「リーダーウォークって何?」
「リーダーウォークに必要な準備は?」
「リーダーウォークの練習方法は?」
犬を安全に散歩させるために、リーダーウォークを愛犬に教える飼い主さんも多いです。リーダーウォークを覚えれば、愛犬が勝手な行動をとる頻度が少なくなります。
そこで今回は、犬のリーダーウォークについて、詳しく解説していくので、ご一読ください。
犬のリーダーウォークって何?
そもそも犬のリーダーウォークとは、リードを使って飼い主さんと犬の距離を適度に保ちながら散歩させる方法を指しています。リーダーウォークを覚えさせることで、急な対応に困る心配がありません。
飼い主さんが犬に命令を出すときも、近くにいれば素早く対応できます。犬が自然と命令に従えるような位置にいるので、自然に犬とコミュニケーションが取れるでしょう。
犬のリードの種類
リーダーウォークについて説明する前に、犬のリードの種類についていくつか紹介します。犬のリードの種類は、以下のとおりです。
- スタンダードリード
- フレキシブルリード
- トレーニングリード
- マルチファンクションリード
それぞれの種類について、詳しく解説します。
スタンダードリード
リードの種類のなかでも、基本となるのが「スタンダードリード」です。持ち手がループ状で、散歩のときに掴みやすい形状となっています。
長さは50~200cm程度で、使用している素材もさまざまです。ナイロン製や革製など、素材は自分好みのものが選べます。基本的な形状のリードなので、初めて犬を飼う人におすすめです。
フレキシブルリード
「伸縮リード」とも呼ばれているリードで、リードの長さを自由に調節できるのが特徴です。広い場所で愛犬を走らせたいときに、有効活用できるリードとなっています。
リード部分はワイヤー素材で出来ているものがおすすめです。ワイヤー素材なら耐久性が高いので、簡単に切れる心配がありません。
ただし、リードを長くしすぎるとトラブルの原因になる恐れがあります。他の人に迷惑をかけないよう、適切な長さにリードを調整しましょう。
トレーニングリード
しつけ用に利用されるリードが「トレーニングリード」です。長めのリードとなっており、大体3~14mほどの長さのリードを指しています。
一般的なリードよりもかなり長いので、散歩用には利用できません。あくまでもしつけのときにしか利用しないリードです。
「おいで」のしつけをするときなどに利用されるケースが多いリードで、愛犬に何か教えたい際はおすすめになります。
マルチファンクションリード
紐を肩にかけられるリードが「マルチファンクションリード」です。買い物を行う際に、店の前で犬を待たせるときに利用しやすいリードとなっています。多機能で耐久性が高いリードなので、大型犬を散歩させるときにも便利です。
犬にリーダーウォークをしつける重要性
犬を散歩させるときに、リーダーウォークをしつける飼い主さんは多いです。具体的に、リーダーウォークをしつける重要性には、次のようなことが挙げられます。
- 散歩中のリスク回避に繋がる
- 散歩中のストレス軽減に繋がる
- 愛犬と意思疎通がしやすい
犬にリーダーウォークをしつける重要性について、詳しく解説します。
散歩中のリスク回避に繋がる
リーダーウォークをしつけておけば、散歩中のリスク回避に繋がります。リーダーウォークでは、常に愛犬が横にいる状態なので、急な飛び出しにも素早く対応可能です。
また、リーダーウォークをしつければ、犬もリラックスした状態で散歩できるので、興奮状態になりにくくなります。
散歩中のストレス軽減に繋がる
散歩でリードが引っ張られている状態のときは、犬も緊張状態にあります。ストレスに感じるケースもあり、愛犬の身体に負担がかかる恐れがあるでしょう。
また、飼い主さんも愛犬がいつどのような行動かわからないと、不安に感じます。リーダーウォークを覚えれば、横に愛犬を待機させた状態で散歩できるので、急な行動にも対応しやすくなるので安心です。
愛犬と意思疎通がしやすい
リーダーウォークをしつければ、愛犬は飼い主をリーダーとして認識します。犬の忠誠心が高まるきっかけになるので、自然と意思疎通がしやすくなるでしょう。
飼い主さんの命令が伝わりやすくなるので、コミュニケーション向上にも繋がります。愛犬も落ち着いて行動してくれるので、散歩中も興奮状態になりにくくなるでしょう。
リーダーウォークの前に覚えておきたい「ヒールウォーク」
リーダーウォークをしつける前に、「ヒールウォーク」をマスターするのが先決になります。ヒールウォークのやり方は、次のとおりです。
- 横に付ける練習から始める
- ヒールウォークのやり方
練習方法と具体的なやり方について、詳しく解説します。
横に付ける練習から始める
ヒールウォークは、飼い主が止まっているときに横へ座らせるしつけ方法です。歩くときは真横に歩かせて、主従関係をはっきりさせます。
リーダーウォークを教える前に始めるしつけ方法なので、慣れさせるためにも実践してください。
ヒールウォークのやり方
リーダーウォークを行う前に、ヒールウォークで主従関係をはっきりさせる必要があります。ヒールウォークのやり方は、次のとおりです。
- 手におやつを持って犬を誘導させる(このときに「ヒール」と指示をする)
- 後ろに誘導して犬が飼い主より後ろに行ったら半円を描いて犬をUターンさせる
- 犬が横についたら座らせる
- 座ったらおやつをあげて褒める
犬がヒールウォークを指示どおりにできたら、おやつをあげてしっかり褒めてあげてください。最初は難しくても、慣れていけば自然とできるようになります。
リーダーウォークの練習方法
犬にリーダーウォークを教えるときは、正しい知識を持っておくことが大切です。ここでは、正しく練習するために、リーダーウォークのやり方と注意点について詳しく解説します。
リーダーウォークのやり方
リーダーウォークのやり方としては、まず「呼び戻し」を行います。「おいで」や「こい」という命令を行い、犬が戻ってくるまでしつけを行いましょう。
次に散歩中に犬が飼い主さんを引っ張ったら、一時的に止まります。止まっているときは、犬と目を合わさずに、後ろ向きに方向転換して犬が寄ってきたら再度歩きましょう。
リーダーウォークでは、犬が行きたい方向に向かうのではなく、飼い主さんが行く方向について行かせてください。飼い主さんが向かいたい方向に歩き始めたら、大げさに褒めてあげましょう。
リーダーウォークの注意点
リーダーウォークをしつける際に注意しておきたいのが、首輪をつける場合は呼吸が苦しくなる点です。ハーネスであれば問題ありませんが、首輪は首をしめる恐れがあります。
特に呼吸器系が弱い犬の場合は、首輪で散歩させると身体への負担が大きくなるので気を付けてください。
犬の安全のためにリーダーウォークを覚えよう
愛犬にストレスや不安なく散歩してもらうためには、リーダーウォークをマスターしたほうが安心です。すぐにリーダーウォークができなくても、慣れていけば徐々に指示を聞いてくれるようになります。
ただし、リーダーウォークをするときは、首輪で呼吸器系に負担をかけないように注意してください。できるだけハーネスを利用して、首がしまらないよう配慮してあげましょう。
今回紹介したリーダーウォークの方法を実践して、愛犬との安全な散歩を楽しんでください。
執筆:いぬのあのね編集部
イラスト:ヴァイクセルブラウン花咲季
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