「犬を海に連れていくのは問題ない?」
「犬を海に連れていくときのルールは?」
「海で犬と遊ぶときの注意点は?」
犬を海に連れていきたいと考える飼い主さんも多いのではないでしょうか。
しかし、海は楽しい場所である反面、熱中症や海水の飲みすぎなど、さまざまなリスクもある場所です。また、犬や飼い主さんの行動によって周囲の人に迷惑がかかってしまう可能性もあります。
そこで今回は、愛犬を海に連れていく際の準備、注意点やマナーなどについて解説します。愛犬と海に行く予定がある方は、ぜひ参考にしてください。
犬を海に連れていく前に確認すべきポイント
愛犬を海に連れていくと決めたら、まず確認しておきたいことが3つあります。
- 泳ぎが苦手な犬種もいることを理解する
- 海水浴場のルールやサービスを確認する
- 当日の持ち物を準備しておく
泳ぎが苦手な犬種もいることを理解する
犬はみんな泳ぎが上手なわけではありません。レトリバー種、スタンダード・プードル、超大型犬のニューファンドランドなどは泳ぎが得意な犬種ですが、反対に泳ぐのが苦手な犬種もいます。
例えば、パグ、フレンチ・ブルドッグやブルドッグなどの短頭種は、呼吸するときに鼻と口両方から水を吸い込み溺れる可能性が高いといわれています。
また、ダックスフンドやチワワなどの短足種、山での活動に特化したマウンテン・ドッグ系、柴犬などの和犬も、泳ぎが苦手な犬種です。そのため、海に愛犬を連れて行っても、泳ぐのを無理強いしないことが重要です。
犬によっては、不安に感じることもあるので、海に連れて行く前に少しずつ水に慣れさせておくとよいでしょう。
海水浴場のルールやサービスを確認する
犬連れでもOKな海水浴場は増えてきていますが、まだまだ犬の立ち入りをNGとする海水浴場も多いです。
海水浴場によっては、犬を砂浜に入れてよい時間帯や場所が決められていたり、砂浜はOKでも水中はNGなどのケースもあります。
また、ビーチパラソルや犬用ライフジャケットの貸出などのサービスがある海水浴場もあるので、どんなサービスがあるのかチェックしておきましょう。
当日の持ち物を準備しておく
夏は、特に暑さ対策が重要です。保冷剤や冷却タオル、水などは必ず持参してください。海水浴場でビーチパラソルをレンタルできない場合は、自宅から持っていくと安心です。リードや体を拭くタオル、ウンチ用の袋なども忘れずに用意しましょう。
そのほか、海に犬が入ってもよい海水浴場ならば、犬用のライフジャケット、日の高い時間帯に海遊びをさせる場合は犬用の靴なども状況にあわせて準備してください。水辺で遊べる玩具や背負えるキャリーバッグなどもあるとさらに便利でしょう。
犬を海で遊ばせるときのマナー
海は、多くの人が利用する場所です。自分や愛犬が楽しめればいいわけではなく、周囲の人に迷惑をかけないことが重要です。そのため、以下のマナーはしっかりと守りましょう。
- 常にリードをつける
- 排泄物の片づけをしっかりと
常にリードをつける
犬連れOKの海水浴場でもリードなしは基本的にマナー違反です。いつも大人しい犬でも、普段と違う場所、海では突然興奮して知らない人に飛びかかったり道路に飛び出したりするリスクも十分に考えられます。
また、海にいる人たちの中には、犬が苦手な人もいるかもしれません。周囲への配慮として、リード装着がルールでない海水浴場でも常時リードをつけましょう。「うちの子は大丈夫」と過信せず、リードをつけるのがマナーです。
愛犬を浜辺で走り回らせてあげたいときは、ロングリードがおすすめです。ただし、犬の動き回る範囲内にほかの人がいないか確認してください。
排泄物の片づけをしっかりと
海水浴場で愛犬がうんちをしたら、必ず持ち帰ってください。いつものお散歩と同じように、ウンチ袋とペットボトルは必須です。愛犬がおしっこをしたときは、ペットボトルの水をかけてニオイを防ぎましょう。
海で犬を遊ばせるときの注意点

海は、いつもの散歩と異なり非日常な体験です。犬にとって楽しい体験である一方、危険もたくさんあります。海での事故を防ぐためにも、飼い主さんはさまざまな点に注意してください。
- 熱中症や火傷
- ゴミの誤飲誤食
- 海水の誤飲
- 水難事故
- 海の危険生物
- 人や物との衝突
- 愛犬の体調
- 海で遊んだ後のケア
熱中症や火傷
犬は人よりも体温が高い上、全身が毛で覆われ体温調節が難しい動物です。さらに背が低く砂浜の熱を感じやすいため、人間よりも熱中症や熱射病になりやすいといわれています。
こまめに水分補給や日陰での休憩をさせてあげて、万が一ぐったりするなど熱中症の症状が見られたら、氷や保冷剤で愛犬の身体をすぐに冷やしてあげてください。
