人気の細い犬種10選! 特徴や性格・飼うときのポイントを徹底解説

犬を迎え入れたいと検討中で、細い犬種が気になる方も多いのではないでしょうか。スリムな体にすらりと伸びた足は、人々を魅了します。細い犬種はサイトハウンドに多く、俊敏性と持久力が持ち味です。

サイトハウンドは視力に優れており、獲物を見つけて捕獲する犬種を指します。筋肉質で、走りに特化した体型が特徴です。ドッグレースで活躍するケースも少なくありません。

そこで今回の記事では、細い犬種を詳しく紹介します。特徴や飼うときのポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

細い犬種の4つの特徴

細い犬種の特徴は以下の4つが挙げられます。

  • 顔や体がスリム
  • 走り方が綺麗
  • 穏やかな性格
  • 視野が広い

それぞれの特徴について下記で詳しく解説します。

顔や体がスリム

細い犬種は顔や体がスリムで全身に余分な肉がなく、筋肉質でシャープな体型が特徴です。

鍛え抜かれた体から繰り出される瞬発力や機敏性は凄まじく、走る姿は見る者を魅了します。

走り方が綺麗

細い犬種に多いサイトハウンドは、走る姿が美しく特徴的です。長い足をバネのように伸縮させ、後ろ足を蹴り上げると同時に前足を伸ばします。

ダブルサスペンションギャロップと呼ばれる走り方は、この動作が早いほど跳んでるようにも見えます。

穏やかな性格

細い犬種は落ち着いた見た目のとおり、穏やかな性格をしています。以前は猟銃犬として飼育されていましたが、その性格から現在では家庭犬としても人気を誇っています。

視野が広い

細い犬種は普通犬と比べても、ずば抜けて広角な視野を持ちます。獲物をハンティングする際の動体視力が凄まじいため、特に動く物体を捕らえることに長けています

【小型犬】細い犬種4選

小型の細い犬種は以下のとおりです。

  • イタリアングレーハウンド
  • ミニチュアピンシャー
  • チャイニーズ・クレステッド・ドッグ
  • 日本テリア

それぞれの犬種の特徴を下記で詳しく解説します。

イタリアングレーハウンド

イタリアングレーハウンドは、ハウンド種を小型化させイタリアで誕生した犬種です。古代のイタリアやエジプトで人気が高く、当時ヨーロッパ貴族の間でも飼育されていました。

温厚で人懐っこい性格なので、子供がいる家庭でも安心して飼育ができます。被毛が短く滑らかで光沢のある身体をしていますが、寒暖差には非常にデリケートです。そのため、室内での飼育が薦められています。

ミニチュアピンシャー

ミニチュアピンシャーは、ドイツや北欧で害獣駆除として飼育されていた犬種です。好奇心旺盛で、マイペースな性格をしています。

被毛が短く手入れの手間は省けますが、寒暖差には非常に敏感なため、室内での飼育が推奨されています。

チャイニーズ・クレステッド・ドッグ

チャイニーズ・クレステッド・ドッグは、大航海時代に中南米で発見されたことから南米産とも噂されるチワワ似の犬種です。朗らかで大人しい性格をしていますが、感受性が高く社交的な一面もあります。

全身毛で覆われている犬もいれば、頭や足だけに毛が生えている犬もいます。全体的に毛並みが長く、皮膚が弱いため日常的なスキンケアが必要です。

日本テリア

日本テリアは、17世紀〜18世紀に長崎県に渡来した原産地イングランドのスムース・フォックス・テリアと当時日本にいた小型犬を配合して誕生した犬種です。

穏やかで落ち着いているものの、甘えん坊な一面も見られるため女性から人気があります。被毛が短いので、冬は気温が暖かい時間帯に散歩してあげましょう。

【中・大型犬】細い犬種7選

中・大型犬の細い犬種は以下のとおりです。

  • サルーキ
  • ウィペット
  • ボルゾイ
  • ドーベルマン
  • ハミルトン・ステバレ
  • グレーハウンド
  • イビザン・ハウンド

それぞれの犬種の特徴を下記で詳しく解説します。

サルーキ

サル―キは中東でウサギやキツネ、オオカミなどの狩猟用として飼われていた犬種です。警戒心が強く、感情を表に出すタイプではありません。

そのため飼い始めはスキンシップが少ないものの、慣れると甘えん坊な一面もあります。運動を好むので、散歩の中でも定期的に動く時間を確保してあげると良いです。

ウィペット

ウィペットは、18世紀頃のイギリスで畑を食い荒らすウサギや小動物などを狩猟する目的で飼われていた犬種です。穏やかで社交的な性格をしています。

家庭犬として人気が高く、さらに中型犬としては並外れたスピードで走るため、競争犬としても活躍しています。被毛が短く寒がりなので、冬の散歩は洋服の着用が必須です。

ボルゾイ

ボルゾイはロシアン・ウルフハウンドとも呼ばれており、ロシアの貴族に愛されていた犬種です。オオカミ狩りで活躍していましたが、実際は温厚で落ち着いた性格をしています。子供とも相性が良く、家庭犬としても人気です。

