「犬が足を引きずる原因は?」
「犬が足を引きずるときの対処法は?」
「犬が足を引きずらないための予防法は?」
犬は足に違和感を覚えた場合、足を引きずるケースがあります。犬が足を引きずる原因はさまざまあり、症状を放置すれば悪化するかもしれません。
そこで今回は、犬が足を引きずる原因や対処法について詳しく解説します。また、犬の足をトラブルから守る予防法もお伝えするので、ぜひご一読ください。
犬が足を引きずるときは異常?
犬が足を引きずるときは、足に何らかの外傷や腫れがないかチェックしてください。最も多い理由が外傷であるため、散歩の後に足を引きずっているときは足の状態を確認しましょう。
散歩道にガラスやトゲのような物が落ちている場合、犬が踏んでしまって怪我をしている恐れがあります。指の間までしっかり確認して、足の状態が悪くないか見てあげてください。
他にも、爪トラブルが原因で足を引きずるケースがあります。巻き爪や爪割れが原因で足をひきずっている可能性があるので、こまめに爪切りしてあげてください。
犬が足を引きずる原因は?
犬が足を引きずる原因として多いのは、以下のとおりです。
- 仮病
- 怪我
- 遺伝
- 関節炎
- 腫瘍
それぞれの原因について、詳しく解説していきます。
仮病
怪我や病気でもないときに、犬が足を引きずる行動をとるケースがあります。そのときは仮病の可能性があるので、注意深く観察してみてください。
飼い主さんに構ってほしい、もっと遊んでほしいという感情から、犬は仮病を使います。普段から一緒に遊んであげて、コミュニケーションの機会を増やしてあげてください。
怪我
犬が足を引きずる原因で多いのが、怪我をしているケースです。散歩中に、尖っている物を踏んでしまい、足に怪我をするパターンは多いでしょう。
他にも、激しい運動をした後に骨折したり炎症を引き起こしたりする可能性があります。運動した後に足を怪我して、引きずる行動をとることがあるので注意してください。
遺伝
両親のどちらかが足や関節に病気を抱えている場合、子供にも遺伝する可能性が高いです。骨の異常で足の神経を刺激し、足を引きずる病気もあるので、病気が疑わしいときは獣医師に相談してみてください。
ただし、両親が足の病気だからといって、子供に必ず遺伝するわけではありません。まずは動物病院でレントゲンや診察を受け、足を引きずる原因を特定してください。
関節炎
激しい運動後や足を挫いたときに、関節に炎症が生じる可能性があります。関節炎が発症したときは、足をかばうように引きずるケースがあるでしょう。
関節炎は自然に回復しますが、足を引きずる期間が長いと、反対の足にも負担をかけてしまいます。症状が悪化する原因になるので、早めに動物病院で診察を受けてください。
腫瘍
年齢を重ねるほど、発症のリスクが高くなるのが腫瘍です。足に腫瘍ができ、違和感や痛みから足を引きずっている可能性があります。
腫瘍に関しては、自然に治る可能性が低いので、手術を行うなどして腫瘍を除去する必要が出てくるでしょう。まずは症状を確認するため、動物病院で足の状態を診察してもらってください。
犬が足を引きずっているときの対処法
犬が足を引きずっているときは、以下の対処法を取る必要があります。
- まずは様子を確認する
- 動画を撮影しておく
- 病院で検査を受ける
それぞれの対処法について、詳しく解説します。
まずは様子を確認する
犬が足を引きずるときは、いつもと何が違うのか様子を確認してください。足の状態だけでなく、犬がストレスを感じていないか、精神状態についても細かく見てあげましょう。
犬はストレスや不満から、仮病で足を引きずるときがあります。できるだけ静かな環境を作ってあげて、ストレスがかからない状況を提供してあげましょう。
他にも、引っ越し当初は緊張していて、飼い主さんの気を引こうと足を引きずっている可能性があります。愛犬の様子を細かくチェックして、いつもと何が違うのか、観察してください。
動画を撮影しておく
