雑種犬の特徴や飼育の注意点|迎え入れる方法やミックス犬の違いも解説

雑種犬は個体差が大きく、耳や鼻先などの形がさまざまです。また毛の色や長さも異なり、個性的な外見をしています。

そのため、犬を迎え入れるのにあたり「雑種犬とミックス犬の違いは?」「雑種犬の種類は?」などの疑問を持っている方も多いはずです。

そこで今回は、雑種犬とミックス犬の違いや特徴、飼うときの注意点について紹介します。犬を飼う検討をしている方はぜひ参考にしてください。

雑種犬とは?ミックス犬との違いも解説

雑種犬とは、異なる犬種の血統を持つ犬のことです。一般的には純血の犬種同士ではなく、異なる犬種同士の交配によって生まれた子犬を指します。雑種犬は犬種ごとの特徴を組み合わせており、一つの犬種に属さないため個性豊かです。

また、ミックス犬も一般的に雑種犬のことを指します。ただし、雑種犬は異なる犬種の血統を持つ犬全般を指す一方で、ミックス犬は混血犬の意味合いが強いです。親犬は複数の異なる犬種から生まれています。

雑種犬の3つの特徴

雑種犬の特徴として、以下の3つが挙げられます。

  • 特定の病気にかかりにくく寿命が比較的長い
  • 性格・外見が個性的
  • 地域の気候に馴染みやすい

それぞれの特徴について下記で詳しく解説します。

特定の病気にかかりにくく寿命が比較的長い

雑種犬は異なる犬種の血統を持つため、遺伝的な病気や特定の犬種における健康問題のリスクが低いです。純血種は、遺伝的な問題が犬種特有の疾患として現れるケースも少なくありません。

また、雑種犬は遺伝的多様性を持つため、免疫力が強いとも言われています。ただし、犬の健康状態や飼育環境によっても寿命は異なるので、健康管理や定期的な獣医の診察が重要です。

性格・外見が個性的

雑種犬は異なる犬種の血統を持つため、性格や外見が個性的であることが特徴です。体の大きさや毛の色、耳の形などが異なり、個体差が大きいです。

その結果、一つの犬種に属さない個性的な見た目となります。また性格も個体差が大きく、活発な犬もいれば穏やかな犬もいます。

地域の気候に馴染みやすい

異なる犬種の血統を持つ雑種犬は祖先の遺伝的多様性から、さまざまな気候条件に対応できるようになっています。

例えば、寒冷地や暑い地域、湿気の多い地域など適応力が高いです。そのため雑種犬は地域の気候に馴染みやすい傾向があります。

雑種犬を飼うときの注意点

雑種犬を飼うときの注意点として、以下の3つが挙げられます。

  • しつけが難しい場合がある
  • 成長後のサイズが予想しづらい
  • かかりやすい病気を特定しづらい

それぞれの注意点について詳しく解説します。

しつけが難しい場合がある

純血種は、飼育する上での注意点やしつけのポイントが明確な場合が多いです。しかし雑種犬は親犬のどのような性格を引き継いでいるのか分からないため、しつけが難しい場合があります。

賢い犬もいれば、気難しい犬もいます。雑種犬はそれぞれ性格が異なるので、愛犬に合った方法でしつけをすることが大切です。

成長後のサイズが予想しづらい

純血種は子犬の段階で、親犬のサイズをもとに成犬時の大きさがある程度予想可能です。しかし、雑種犬はさまざまな血が混ざっています。

そのため、両親が小柄であっても大きく成長することがあるのです。反対に、予想よりも大きく成長しないケースも少なくありません

かかりやすい病気を特定しづらい

異なる犬種の血統を持つ雑種犬は遺伝的な健康リスクが純血種よりも少ないと言われていますが、特定の病気にかかりやすい場合もあります。

しかし、雑種犬は複数の犬種が混ざっているため、かかりやすい病気を特定しづらいです。飼い主さんは定期的に獣医師の診察を受けさせて、早期発見・治療できるようにしましょう。適切な食事や運動などの健康管理も欠かせません。

雑種犬を迎え入れる3つの方法

雑種犬を迎え入れる方法として、以下の3つが挙げられます。

  • 保健所
  • 譲渡会
  • 里親募集サイト

それぞれの方法について、下記で詳しく解説します。

保健所

保健所は保護された犬が集まる場所で、自治体ごとに設置されています。保護犬は新たな飼い主さんが現れるまで待ちますが、一定期間内に見つからないケースも少なくありません。

最終的には殺処分となるため、保健所から犬を引き取るのは命を救うことと同じです。各自治体のホームページに保護犬の情報が掲載されているので、気になる犬がいたら問い合わせてみましょう。

譲渡会

定期的に譲渡会を開催する保健所や保護団体もあります。直接会って気になる犬がいれば、その場で譲渡を申し込めるのが特徴です。

飼い主としての条件を満たし、他に候補がいなければ引き取ることができます。自分が住んでいる地域の保健所や保護団体のホームページに記載があるので、気になる方は一度チェックしてみてください。

里親募集サイト

何らかの理由で飼育できなくなった飼い主さんが、里親募集サイトを通じて里親を探しているケースもあります。

特に大手のサイトは全国からの募集情報が掲載されているため、気になる犬に出会える可能性が高いです。

雑種犬に関するよくある質問

雑種犬に関するよくある質問は以下のとおりです。

  • 雑種犬の種類は?
  • 雑種犬は賢いって本当?
  • 雑種は嫌われやすい?

それぞれの質問に対する回答を下記で紹介します。

雑種犬の種類は?

日本では柴犬や秋田犬などに似ており、耳が真っ直ぐに立っている雑種犬が代表的です。日本犬のような見た目の雑種犬は、日本犬雑種や和系犬と呼ばれています。

雑種犬は賢いって本当?

雑種犬の中には、飼い主さんの言動や周囲の環境に敏感な犬もいます。特に保健所暮らしが長かった犬は、他の犬よりも保身的になったり、従順な態度を取ったりする場合もあります。

しかし、雑種犬は賢いという見解には諸説あるため、必ずしも当てはまるとは限りません。

雑種は嫌われやすい?

一昔前の日本には野良犬がたくさんいたため、さまざまな雑種犬が産まれていました。

純血種のように外見が整っておらず、しつけもされていないことから、雑種犬はネガティブなイメージが強くありました。現在は犬種問わずに愛する人が多いものの、当時は嫌われていたと言えます。

雑種犬の特徴や注意点を把握して迎え入れよう

雑種犬は寿命が比較的長く、特定の病気にかかりにくいです。また、個性的な性格・外見も特徴として挙げられます。ただし異なる犬種の血が混ざっており、一般的なしつけが通用しないことがあります。

雑種犬の性格は個体差が大きいため、愛犬の性格に合わせてしつけを行いましょう。また親犬のサイズどおりに成長しないケースも多く、成長後の大きさを予想しづらいです。

予想よりも大きく成長する可能性もあるので、その点を考慮して飼育スペースを確保することが大切です。ぜひ今回の記事を参考にして、雑種犬を迎え入れてください。

執筆:いぬのあのね編集部
イラスト:ヴァイクセルブラウン花咲季

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