝言は休息をとっているサインとも言えます。犬も人間と同様、日中に色々なことを考えたり、体を動かしたりしてエネルギーを消費しています。

睡眠は体の疲れを取るだけでなく、脳の疲れを取るためにも不可欠です。つまり、寝言も脳の疲れを回復させる手段の一つと考えられます。

レム睡眠の時間が長い

犬は基本的に眠りが浅く、レム睡眠の時間が長いです。睡眠中、レム睡眠とノンレム睡眠の時間があります。

レム睡眠とは、体は眠っているものの脳は起きている状態です。一方で、ノンレム睡眠は体も脳も眠っていて眠りが深い状態を指します。

犬も人間と同様、レム睡眠の状態になると夢を見ると言われています。実際に夢を見ているかどうかは科学的に立証されていませんが、その可能性が高いです。

犬が寝ている間に見せる行動

犬が寝ている間に見せる行動として、以下の4つが挙げられます。

  • 寝言を言う
  • 足を激しく動かす
  • 耳や目がピクピク動く
  • 尻尾を振る

睡眠中の行動は、レム睡眠時の夢が影響していると考えられています。走り回って疲れていたり、他の犬と遊んだりなど、刺激が多かった日はこれらの行動が現れやすいです。

例えば、愛犬がドッグランでたくさん遊んだ日に足を動かしていたら、寝ながら走り回って楽しかった記憶を整理しているのかもしれません。

犬が寝言を言っているときの対処法

犬が寝言を言っているときの対処法として、以下の2つが挙げられます。

  • 起こさずそっとしておく
  • 動画を撮影して獣医師に見てもらう

それぞれの対処法について、詳しく解説していきます。

起こさずそっとしておく

寝言を言っているだけであれば、起こさずそっとしておくのが一番です。寝言を言ったり、足を動かしたりする行動は、その日の出来事を脳内で整理したり、脳の疲れを回復したりするためです。

睡眠中に起こされるとストレスにも繋がるので、起こさないであげましょう。寝言を言う以外に小刻みに体が震えている場合は部屋が寒い可能性が高いです。

ただし、愛犬が発熱していたり、痙攣発作が出ていたりするときも小刻みに震えることがあるため、飼い主さんはその原因を見極めることが大切です。

動画を撮影して獣医師に見てもらう

痛そうに鳴いたり、苦しそうにしていたりする場合は、動画を撮影し、獣医師に見てもらうことをおすすめします。

発生時や回数などをメモしておくと、獣医師に詳しく説明できます。特に、動きが激しすぎたり、睡眠中に見られる行動の時間が長くなったりする場合は脳の病気が考えられます。

苦しそうにしている場合は、呼吸器系の病気も考えられるので早めに動物病院へ連れて行くことが大切です。

犬の寝言といびきの違い

犬の寝言はさまざまな種類があり、遠吠えのように吠えたり、高い声で吠えたりします。うなるように寝言を言うケースも多く、いびきのように聞こえるかもしれません。

寝言は長さやトーンに変化があり、寝言を言っているときに体を動かします。それに対して、いびきは呼吸をするたびに口や鼻から音がします

特にブルドッグやパグなどの短頭種はいびきをかきやすいです。また、肥満気味の犬もよくいびきをかきます。

犬の寝言でよくある質問

犬の寝言でよくある質問として、以下の2つが挙げられます。

  • 犬も夢を見るの?
  • 病気が原因で犬が寝言を言う可能性は?

それぞれの質問について、詳しく解説していきます。

犬も夢を見るの?

犬が夢を見ているかどうかは、科学的に立証されていません。しかし、睡眠中に寝言を言ったり、足を動かしたりすることから、犬も夢を見ている可能性が高いと考えられています。

病気が原因で犬が寝言を言う可能性は?

遠吠えや通常の吠えなどの寝言であれば問題ありません。しかし、苦しそうに寝言を言っている場合は、呼吸器系や脳の病気が疑われます。

普段と違うと感じたときは、愛犬の様子を動画におさめ、早めに動物病院へ連れて行くことをおすすめします。

寝言など睡眠中の愛犬の行動が心配なときは動物病院へ

今回は、犬が寝言を言う理由について詳しく解説しました。犬も人間と同様、睡眠中に夢を見たり、その日の出来事を整理したりする際に寝言を言うと考えられています。

寝言を言っているときは基本的に問題ないため、起こさずそっとしてあげましょう。睡眠は体や脳の疲れを回復するために不可欠で、途中で起こされるとストレスにもつながります。

ただし、苦しそうにしたり、普段以上に激しく動いたりする場合は、呼吸器系や脳の病気にかかっている可能性が考えられます。普段と睡眠中の様子が違うときは動画におさめ、早めに獣医師に診てもらうことが大切です。

執筆:いぬのあのね編集部
イラスト:ヴァイクセルブラウン花咲季

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