自宅で足を引きずっていても、病院では緊張して同じ行動をとらない可能性があります。足を引きずった行動がみられないときは、獣医師も正しく診察できない恐れがあるでしょう。
そんなときのために動画を撮影しておき、足を引きずっている犬の様子を撮っておいてください。引きずっている様子から、獣医師さんが正しく診察を行ってくれるはずです。
病院で検査を受ける
犬が足を引きずっているときは、怪我や炎症が原因である可能性が高いです。飼い主さんが判断するのは難しいので、病院で検査を受けて正しい治療を受けてください。
病院で精密検査を受ければ、何が原因で足を引きずっているのか判断しやすくなります。足の状態に合わせて、鎮痛剤やサプリメントを処方してもらえるので、適切に治療を受けてください。
犬の足をトラブルから守る予防法
犬が足を引きずるような状態にならないためにも、普段から以下のことを心掛けて予防する必要があります。
- 室内環境を整える
- 適度に散歩させる
- 抱っこするときは慎重に
犬の足をトラブルから守る予防法について、詳しく確認していきましょう。
室内環境を整える
犬が足を引きずる事態に陥らないためにも、室内環境は整えておく必要があります。室内環境によっては、足腰への負担が大きく、トラブルの原因になる恐れがあるでしょう。
室内では、フローリングなどの滑りやすい床材は利用しないほうが懸命です。フローリングが変更できないときは、滑り止めマットを利用すれば足腰への負担は軽減されます。
他にも、段差が多い環境なら、犬用ステップを設けてあげて、普段から体に負担がかからない対策を講じてください。
適度に散歩させる
犬が足を引きずる原因は、過度な運動が関係している可能性があります。適度な距離で散歩をさせてあげて、足腰への負担を最小限にしてあげてください。
また、普段から散歩で運動をさせておけば、足腰が強くなります。些細な運動で関節炎や骨折などのトラブルが発生する心配が少なくなるでしょう。
抱っこするときは慎重に
抱っこしているときに暴れ出した場合、とっさに手を離してしまい、足を怪我させてしまう恐れがあります。
そのため、抱っこするときは慎重に持ち上げて、そっと降ろしてあげてください。急な抱っこは、愛犬に苦手意識を植え付けてしまう恐れがあるので注意が必要です。
犬が足を引きずっているときに考えられる病気
犬が足を引きずっているときに考えられる主な病気には、次のようなものがあります。
病気 | 内容 |
---|---|
歯肉炎 | 指の間が炎症する |
骨折 | 足の骨が折れた状態 |
関節リウマチ | 関節が炎症し、足が腫れる。小型犬に多い病気 |
骨肉腫 | 骨にできる腫瘍。歩き方が変わることが多い |
関節炎 | 関節が炎症し、足を引きずることが多い |
椎間板ヘルニア | 背骨と椎骨の間でクッションの役割を担っている軟骨が変形した状態。 |
膝蓋骨脱臼 | 膝関節のお皿が外側に外れる疾患。自然に回復するケースがある |
汎骨炎 | 骨内膜と骨膜に新生骨を形成する疾患 |
どの病気も犬の身体に大きな負担がかかります。普段から愛犬の様子を観察して、これらの病気にかからないよう注意してあげましょう。
犬が足を引きずっているときは病院へ
今回は犬が足を引きずる原因や対処法、予防法について詳しくお伝えしました。犬は普段の室内環境や運動の影響によって、足に怪我や病気を抱えることがあります。適切な室内環境を整え、適度な散歩をさせて愛犬の体を労わってあげてください。
また、犬によっては、仮病をして飼い主さんの気を引こうとすることがあります。仮病のときは、コミュニケーションの時間を少しでも長く確保してあげましょう。
この記事でお伝えした、足を引きずる原因や対処法を参考に、愛犬の健康管理を徹底してください。
執筆:いぬのあのね編集部
イラスト:ヴァイクセルブラウン花咲季
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