ただし、感受性や観察力が高いため、恐怖や不安などから神経質になる場面もあります。しつけを行うときは叱らずに、褒めて伸ばすようにしましょう。

ドーベルマン

ドーベルマンは、19世紀後半ドイツで警備犬として飼われていた犬種です。とても優しく紳士な性格で、群を抜いて高い知能を兼ね備えています

現在でも、警察犬や軍用犬として世界各地で活躍しています。物覚えが良くしつけの難易度が低いため、家庭犬としても優秀です。ただし、他の犬種よりも心臓疾患が多いとされています。

ハミルトン・ステバレ

ハミルトン・ステバレは、大型のビーグルやフォックスハウンドと交配させて誕生した犬種です。ビーグルと見た目が似ており、筋肉質で身体が引き締まっています。

雪国で大型の熊や鹿を狩っていた一方で、温和で物覚えが良いです。寒さにも強く、室外での飼育もできます。

グレーハウンド

グレーハウンドは、俊足で動きも俊敏な犬種です。起源は古代エジプトの時代まで遡り、砂漠でのウサギ狩りとして飼育されていました。

温和で優しい性格をしている一方で、動くものに敏感に反応します。そのため、家庭で迎え入れる場合は徹底的なしつけが必要です。

イビザン・ハウンド

イビサン・ハウンドは、まっすぐ立った耳と優れた嗅覚・聴覚が特徴の犬種です。被毛はワイヤーヘアード・スムースヘアード・ロングヘアードの3つに分類されます。

家族には愛情深く順従ですが、見知らぬ人には警戒心を抱くことがあります。また猫や小動物を見ると追いかけて飛びつこうとするため、子犬の頃からしっかりとしつけを行うことが大切です。

細い犬種が注意すべき怪我・病気

細い犬種が注意すべき怪我・病気は以下の2つです。

  • 骨折
  • 膝蓋骨脱臼

それぞれの怪我・病気について下記で詳しく解説します。

骨折

身体つきが細い犬種は、他の犬種よりも骨折しやすいです。着地の仕方が少し悪いだけで、

骨折してしまうこともあります。運動神経に関わらず骨折する可能性が高いため、飼い主さんは十分注意が必要です。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼はパテラとも呼ばれ、膝の皿が内側にズレてしまう病気です。細い犬種だけでなく、全ての犬種でかかる可能性があります。一度発症すると完治することはなく、手術をしてもグレードが下がる程度となります。

先天性もありますが、滑りやすいフローリングや階段の上り下りが原因になるケースが多いです。特に細い犬種は、飼育環境に気をつけましょう。

細い犬種を飼うときのポイント

細い犬種を飼うときのポイントは以下の3つです。

  • 寒さ対策を行う
  • サイズがぴったりな首輪を選ぶ
  • 運動時間を長めに設ける

それぞれのポイントを下記で詳しく解説します。

寒さ対策を行う

細い犬種は脂肪が少なく筋肉質であるため、他の犬種と比べて寒さに弱いです。中でも短毛のイタリアングレーハウンドやウィペットなどは、特に寒さが苦手な犬種として挙げられます。

そのため寒い時期は室内の温度管理を徹底して行い、洋服を着せたり防寒グッズを使用したりすることが大切です。

サイズがぴったりな首輪を選ぶ

細い犬種でも、首輪はぴったりなサイズを選ぶようにしましょう。幅広タイプや長さ調整が可能なタイプであれば、抜けにくく首の負担にもなりにくいです。

またハーネスを利用する方法もあります。いずれにせよ細い犬を散歩する際は、リードを引っ張ってコントロールを行わないよう注意が必要です。

運動時間を長めに設ける

細い犬種は運動量が多い傾向があります。日常の散歩に加えて、ドッグランへ定期的に連れていきましょう。本能的に追いかけっこが好きなので、ボールやディスクなどで遊ぶのもおすすめです。

特徴を把握したうえで細い犬種を迎え入れよう

今回は細い犬種を詳しく紹介しました。以前は筋肉質で走るのが得意であることから、猟銃犬として飼育されていました。しかし現在では見た目が美しく、穏やかな性格をしているため家庭犬としても人気があります。

ただし、細い犬種は他の犬種よりも、骨折や膝蓋骨脱臼に十分な注意が必要です。些細な出来事で骨折する可能性があるため、事前に飼育環境を整えなければなりません。

滑りやすいフローリングや階段がある環境は、膝蓋骨脱臼の発症リスクも高まります。ぜひ本記事を参考にして、細い犬種を迎え入れてください。

執筆:いぬのあのね編集部
イラスト:ヴァイクセルブラウン花咲季

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