「犬を飼えなくなった場合はどうすればいい?」
「犬を飼えなくなる理由で多いのは?」
「犬を手放す以外の方法はある?」
犬を迎え入れたけど、犬アレルギーが発覚して飼えなくなったという飼い主さんもいるのではないでしょうか。
そこで今回は、犬が飼えなくなったときの対処法について詳しく解説します。犬が飼えなくなる理由は、どんなことが考えられるのか紹介していくので、ご一読ください。
犬が飼えなくなった理由は何が多い?
愛犬が飼えなくなった理由は人によって異なりますが、どのようなことが原因として考えられるでしょうか。犬が飼えなくなった理由の多くは、以下のとおりです。
- 飼い主の体調が悪くなった
- 子犬がたくさん産まれた
- 引っ越し先で飼えなくなった
- 凶暴な性格になった
- 犬が病気になった
具体的に、犬が飼えなくなった理由は何が多いのか詳しく解説します。
飼い主の体調が悪くなった
犬が飼えなくなった理由のなかには、飼い主さんの体調が悪くなり、長期入院しなければならないなどが考えられます。病気にかかり、お世話をする体力・気力がなくなるケースが多いです。
他にも、飼い主さんが高齢で老人ホームに入居する必要が出てきたため、飼えなくなるなどのパターンがあります。
飼い主さんの体調が原因で犬が飼えないなら、早めに家族や親戚に相談しておきましょう。愛犬のためにも、新しい飼い主さんを探してあげてください。
子犬がたくさん産まれた
繁殖予定がないのに、いつのまにか妊娠していて子犬が産まれたなどのケースがあります。この場合、子犬を迎え入れる予定がなかったため、飼えない家庭が多いです。
意図せず子犬が産まれた場合は、里親先を探す必要があります。産まれたばかりの子犬なら、迎え入れてくれる家庭も多いので、早めに行動することが大切です。
また、繁殖予定がないなら、早めに去勢・避妊手術を受けておくことも飼い主として必要な責任となります。
引っ越し先で飼えなくなった
犬が飼えなくなった理由で多いのが、引っ越し先で飼えなくなったケースです。急な転勤や引っ越しが原因で、ペット可の物件が見つからず、犬を手放さなくてはいけなくなることがあります。
突然の引っ越しが決まったときに、里親探しをする時間もなく、泣く泣く愛犬を手放す選択を取る人もいるのです。
里親が見つからないときは、家族や親戚に相談して、引き取ってもらえないか話をしてみてください。
凶暴な性格になった
何らかの理由で、犬が凶暴な性格になり、一緒に住めなくなったなどのケースがあります。犬が凶暴になるのは、何か原因があるはずです。
飼い主の行動や、疾患による影響などが犬の性格を凶暴化させている可能性があります。疾患が原因の場合は、速やかに病院へ足を運び、治療を受けてください。
凶暴な性格になった場合は、しつけ教室を利用して治す方法も有効かもしれません。一度しつけ教室に相談して、性格の矯正ができるか相談してみてください。
犬が病気になった
犬が病気になったことをきっかけに、お金の捻出が難しく犬を手放す選択肢をとる飼い主も少なくありません。犬も病気になることがあります。病気を治すためには、治療費がかかるため、出費が増える可能性があるでしょう。
犬を飼うときは、どれくらいの治療費がかかるのか把握したうえで、お金が捻出できるのか調べておくことが大切です。
予算が足りないと感じるなら、犬を飼うのは諦めたほうが良いでしょう。犬を飼うなら、最後まで面倒を見る責任をもって迎え入れてください。
犬を捨てるのは犯罪行為
犬が飼えなくなったから捨てようと考えている人は、一度踏みとどまってください。犬が飼えなくなったからといって捨てるのは、犯罪行為に該当します。この項目では、次の内容について紹介していくので参考にしてみてください。
- 動物愛護法違反に該当する
- 最後まで面倒を持つのが義務
動物愛護法違反に該当する
住んでいる自治体によって対応は異なりますが、犬を捨てるのは動物愛護に関する法律違反です。
犬に関する罰則はさまざまあり、暴行や虐待などの行為も犯罪行為としてみなされます。犬に関する主な罰則は次のとおりです。
- 犬を捨てる:1年以下の懲役または100万円以下の罰金
- 犬を傷つける行為:5年以下の懲役または500万円以下の罰金
- 犬への虐待:1年以下の懲役または100万円以下の罰金
虐待行為は暴力を振るうだけでなく、ご飯やお水を与えない、衰弱させる行為も該当します。適切な環境下で育てることが、犬を飼う人の責任です。
最後まで面倒を持つのが義務
犬を飼うのは飼い主の責任であり、最後まで面倒をみるのが義務です。途中で飼育を放棄する行為は、飼い主としての責務を全うしているとは言えません。
