「犬の寝相には意味がある?」
「寝相が悪いときは不調や病気の可能性がある?」
「犬の寝相が悪いときの対処法は?」
犬はさまざまな寝相を見せますが、寝方によっては不調や病気を訴えているケースがあります。
そこで今回は、犬の寝相には意味があるのか、詳しくお伝えします。犬の寝相が悪いときの対処法についても、詳しく紹介していくので、ぜひご一読ください。
犬の寝相で体調や病気の有無がわかる?
そもそも犬の寝相で、何がわかるのでしょうか。犬の寝相は、現在の体調や病気の有無を判断する材料になります。
寝相が悪いときは身体の調子が良くないケースが多いです。そのため、違和感を覚えたときは早めに動物病院で診てもらいましょう。
日頃から犬の寝相を観察しておき、愛犬の体調の変化を見極めてください。
犬の寝相でわかる気持ちや体調
犬の寝相を観察すれば、気持ちや体調の変化が見極められます。犬の主な寝相のタイプは、次のとおりです。
- 仰向け状態
- 横向き状態
- うつ伏せ状態
- 身体を丸めている状態
犬の寝相によって、気持ちや体調がどうわかるのか解説します。
仰向け状態
犬が仰向けになって寝ている状態を「へそ天」と呼びます。へそ天の状態で寝ているときは、安心している証拠です。
弱点であるお腹をさらけ出しているのは、警戒心がない状態を表しています。飼い主さんを信頼しているからこそ、見られる寝相です。
また、仰向け状態で寝ているのは、暑さを感じている可能性があるので、一度室温を確認してみてください。
横向き状態
横向きで寝ている状態は、犬が熟睡している証拠です。警戒しておらず、リラックスしていることがわかります。
仰向け状態と同じで、暑さを感じているときに横向きになるケースがあるので、室温の確認が必要です。
うつ伏せ状態
うつ伏せ状態で寝ているときは、少し警戒している可能性があります。うつ伏せは、いつでも動ける体勢なので、迎え入れた当初など、緊張しているときに見られるケースが多いです。
うつ伏せで寝ているときは、まだ自宅や飼い主さんに心を開いていない可能性があります。焦らず、犬が慣れるまで気長に待ちましょう。
身体を丸めている状態
身体を折り曲げるように、丸まって寝るのは犬の基本的な寝相の一つです。弱点であるお腹を守るための寝相で、飼い犬でもよく見られます。
また身体を丸めるのは、熱を逃がさないためでもあるので、少し寒さを感じているのかもしれません。身体が震えているときは、室温を上げてみてください。
不調や病気の可能性がある犬の寝相
犬の寝相によっては、不調や病気を表しているケースがあります。不調や病気の可能性がある犬の寝相は、以下のとおりです。
- 祈りのポーズ
- 四肢を開いている
- 激しく動く
どのような寝相が不調や病気の可能性を表しているのか詳しく解説します。
祈りのポーズ
伏せの状態で前足を伸ばし、腰が少し浮いている状態を「祈りのポーズ」と呼びます。この姿勢で寝ているときは、お腹に痛みを感じている可能性が高いです。
通常、祈りのポーズのように姿勢が苦しい状態で寝ることはほとんどありません。腹痛を感じているときにしか見せない寝相なので、違和感を覚えたときは病院に連絡しましょう。
四肢を開いている
横向きで寝ているだけであれば、それほど大きな問題ではありません。しかし、四肢を開きながら横向きで寝ているときは、暑さで苦しがっている可能性があります。
特に息が荒く、落ちつかない様子を見せているときは、室温が適切ではないかもしれません。暑さを感じていると思ったときは、エアコンで室温を調節してください。
激しく動く
寝ていても手足を動かすなどの寝相を見せるときは、「レム睡眠」のサイクルで浅い眠りの状態にあります。夢を見ているときにも、多少の動きは見えるケースがあるでしょう。
ただし、寝ているときに激しく身体が動くときは、痙攣が起きている可能性があります。脳に何らかの異常が発生している恐れがあるので、早めに獣医師さんに相談しましょう。
犬の寝相が悪いときの対処法
犬の気分や体調によっては、寝相が悪くなるケースがあります。その際は、以下のような対処が必要です。