炎天下の浜辺を歩かせるときは、火傷にも注意します。夏は砂が高温になりやすいため、知らないうちに犬が肉球を火傷している可能性もあります。日差しが強い時間帯はできるだけ避けたり、愛犬にも靴を履かせたりする工夫が必要です。
日中は抱っこまたは専用のスリングに入れるのもおすすめ。飼い主さんは砂浜で遊ばせる前に、手のひらで砂浜の厚さを確認してください。熱いと感じるときは火傷の危険があるので、遊ばせないようにしましょう。
ゴミの誤飲誤食
砂浜には、貝殻やガラス、釣り針やタバコ、ビニール袋や花火などのほか、人間の食べ残し、焼き鳥の串など、さまざまな危険物が落ちています。拾い食いの癖がある犬は、いつも以上に注意してください。
万が一、危険なものを愛犬がくわえたときは、「ちょうだい・はなして」などの号令をかけてください。誤飲誤食した場合は、すぐに動物病院に連れて行きましょう。
海水の誤飲
海水は塩分濃度が高いため、万が一愛犬が海水をたくさん飲んでしまうと食塩中毒(高ナトリウム血症)になり、嘔吐や下痢などの症状が出やすいです。
症状が悪化すると痙攣を起こしたり、意識がなくなったりするほか、最悪の場合命を落とすこともあります。愛犬が海に入るときは、絶対に目を離さないでください。
水難事故
海で遊ぶとなると、愛犬が離岸流に遭ったり溺れたりするリスクもあり得ます。離岸流とは、海岸に打ち寄せた波が沖に戻ろうとするときに発生する強い流れのことです。海遊びでは、どこの海岸でも離岸流が発生する可能性があるので油断は禁物です。
海で愛犬を泳がせる場合は、犬用のライフジャケットを着用させるとよいでしょう。泳ぎが得意な犬でも、水の流れが速かったり疲れていたりすると、溺れる可能性は十分にあるのです。特に、サーフィンやSUPをする際は、ライフジャケットを絶対に着用させてください。
海の危険生物
海辺には、犬にとって危険な生物がいます。特に注意したいのは、カツオノエボシという鮮やかな青色の生物です。触れるとアナフィラキシーショックを引き起こす恐れがあります。
また、海辺にクラゲやクサフグなどが打ち上げられることもあるので、十分に注意しましょう。
人や物との衝突
海が混んでいるときは、他の人にぶつかったり、他の人が使用している遊具やサーフボードにぶつかったりして犬がケガをする場合もあります。反対に、ぶつかった相手にケガをさせてしまう可能性もあるので注意が必要です。
子どもが突然飛び出してくることもあるので、飼い主さんは周囲をよく見ながら愛犬を遊ばせてください、衝突事故を防ぐためにも、できるだけ人が少ない場所で遊ばせることが重要です。
愛犬の体調
愛犬と海で遊ぶときは、こまめに愛犬の体調を確認しましょう。出かける前は元気だったとしても、車酔いを起こしたり慣れない場所で緊張したりすることもあります。愛犬に持病やケガがある場合は、入水を避けて浜辺での散歩だけにしてください。
熱中症や海水浴による冷えなどで、犬が突然体調を崩してしまうこともあります。いつもより元気がない、ぐったりしているなど海で遊んだ後の様子がおかしいときは、動物病院に連れていってください。
嘔吐や下痢、水をたくさん飲むときも要注意です。少しでも気になることがあったら、病院に相談することをおすすめします。また、長時間泳がせると低体温症になる可能性があるので、あまり長時間泳がせないようにしてください。
海で遊んだ後のケア
海で遊んだ後は、愛犬が肉球をケガしていないか確認します。砂や潮風で汚れていたら、シャワーでしっかりと洗い流してから、清潔なタオルで水気を拭き取ってあげましょう。
海水浴場にシャワーが設置されていない場合、真水で濡らしたタオルで体を拭いてあげてください。海水が皮膚に付着したままだと、皮膚炎になる可能性があります。その場合は、帰宅してからお風呂またはシャワーを忘れないようにしましょう
事前準備とマナー厳守を徹底して愛犬と海に出かけよう
今回は愛犬を海に連れていく際のポイントやルール、事前準備についてお伝えしてきました。犬との海遊びは、飼い主さんにとっても楽しいイベントです。ただし、海は人が多い上、犬にとって危険なことも多いので、安全管理が重要になります。
犬が海を怖がっているときは、決して泳ぎを無理強いせず、浜辺を散歩するところから始めてみてください。事前準備とマナ―厳守も徹底して、愛犬と楽しい思い出をたくさん作りましょう。
執筆:いぬのあのね編集部
イラスト:ヴァイクセルブラウン花咲季
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