「犬が元気がなくて心配」
「犬の元気がない原因は?」
「犬の元気がないときの対処法は?」
大切な愛犬の元気がないとき、どう対処すれば良いのか困ってしまう飼い主さんも多いでしょう。
そこで今回は、犬の元気がないときの原因や対処法について、詳しく解説します。犬の元気がないときに見るべきポイントについても紹介していくので、ご一読ください。
犬の元気がない原因は?
犬の原因がないとき、何が原因なのか飼い主さんとしては知っておきたいですよね。原因はさまざまなことが考えられます。犬が元気がない原因の主な理由は、次のとおりです。
- 身体のどこかに痛みを感じている
- 風邪をひいている
- 異物を誤飲している
- 消化器官に異常が発生している
- 嗜眠の症状がみられる
犬の元気がない原因について、詳しく紹介します。
身体のどこかに痛みを感じている
身体のどこかに痛みを感じている場合、犬の元気がなくなります。痛みの原因はさまざまで、骨折や関節炎などが関係しているかもしれません。
他にも、椎間板ヘルニアや急性膵炎などの症状によっても、犬は痛みを感じます。急激な痛みによって犬は動きが消極的になり、元気がなくなっている可能性があるでしょう。
少しでも愛犬の様子がおかしいと感じたときは、速やかに動物病院へ足を運び、診察を受けてください。
風邪をひいている
ウイルスや感染症が原因で風邪をひいたときは、体調不良から犬の元気がなくなることがあります。犬が震えている、発熱しているときは、風邪をひいているかもしれません。
風邪は自然に回復するケースがありますが、放置すれば症状が悪化する恐れがあります。風邪を放置して肺炎になれば、完治するまで時間がかかるでしょう。風邪と疑わしい症状が出ているときは、動物病院で診察を受けてください。
異物を誤飲している
犬が食欲低下している、元気がないときは、異物を誤飲して体調不良を引き起こしている可能性があります。異物を誤飲したと思われるときは、早めに病院で処置を施してもらい、症状の改善に努めましょう。
犬は落ちている物を口に含んでしまうこともあります。家にある小さい物を誤って飲み込んでしまう可能性があるので、日頃から部屋は綺麗に整えておきましょう。
散歩のときも、何らかの異物を飲み込むケースがあります。犬の挙動を見張っておき、不審な行動をとらないよう監視しておきましょう。
消化器官に異常が発生している
胃腸炎や感染症などが原因で消化器官に異常が発生している場合、犬の元気がなくなるケースがあります。元気がないだけでなく、嘔吐や下痢が伴うときは何らかの異常が発生している可能性が高いです。
消化器官の異常は、状態が長引くと脱水症状を引き起こす可能性があります。愛犬の様子をチェックしておき、違和感を覚えたときは動物病院へ連れていきましょう。
嗜眠の症状がみられる
嗜眠とは、常時眠っている状態で、刺激を与えないと起きない状態を指しています。年齢を重ねた犬にみられる症状です。
高齢犬になれば嗜眠の傾向が出てくるので、異変が生じていないかよく状態を確認しておきましょう。
犬の元気がない原因は病気以外にも考えられる
犬の元気がない原因は、病気の可能性が高いです。しかし、病気以外にも次のような可能性があります。
- 避妊・去勢手術後
- 環境の変化に伴うストレス
- 老化現象によるもの
それぞれの原因を具体的に確認していきましょう。
避妊・去勢手術後
避妊・去勢手術を行った場合、飼い主さんから離れた不安やストレスから、自宅に帰ってきても元気がないケースがあります。また、自宅に帰ってきてすぐは麻酔の効果が残っていて、元気がない可能性もあるでしょう。
他にも、傷が痛くて元気がなくなることがあります。手術から1日程度経てば、麻酔が切れて痛みも緩和されているはずです。それでも元気がないときは、体調に何らかの異常が生じている可能性があるので、動物病院で診察を受けてください。
環境の変化に伴うストレス
犬は引っ越しや家族が増えたなど、環境の変化によってストレスを感じることがあります。その場合、元気がなくなり、食欲が減るなどの変化が生じる可能性があるでしょう。
他にも、家族の長期外出やペットホテルに預けた後なども、元気がなくなるケースがあります。できるだけ環境の急激な変化は避け、愛犬が安心できる環境に整えてあげてください。
老化現象によるもの
犬は7歳からシニア期に入ります。その結果、老化によって足腰に痛みが生じたり睡眠時間が増えたりするケースがあるでしょう。