- 無理に起こそうとしない
- 状態が悪そうなときは動画撮影しておく
それぞれの対処法について、詳しく確認していきましょう。
無理に起こそうとしない
犬の寝相が悪いと感じたときは、無理に起こすのは禁物です。心配になって、身体を揺さぶったり、抱っこしたりする飼い主さんもいるでしょう。
しかし、何らかの病気や発作が起きている場合、無理に起こすと症状が悪化する恐れがあります。
また痛みや苦しみを感じている犬に触ると、興奮して噛みつく犬もいるので危険です。犬の寝相が悪いときは、まず動物病院に連絡して獣医師さんの指示を仰ぎましょう。
状態が悪そうなときは動画撮影しておく
犬の寝相が悪く、痙攣や激しく動くことがあれば、動画を回して様子を撮影してください。獣医師さんに動画を見せれば、どんな症状が出ているのか原因を特定するきっかけになります。
冷静になるのは難しいかもしれませんが、少しでも多くの情報を集めることが大切です。動物病院で診察を受けるときは、撮影した動画を含め、発作の頻度やタイミングなどを細かく伝えましょう。
睡眠の質が犬の寝相を良くする
犬も人間と同じように、睡眠の質が大切です。睡眠の質が良ければ、体調も万全な状態に維持できます。犬の睡眠の質を良くする主なポイントは、次のとおりです。
- 睡眠時間は13時間確保する
- 安心できる犬専用の寝床を用意する
それぞれのポイントを詳しく確認していきましょう。
睡眠時間は13時間確保する
犬の適切な睡眠時間は、13時間と言われています。睡眠が浅いと、13時間眠れない犬も多いので、安心して眠れる環境を確保してあげてください。
また犬を構いたい気持ちもわかりますが、寝ているところを起こすと睡眠の妨げになります。犬が寝ているときは、できるだけ静かにしてあげましょう。
安心できる犬専用の寝床を用意する
睡眠の質を高めるためには、犬専用の寝床を用意してあげてください。人と同じベッドで寝るのも良いですが、犬も一人で寝たいときがあります。
犬専用の寝床を用意してあげれば、愛犬も安心して眠れるはずです。できるだけ人が通らない場所や静かな場所に、犬専用の寝床を用意してあげましょう。
【寝相以外】犬の睡眠に関するQ&A
寝相以外にも、犬の睡眠に関して多くの疑問を持つ飼い主さんも多いはずです。ここでは、犬の睡眠に関する以下の疑問について解説していきましょう。
- 睡眠障害は犬にもある?
- 犬がいびきをかくのは問題ない?
睡眠障害は犬にもある?
犬にも睡眠障害はあり、主に睡眠サイクルの短さが問題として挙げられます。犬の睡眠サイクルが短くなるのは、人の生活から影響を受けることが原因です。
犬が人の生活に合わせて行動していると、睡眠時間が足りず睡眠障害のきっかけになるかもしれません。
また犬が寝ているところを起こしてしまうのも、睡眠障害の原因になります。犬が寝ているときは、できるだけ構わないようにしましょう。
犬がいびきをかくのは問題ない?
犬がいびきをかいているのは、アレルギーや無呼吸症候群を発症している可能性があります。軽いいびきであれば、どんな犬でもかくことはあるでしょう。しかし、大きないびきになれば、何らかの病気が原因かもしれません。
いびきの他にも、「あくびを繰り返している」「呼吸が不規則」などの症状が出ているときは要注意です。
いびきが大きい、睡眠が浅いなどが見られたら、早めに動物病院で診察を受けてみてください。
犬の寝相は注意深く観察しておこう
今回は犬の寝相について、詳しくお伝えしました。寝相は犬の気分や体調を見極めるうえで、重要な判断材料として使えます。少しでも様子がおかしいと感じたときは、速やかに動物病院で診察を受けましょう。
また人の生活に犬が合わせるうちに、睡眠障害に陥る可能性があります。睡眠障害にならないためにも、犬専用の寝床を用意し、安心して眠れる場所を確保してあげましょう。
今回解説した犬の寝相に関する情報を参考に、日頃から愛犬の様子を細かくチェックしてあげてください。
執筆:いぬのあのね編集部
イラスト:ヴァイクセルブラウン花咲季
<スポンサーリンク>
新着記事
<スポンサーリンク>