安易に犬を飼うのではなく、最後まで面倒をみられるのか、よく検討してから迎え入れるようにしましょう。しかし、それでも仕事の急な辞令で引っ越しを余儀なくされて、犬が飼えなくなるケースがあります。
飼えなくなったときは必ず里親を探して、代わりに犬のお世話をしてくれる人を見つけてください。
犬が飼えなくなっても保健所へ持ち込むのは避ける
犬が飼えなくなったときに保健所への持ち込みは極力避けてください。保健所に犬を持ち込んだ場合、待っているのは「窒息死」です。
一緒に楽しい日々を過ごした愛犬を思うなら、保健所に持ち込まずに里親を探してください。里親先なら、犬も快適に毎日を暮らしていけるはずです。
犬が飼えなくなったときの対処法
最後まで責任を持って犬を飼おうと思っていても、仕事の辞令で飼えなくなるケースがあります。そのときは、できるだけ愛犬が幸せに暮らせるよう配慮してあげましょう。犬が飼えなくなったときの主な対処法は、以下のとおりです。
- もう一度飼える方法がないか模索する
- 譲渡先を探す
- 里親を募集する
具体的に、犬が飼えなくなったときはどのように対処すれば良いのか解説します。
もう一度飼える方法がないか模索する
犬を継続して飼うのが難しいと感じたとき、本当に飼えないのか再考してください。例えば、飼い主さんが高齢で施設に入居するから飼えないときはペットと暮らせる施設がないか探してみましょう。
施設のなかには、アニマルセラピーの効果を期待して、ペットと一緒に暮らせるケースが増えています。
他にも、犬の介護が大変と感じているなら、代わりに介護をしてくれるペットシッターを利用してみてください。ペットシッターなら、適切に犬の介護をしてくれるので、安心してお世話が任せられます。
譲渡先を探す
どうしても愛犬が飼えなくなったなら、譲渡先を見つけてあげてください。まずは相談しやすい家族や親戚に話をして、預ける・譲渡できるか話をつけてみましょう。
飼い主さんがたまに会いに行ける相手なら、愛犬も安心できるでしょう。できるだけ幸せに暮らせるよう、譲渡先を検討してみてください。
里親を募集する
犬を迎え入れたいと考えている里親先を探す方法もあります。里親募集はさまざまな団体で行われており、動物愛護センターや保護団体に相談するなど、方法はいくつかあるでしょう。
里親とは、犬を見て気に入ってくれた人が家族に迎え入れてくれることです。早い段階で動いていけば、多くの人が反応してくれるので、里親を素早く見つけることができます。
犬を手放す以外の選択肢も検討する
犬が何らかの事情で飼えなくなった場合、手放す以外の選択肢も考慮しましょう。一緒に生活してきた愛犬を簡単に手放せない飼い主さんも多いので、よく考えて結論を出してください。犬を手放す以外の選択肢は、次のとおりです。
- 動物病院に相談する
- 一時預かりのサービスを利用する
具体的に、どのような選択肢があるのか詳しい内容を紹介します。
動物病院に相談する
犬が病気で医療費の支払いが難しいなら、動物病院に相談してみてください。動物病院によっては費用の交渉や何らかの対応を一緒に考えてくれるケースがあります。
また、手放す選択肢をとることになっても、里親募集の手助けや張り紙などのサポートをしてくれることもあるでしょう。犬を手放す前に、相談できる施設や場所に話をしてみてください。
一時預かりのサービスを利用する
一人暮らしの場合、愛犬が高齢の場合は付きっきりで看病を行うことは難しいです。そんなときは、一時預かりのサービスを利用して、仕事の時間だけは他の人に診てもらう方法があります。
一時預かりのサービスで来てくれる方は、ペット介護の知識がある人ばかりなので安心して任せられるでしょう。自分でお世話できないときは、他の人に頼ることも大切です。
犬が飼えなくなったときは対策を考える
今回は犬が飼えなくなった理由や対処法について、詳しくお伝えしました。犬を迎え入れたなら、最後まで責任を持つ必要がありますが、仕事の関係で引っ越しを余儀なくされることはあります。
どうしても犬が飼えなくなったときは、里親募集や一時預かりのサービスを利用してください。抱えている問題が解決できる手段はいくつかあるので、まずは愛犬を手放す以外の選択肢を検討しましょう。
この記事でお伝えした犬が飼えなくなったときの情報を参考に、対処法を検討してみてください。
執筆:いぬのあのね編集部
イラスト:ヴァイクセルブラウン花咲季
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