徐々に活動性が低下していくので、飼い主さんの目から見て元気がないと感じることがあります。シニア期に入ったときは、できるだけ身体への負担を考慮して、段差を減らすなどの対策を講じてあげてください。
犬の元気がないときに見るべきポイント
犬の元気がないと感じたときは、次のようなポイントを確認してください。
- 普段の動きとの違い
- 見た目の変化
- 食欲の有無
- 身体を触ってみる
それぞれの見るべきポイントについて詳しく解説します。
普段の動きとの違い
犬の元気がないと感じたとき、普段の動きとどのような違いが生じているのか確認してください。足を引きずっていたり走ったりしないときは、足に何らかの異常が発生している可能性があります。
また、身体に痛みがあるときは、緊張して身体が固まってしまうケースがあるでしょう。軽く触診してみて、嫌がる素振りを見せるか確認してみてください。
見た目の変化
犬の元気がないときは、見た目にどのような変化が生じているのか観察してください。例えば、鼻水やよだれが出ているときは、何らかの病気にかかっている可能性があります。
また、ぐったりしている、寝ている時間が長いときは風邪をひいて元気がなくなっているのかもしれません。
他にも、目ヤニや耳が臭うなどの変化が生じているケースがあります。元気なときと比べて、見た目にどのような変化が生じているのか、細かくチェックしておきましょう。
食欲の有無
普段の食欲と比べて、食いつきに変化が生じているのか観察してください。食べるスピードが遅い場合やご飯を残すときは、体調不良による食欲低下の疑いがあります。
全く食べないときは、かなり調子が悪くなっている恐れがあるので、早めに動物病院で診察を受けてください。
犬の食欲は体調を確認するうえで重要な指標になります。日頃から、どの程度のスピードで食事を終わらせるのか、よく観察しておきましょう。
身体を触ってみる
愛犬の元気がないときは、身体に触れてみてください。触ったときに鳴いたり嫌がったりするときは、特定の部位に異常が生じている可能性があります。
他にも、特定の場所を触られると嫌がる、緊張して身体が強張っているときは病気や骨折が原因かもしれません。愛犬の元気がないときは、身体全体をチェックして普段と何が違うのか特定しましょう。
犬の元気がないときの対処法
犬の元気がないときは、飼い主さんは心配でどうすれば良いのか対応に困ってしまうことがあるでしょう。主な対処法は、以下のとおりです。
- 普段よりも遊ぶ時間を設ける
- 動物病院へ連れて行く
- 過ごしやすい環境に整えてあげる
適切な対処ができるように、事前に理解しておくことが大切です。
普段よりも遊ぶ時間を設ける
犬の元気がないときの原因がストレスの場合は、普段よりも遊ぶ時間を設けて、楽しい時間を共有してあげてください。お気に入りのおもちゃで遊んだりドッグランに連れていったりして、普段より構ってあげましょう。
犬は引っ越しや運動不足などが原因でストレスを溜め込むことがあります。少しでも元気がないと感じたときは、飼い主さんが触れ合う時間を増やしてあげてください。
動物病院へ連れて行く
怪我や病気が原因で、愛犬の元気がないときは、動物病院へ連れていきましょう。自然回復する可能性はありますが、病気を放置して症状が悪化すると重症化する恐れがあります。
飼い主さんでは判断できない怪我や病気は多いので、早めに獣医師に相談して原因を特定しましょう。原因が特定できれば、速やかに治療法を確立して元気を取り戻すことができます。
過ごしやすい環境に整えてあげる
犬はシニア期に入ると、足腰が弱り元気がなくなったように見えます。若いときに登れた段差も、年齢を重ねると億劫になる可能性が高いです。
シニア期に入ったと感じたときは、部屋のなかの段差をできるだけ撤去して、愛犬が過ごしやすい環境に整えてあげてください。
犬の元気がないときは速やかに病院へ
今回は犬の元気がない原因や対処法について、詳しくお伝えしました。犬はストレスや病気が原因で、元気がなくなるケースがあります。事前に原因を把握しておき、元気がなくなったときは速やかに対策を講じることが大切です。
特に怪我や病気が原因で愛犬の元気がないときは、速やかに動物病院へ向かってください。症状が悪化すれば、重症化して完治するまで時間がかかってしまいます。
この記事でお伝えした、犬の元気がないときの情報を参考に、体調管理を万全な体制で臨んであげてください。
執筆:いぬのあのね編集部
イラスト:ヴァイクセルブラウン花咲季
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