「犬が人間のように笑うことはある?」
「犬の顔が笑っているように見えるのはなぜ?」
「笑顔に見えやすい犬種はいる?」
愛犬の表情について、こんな疑問を持っている飼い主さんもいるはずです。人は楽しかったり嬉しかったりすると笑いますが、犬も笑顔になるのでしょうか。
今回は、犬も人間のように笑顔になるのか、笑顔に見えやすい犬種など、犬の表情について詳しく紹介します。犬の表情から気持ちを読み取るポイントなどもお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
犬も人間のように笑うの?
犬は、人間のように声を出して笑うことはありません。飼い主さんが笑ったり撫でたり、おやつをあげたりしたとき、笑顔のような表情をするため、犬も笑うと思う人も多いのです。
動物で笑うのは、人、チンパンジー、ゴリラだけといわれています。人間にとって、笑顔は「唇の両端が上がっている」「唇の端を上げて歯を見せている」などの状態です。しかし、犬の表情がこれと近い状態でも、笑顔になっているわけではないのです。
犬が嬉しい表情を見せるタイミング
犬は、楽しいときや服従しているときに嬉しい表情を見せます。例えば、お散歩のときやおもちゃで遊んであげているとき、飼い主さんが帰宅したときなどです。
また、飼い主さんが楽しそうにしていると、犬も楽しくなり、嬉しい表情を見せてくれることがあります。飼い主さんが笑顔でいることが、愛犬の嬉しそうな表情を引き出すことにつながるのです。
笑顔に見えやすい犬種
お伝えしたように、犬は人間のように笑うわけではありません。しかし、以下の犬種は笑顔に見えやすい表情をすることが多いです。
- サモエド
- ゴールデンレトリバー
- ポメラニアン
- 柴犬
- フレンチブルドッグ
それぞれの犬種の特徴や表情について解説します。
サモエド
サモエドは、サモエド族が一緒に生活してきたソリ犬・番犬・猟犬です。大型犬ですが、おおらかな性格で知られています。
大きな口を開けると口角が上がり、目が垂れ気味になるため、笑顔のような表情になります。このことから、サモエド・スマイルという言葉があるほどです。
ゴールデンレトリバー
ゴールデンレトリバーも、笑顔のような表情に見える犬種の代表格です。イギリス原産の大型犬でかつては猟犬として活躍していましたが、人懐っこく温和で優しい面立ちをしているため、笑顔を浮かべている様に見えるといわれます。
ポメラニアン
ポメラニアンは、社交的ではつらつとした性格で日本でも人気の犬種です。サモエドが祖先の犬種ということもあり、笑顔に見える表情がとても魅力的です。
柴犬
日本人に馴染み深い柴犬は、和犬の中では唯一の小型犬です。一見ポーカーフェイスのように思えるのですが、とても豊かな表情を見せてくれます。
フレンチブルドッグ
フレンチブルドッグも表情豊かなチャーミングな犬種です。短頭種であるため、パンティングの回数も多く、表情が笑顔に見えることも少なくありません。
犬が笑顔のような表情をする意味
犬が笑顔のような表情をするのは、「楽しいから」「幸せだから」だけでなく、次のような意味もあります。
- リラックスしている
- 飼い主に喜んでほしい
- 飼い主の真似をしている
- 敵意はない
詳しく確認していきましょう。
リラックスしている
犬の口角が上がっているときや口が軽く開いているときなどは、リラックスしている証拠です。なかには、目を細めたりウインクしたりする犬もいます。
目によるサインは、心を許している相手にしか見せないといわれています。愛犬が飼い主さんを見つめながら、穏やかににっこりと笑っているような表情をしたら、リラックスしているに違いありません。
飼い主に喜んでほしい
犬は、飼い主さんに喜んでほしいから笑顔のような表情を見せることもあります。飼い主さんが喜んでくれた表情を覚えており、笑顔のような表情を繰り返し見せるのです。
飼い主の真似をしている
犬は飼い主さんの表情をよく観察しており、真似することも多いです。元々犬は群れで行動していたため、自分より立場が上の相手に対しては、表情を観察する習性があります。飼い主さんが笑顔をたくさん見せていると、愛犬も同じような表情になるのです。
敵意はない
ほかの犬や初対面の人、慣れていない人に対して「敵意はない」「ケンカをするつもりはない」とアピールするために、口角を緩めて笑顔のような表情を見せることがあります。主に、散歩中に他の犬や近所の人とすれ違ったときに、このサインをすることが多いです。
犬は、それぞれ自分のテリトリーを持っているため、ほかの犬と出会うと攻撃的になることがあります。このサインを出すことで、相手の犬が落ち着いて、ケンカやトラブルを避けることができるのです。
犬の表情が笑顔に見えるときとは?
