犬が耳を倒す5つの理由! ヒコーキ耳の適切な対応やなりやすい犬種

犬が耳を後ろに倒している状態をヒコーキ耳と呼びます。可愛らしい仕草であるものの、理由が気になる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、犬がヒコーキ耳になる理由を詳しく解説します。耳を後ろに倒すときはさまざまな理由があるため、飼い主さんはその心理をしっかり理解してあげることが大切です。

飼い主さんが愛犬の気持ちを理解できれば、より絆が深まるでしょう。犬が耳を倒したときの対応についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。

耳を倒す仕草はカーミングシグナルのひとつ

犬は話すことができないため、カーミングシグナルによって意思を伝えます。カーミングシグナルは動物のボディランゲージで、さまざまな種類があります。耳を倒す仕草もカーミングシグナルのひとつです。

その他、あくびをしたり、視線を逸らしたりする仕草も、カーミングシグナルの代表例として挙げられます。飼い主さんは愛犬のカーミングシグナルを理解できると、意思疎通がしやすくなるでしょう。

犬が耳を倒す理由とは

犬が耳を倒す理由として、以下の5つが挙げられます。

  • 甘えたい・撫でてもらいたい
  • 信頼や愛情を表現している
  • 不満を抱えている
  • 緊張や恐怖を感じている
  • 敵意がないことを伝えている
  • 威嚇している

それぞれの理由について、詳しく解説していきます。

甘えたい・撫でてもらいたい

愛犬が耳を倒して飼い主さんのことをじっと見つめている場合は、甘えたい・撫でてもらいたいと思っている可能性が高いです。

穏やかな表情をしているため、飼い主さんも理解しやすいでしょう。撫でてあげたり、優しく話しかけたりすることで、愛犬との絆がより深まるはずです。

信頼や愛情を表現している

飼い主さんのそばで耳を倒しているときは、信頼や愛情を表現している可能性があります。口角が上がっていたり、しっぽを左右に大きく振ったりする行動も一緒に見られる場合が多いです。

不満を抱えている

耳を横向きに倒している場合は、不満を抱えている可能性が高いです。遊びたいのに飼い主さんに構ってもらえなかったり、おやつをもらえなかったりするケースが挙げられます。

緊張や恐怖を感じている

耳を後ろに倒すだけでなく、しっぽも下げている場合は、恐怖や不安を感じている可能性が考えられます。自分よりも体の大きい犬が近づいてきたり、大きな音がしたりするときに見られることが多いです。

敵意がないことを伝えている

他の犬がいるときや飼い主さんに怒られたときなどに耳を倒すのは、敵意がないことを示しています。攻撃する気はないので安心して欲しいという気持ちの表われです。

威嚇している

耳を前方に倒しているときは、威嚇のサインと言えます。歯を剥き出しにしていたり、敵対心を持っていたりすることも多いです。その他、マズルにシワを寄せたり、低い姿勢を取ったりする様子が見られる場合もあります。

ヒコーキ耳になりやすい犬種

ヒコーキ耳になりやすいのは、立ち耳の犬種です。具体的には、柴犬やポメラニアン、フレンチブルドッグなどが挙げられます。

普段は立っている耳がぺたんと倒れるため、はっきりとヒコーキ耳を確認することができます。ブルドッグやパグなど半立ち耳の犬種も耳の動きは確認しやすいですが、先が折れている分ヒコーキ耳は見えづらいです。

愛犬が耳を倒したときの対応方法

愛犬が耳を倒したときの対応方法として、以下の3つが挙げられます。

  • コミュニケーションを積極的に取る
  • 気持ちが落ち着くまで待ってあげる
  • 不安や恐怖の原因を取り除く

それぞれの対応について、詳しく解説します。

コミュニケーションを積極的に取る

甘えん坊の犬や留守番が多い犬は、飼い主さんに構って欲しいという気持ちが強くなりがちです。構って欲しいのに構ってもらえないのが、不満につながるケースも少なくありません。

優しく話しかけたり、スキンシップを増やしたりするだけでなく、ロープの引っ張り合いやフリスビードッグなどで愛犬とコミュニケーションを取ることが大切です。

気持ちが落ち着くまで待ってあげる

威嚇によって耳を倒している場合は、他の犬と喧嘩が始まってしまう可能性があります。愛犬の興味を惹ける物を使って、相手からそっと引き離しましょう。

見えないところまで連れてきたら、愛犬の気持ちが落ち着くまで待ってあげることが大切です。攻撃モードに入る前に、飼い主さんは冷静に対処する必要があります。

不安や恐怖の原因を取り除いてあげる

不安や恐怖によって耳を倒している場合は、その原因を取り除いてあげましょう。他の犬に対して恐怖心を抱いているのであれば、散歩コースを見直したり、遊ぶ場所を変えたりすると良いです。

また、社会化トレーニングをするしつけ教室などに通わせることで、恐怖心が少なくなる場合もあります。

不安の原因となるものは、大きな音や分離不安症など、犬によって異なります。そのため、飼い主さんは愛犬の気持ちを理解してあげることが大切です。

愛犬がヒコーキ耳になる理由に合わせて適切な対応をしよう

今回は、犬が耳を倒す理由について詳しく解説しました。耳を倒す仕草はカーミングシグナルの一つで、さまざまなメッセージがあります。

甘えたかったり、不満を抱いていたり、恐怖や不安を感じていたりなど、同じ仕草でも状況によって愛犬の意思は異なります。そのため、飼い主さんは愛犬がヒコーキ耳になる理由を理解してあげることが大切です。

甘えたくて耳を倒している場合は、積極的にコミュニケーションを増やしましょう。不安や恐怖を感じている場合は、その原因を取り除いてあげる必要があります。ヒコーキ耳になる理由に合わせて適切な対応をすることが重要です。

執筆:いぬのあのね編集部
イラスト:ヴァイクセルブラウン花咲季

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