「犬の紫外線対策はどうすれば良いの?」
「人間と同じように犬も日焼けするの?」
など、お悩みの飼い主さんも多いのではないでしょうか。
犬の身体は被毛に覆われていますが、目や皮膚の病気を引き起こすリスクがあるため紫外線対策が欠かせません。そのため、愛犬を紫外線から守るために、飼い主さんは知識を身につけることが大切です。
そこで今回は、犬の紫外線対策について詳しく解説します。おすすめの対策グッズや紫外線の影響を受けやすい犬種や部位なども紹介しているので、犬を飼っている方はぜひ参考にしてください。
紫外線によって引き起される犬の病気
紫外線によって引き起こる犬の病気は以下の2つです。
- 目の病気
- 皮膚の病気
それぞれの病気について、詳しく解説していきます。
目の病気
犬の目は紫外線に弱いため、浴び続けると目の病気を発症するリスクが高まります。角膜炎や白内障が代表的な病気として挙げられ、以下のような症状がある場合は動物病院へ連れていきましょう。
- 目を床や壁などに擦ろうとしている
- 目がしょぼしょぼしている
- 何度も前足で目をかこうとする
- 眼球が白っぽい
目の病気は放置すると、失明につながるケースもあります。少しでも目の病気の疑いがあるときは、早めに獣医師に診てもらうことが大切です。
皮膚の病気
犬も人間と同様、紫外線を浴び続けると皮膚はダメージを受けます。次のような症状がある場合は、動物病院へ連れていきましょう。
- 脱毛や皮膚の赤み・腫れ・ただれがある
- 皮膚が赤く、円形に硬くなっている
- 皮膚をかく頻度が多い
- 頻尿・血尿
紫外線は日焼けや脱毛だけでなく、皮膚ガンの原因となるケースもあるため注意が必要です。
犬の紫外線対策4選
犬の紫外線対策として、以下の4つが挙げられます。
- 紫外線が強い時間帯の散歩は避ける
- サマーカットの長さを調整する
- 抗酸化成分を摂取する
- 紫外線対策に効果的なグッズを使う
それぞれの対策について、詳しく解説していきます。
紫外線が強い時間帯の散歩は避ける
紫外線は4〜9月が最も強いと言われています。日中に散歩すると直射日光を浴びるだけでなく、アスファルトによって肉球が火傷してしまう恐れがあります。そのため、特に紫外線が強い時期は、早朝や夜などの時間帯を選びましょう。
サマーカットの長さを調整する
サマーカットとは、暑い時期に本来の長さよりも犬の被毛を短く刈り込むカットスタイルのことです。
しかし、被毛は日光から皮膚を守る役割があり、短すぎるサマーカットは日焼けの原因となります。そのため、お腹や脇の下など一部分のみ短くカットするなどの工夫が必要です。
抗酸化成分を摂取する
身体の内側から紫外線対策を行う場合は、抗酸化成分を摂取する方法がおすすめです。ダメージを受けた皮膚の細胞の入れ替わりをスムーズにしてくれます。
サプリメントや機能性おやつで摂取する方法が一般的ですが、ドッグフードに抗酸化作用や皮膚の健康維持効果のある食品をトッピングする方法もあります。トッピングにおすすめの食材は以下のとおりです。
- オリーブオイル・アマニ油
- 緑黄色野菜
- さつまいも・かぼちゃ
- すりごま
- サーモン
トッピングする場合は、その分ドッグフードの量を減らしましょう。また、ドッグフード8割、トッピング2割までが目安です。犬は野菜の消化が上手くできないので、細かく刻み煮込んだものを与えてください。
紫外線対策に効果的なグッズを使う
犬専用の紫外線対策グッズを使用する方法もあります。日焼け止めやUVカット加工の服、帽子、サングラスなど種類はさまざまです。
犬の紫外線対策におすすめな便利グッズ4選
犬の紫外線対策におすすめな便利グッズとして、以下の4つが挙げられます。
- 日焼け止め
- UVカットの犬服
- 犬用帽子
- 犬用サングラス(ゴーグル)
それぞれの便利グッズについて、詳しく解説していきます。
日焼け止め
愛犬と散歩するときは、季節や時間帯問わず日焼け止めを塗るのが望ましいです。紫外線の影響を受けないように、SPF35〜50PA+++以上の日焼け止めを選びましょう。
また、散歩すると汗をかいて日焼け止めが落ちてしまうことがあります。そのため、汗や水に強いウォータープルーフタイプがおすすめです。
UVカットの犬服
腕や脚など身体の紫外線対策には、UVカットの犬服がおすすめです。肉球の火傷が心配な場合は、ドッグシューズを使うと良いでしょう。接触冷感機能や吸汗速乾性のある製品を選ぶと、愛犬も快適に散歩できます。
犬用帽子
顔の紫外線対策には、犬用帽子がおすすめです。被るだけで日焼けを防止できるため、愛犬の散歩中に役立ちます。中には温度上昇を防ぐ製品もあり、熱中症予防にも効果的です。
犬用帽子を購入する際は、被ったときにしっかり顔をカバーできるかどうかが重要となります。また、UVカット率99%以上の製品を選ぶと、高い予防効果が期待できます。頭の蒸れが気になる場合は、通気性の良いメッシュタイプがおすすめです。
犬用サングラス(ゴーグル)
紫外線から目を保護するためには、犬用サングラスやゴーグルの着用がおすすめです。特に、白内障など目の病気を患っている犬やパグなど目が出ている犬種に欠かせない対策です。
ただし、サングラスやゴーグルを無理やり愛犬に着用させると怪我の原因になります。また、ストレスが溜まってしまうこともあるため、様子を見たうえで検討しましょう。
犬の紫外線対策でよくある質問
犬の紫外線対策でよくある質問として、以下の3つが挙げられます。
- 紫外線の影響を受けやすい犬種は?
- 紫外線の影響を受けやすい部位は?
- 室内の紫外線対策も必要?
それぞれの質問に対する回答について、詳しく解説していきます。
紫外線の影響を受けやすい犬種は?
紫外線の影響を受けやすい犬種は以下のとおりです。
- マルチーズ
- ミニチュア・ピンシャー
- ヨークシャ・テリア
- チャイニーズ・クレステッド・ドッグ
被毛が短かったり、毛量が少なかったりする犬種は、紫外線が皮膚に届きやすいため影響を受けやすいです。そのため、サマーカットには特に注意しましょう。
紫外線の影響を受けやすい部位は?
紫外線の影響を受けやすい部位は以下のとおりです。
- 目
- 鼻
- 口周り
- 耳先・耳の中
- 内もも
- お腹
耳や鼻、口周りなどは被毛が少なく、日光に当たりやすい場所です。また、目は直射日光を浴びやすい場所で、内ももやお腹は被毛が薄く、地面からの照り返しをダイレクトに受けてしまうため注意が必要です。
室内の紫外線対策も必要?
散歩中だけでなく、室内の紫外線対策も欠かせません。紫外線の強い時期は、UVカット加工のカーテンを使用したり、家の中でもUVカット加工の犬服を着せたりする必要があります。
愛犬を紫外線から守る工夫をしよう
今回は、犬の紫外線対策について詳しく解説しました。紫外線は目や皮膚の病気の原因となるため、特に4〜9月は注意が必要です。
早朝や夜など直射日光がない時間帯に散歩をするだけでなく、日焼け止めを塗ったり、UVカット加工の犬服を着せたりしましょう。本記事を参考にして、愛犬を紫外線から守ってあげてください。
執筆:いぬのあのね編集部
イラスト:ヴァイクセルブラウン花咲季
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