犬の表情が笑顔に見えるとき、主にどのようなときなのでしょうか。ここでは、以下3つに分けてお伝えしていきます。
- 身体
- 表情
- 行動
身体
まずは、犬の身体と表情の関係について、耳としっぽの状態や動きを確認していきましょう。
耳
犬は嬉しいときに耳をふせます。また、喜びが大きくなるほど、耳はぺったんこになるでしょう。耳がぺったんこのときは、穏やかな表情をしていることが多いです。
しっぽ
しっぽの動きでも愛犬が喜んでいることがわかります。軽快にしっぽを振ったりしっぽを高く上げて揺らしたりしているときは、喜んでいると考えてください。
表情
次に犬の口元や目など、表情についてお伝えしていきます。
口角が上がっている
口角が上がっていると、ニッコリと笑顔のように見えます。犬が口角を上げているのは、友好的なサインです。犬はリラックスすると顔や口の緊張が緩むため、口角はわずかに上向きになります。
口を軽く開けている
犬が口を軽く開けているときは、リラックスしているときです。このときの口元の様子が、笑っているように見えます。
ただし、口を開けているからといって、必ずリラックスしているとは限りません。口を開けながら喘いでいるときは、強い不安やストレスを感じている可能性があります。
下の犬歯を見せる
下の犬歯が目立つときは、犬がリラックスしているときです。犬は力を抜いているとき、下の犬歯が見えるように口を開ける傾向があります。
また、犬が歯を見せるのは、服従のサインといわれています。服従の意味で前歯を見せるときは、頭を下げて尻尾を水平に伸ばして振りながら、耳を伏せていることが多いです。
目を細める
目を細めているときは、「落ち着いています」「敵ではありません」というサインです。犬は不安を感じているとき、安心できるまでその原因をじっと見つめます。
しかし、ほかの犬をじっと凝視すると喧嘩になるため、「脅威を与えるつもりはない」と伝えるサインとして目を細めるのです。このとき、耳を伏せたり口が開いたりすることもあるでしょう。
行動編
犬は、身体や表情だけでなく、行動でも喜びの気持ちを伝えています。犬が楽しいときや嬉しいときにみせる行動の一例は、以下のとおりです。
- 飼い主の顔や手、足を舐める
- 飼い主をじっと見つめる
- 飼い主を甘噛みする
- 飼い主の体にくっついたり寄り添ったりしてくる
- お腹を見せたり仰向けに寝転がったりする
- 飼い主のそばで眠る
- 飼い主の物を持っていったり隠したりする
- お気に入りのオモチャを持ってくる
- 飼い主にお尻を向けたり飼い主の体の上に座ったりする
以上をチェックして、愛犬が喜んでいるかどうかの判断材料にしてください。
犬の表情が笑顔に見えるときの注意点
犬の笑顔の意味やサインが理解できたところで、次に、飼い主さんが気を付けたい点を2つご紹介します。
- 笑顔に対して否定的な反応をしない
- ストレススマイルと間違えない
笑顔に対して否定的な反応をしない
犬が笑顔のような表情を見せているのに、飼い主さんが嫌な態度を取ったり冷たく突き放したりするような行動は絶対にやめてください。飼い主さんが否定的な反応をすると、愛犬は「笑顔=やってはいけないこと」と認識してしまうからです。
犬は一度学んだことはずっと守り続けるので、笑顔を見せてくれなくなる可能性もあります。犬が笑顔を見せたときは、どんなときでも喜んであげるようにしてください。
ストレススマイルと間違えない
犬の表情が一見笑顔のようでもポジティブな意味を持たないケースもあるので、注意が必要です。犬の笑顔には、リラックススマイルとストレススマイルの2種類があります。
楽しいときや嬉しいとき、飼い主さんにじゃれついてくるときなどは、リラックスマイルだと考えて間違いありません。リラックススマイルは、表情が柔らかいのが特徴です。
一方、緊張しているときや嫌がっているときなどに見せる表情は、ストレススマイルです。ストレススマイルには、以下のような特徴があります。
- 口が緩んだように開いて口角が下がっている
- 舌が口から垂れ下がっている
- 全身が強張っている
- 表情が硬い
- 鼻にしわが寄っている
- 口角がひきつっている
- 目を見開いている
- 尻尾が垂れ下がっている
- 低い位置で尻尾をユラユラと振る
愛犬がストレスを感じているのではと不安になったときは、チェックしてみてください。
愛犬の全身を観察して笑顔の意味を正しく理解しよう
犬は人間のように笑うわけではありません。しかし、犬も「楽しい」「リラックスしている」「敵意がない」と感じているときは、嬉しい表情を見せてくれます。そのため、愛犬の表情の特徴を理解して、コミュニケーションを取ることが大切です。
また、表情が笑顔のように見えても犬がストレスを感じているケースがあります。飼い主さんは、顔だけでなく愛犬の身体や行動から、表情の意味を理解してあげなくてはなりません。
ここでお伝えした内容を参考に、常日頃から愛犬をよく観察してコミュニケーションを取っておきましょう。
執筆:いぬのあのね編集部
イラスト:ヴァイクセルブラウン花咲季
<スポンサーリンク>
新着記事
<スポンサーリンク>