「人懐っこい犬種は?」
「犬は人懐っこいほうが飼いやすい?」
「愛犬を人懐っこく育てるためには?」
こんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。人懐っこい犬は誰とでも仲良くなれるため、比較的しつけやお世話がしやすいと言われています。
また、人に対して吠えることが少ないので、飼い主さんは周囲に気を使い過ぎずに済むでしょう。今回の記事では、人懐っこい犬種を紹介します。人懐っこい犬の特徴や人懐っこい性格に育てる方法も解説しているので、ぜひ参考にしてください。
人懐っこい犬の特徴
人懐っこい犬の特徴として、以下の3つが挙げられます。
- 飼い主以外に触られても嫌がらない
- 初対面の人にも自分から寄って行く
- 知らない人にも尻尾を振る
それぞれの特徴について詳しく解説します。
飼い主以外に触られても嫌がらない
人懐っこい犬は、飼い主さん以外の人に体を触られても基本的に嫌がりません。人を信頼しており、触られることに慣れています。動物病院での治療やトリミングサロンでのカットもスムーズに行うことができます。
初対面の人にも自分から寄って行く
人が好きな犬は、初対面の人にも自分から寄って行きます。体をすり寄せたり、寝転がってお腹を見せて撫でるようおねだりする犬もいます。
警戒心が強い犬は、自分が知らない人には近寄りません。愛犬が初対面の人に自分から挨拶しに行っている場合は、人懐っこい性格と言えます。
知らない人にも尻尾を振る
人懐っこい犬は、人を見ると嬉しそうに尻尾を振ります。ただし、犬は相手を警戒しているときにも尻尾を振ることがあるため注意が必要です。尻尾を振っているときは、表情や体の動きも見るようにしましょう。
人懐っこい犬種6選
人懐っこい性格をしている主な犬種は、以下の6種類です。
- ゴールデン・レトリーバー
- トイ・プードル
- パグ
- ボーダーコリー
- ポメラニアン
- シェットランドシープドッグ
それぞれの犬種の特徴について詳しく解説します。
ゴールデン・レトリーバー
ゴールデンレトリーバーは、陽気で温厚な性格をしています。飼い主さんの言うことを聞くので、子供がいる家庭でも飼いやすいです。ただし、大型犬であるため、しつけや管理を徹底する必要があります。
トイ・プードル
トイ・プードルは、活発で明るい性格をしています。遊ぶことが大好きで、子供たちの良いパートナーとなるでしょう。ただし、吠え癖がついてしまう犬もいるため、しつけを徹底的に行う必要があります。
パグ
パグはしわしわの顔が特徴的で、「鼻ぺちゃ犬」とも呼ばれています。小型犬ですが筋肉質であるため、平均体重はサイズが同じ犬種よりもやや重めです。
少し頑固な面があるものの、しっかりしつければ問題ありません。誰に対しても友好的なので、子供のいる家庭でも飼いやすいです。
ボーダーコリー
ボーダーコリーは、IQが高く賢い犬です。家族を大切にするため、子供のいる家庭にも向いています。鳴き声が大きいものの、しつけを行うことで吠え癖はなくなります。
ポメラニアン
ポメラニアンは、感情表現が豊かで愛嬌のある犬です。フレンドリーな性格で、初心者でも飼いやすいと言われています。
警戒心が強いためよく吠えるイメージがありますが、社会に慣れさせることで吠える回数が少なくなります。
シェットランドシープドッグ
シェットランドシープドッグは、「シェルティー」という愛称で親しまれている小さな牧畜犬です。陽気な性格で遊ぶことが大好きなので、子供のいる家庭にも向いています。従順で賢い犬ですが、鳴き声が大きいため無駄吠えをなくすしつけが必要です。
人懐っこく犬を育てる5つのステップ
人懐っこく犬を育てる5つのステップは以下のとおりです。
- 飼い主以外の人に愛犬の名前を呼んでもらう
- 知らない人が多い場所に連れて行く
- 飼い主以外の人におやつを手渡ししてもらう
- 飼い主以外の人に遊んでもらう
- 飼い主以外の人に体を触ってもらう
それぞれのステップを詳しく解説します。
ステップ1:飼い主以外の人に愛犬の名前を呼んでもらう
飼い主さん以外の人を自宅に呼び、愛犬の名前を呼んでもらいましょう。名前を呼んでもらうのは、人に慣れさせるために必要なトレーニングです。
警戒心の強い犬は、吠えたり怯えたりすることも少なくありません。最初から上手く行くと期待せず、長期的に行うことが大切です。
ステップ2:知らない人が多い場所に連れて行く
公園など知らない人が多い場所に連れて行く方法も有効的です。パピー期は抱っこしながら連れて行っても構いません。
このステップで重要なのは、老若男女問わず色々なタイプの人を見せることです。マスクをつけている人やメガネをかけている人など、外見が異なっても怖がることがないようにしましょう。
愛犬が既に大きい場合は、見知らぬ人に対して吠える前にアイコンタクトを取るのがポイントです。それで吠えなかったときはご褒美として、おやつをあげてください。
ステップ3:飼い主以外の人におやつを手渡ししてもらう
飼い主さん以外の人からおやつを手渡しでもらうトレーニングを行います。手渡しでおやつをもらうことで、人に対する恐怖心がなくなります。愛犬が怖がっている場合は、目を合わせずに顔をそらした状態であげてもらいましょう。
ステップ4:飼い主以外の人に遊んでもらう
飼い主さん以外の人を自宅に招き、愛犬と一緒に遊んでもらいましょう。遊んでもらえると、人を遊んでくれる存在と認識するようになります。
ステップ5:飼い主以外の人に体を触ってもらう
飼い主さん以外の人に名前を呼んでもらったり、遊んでもらったりしたら、最後は体を触られることにも慣れてもらいましょう。より多くの人に触ってもらうことで、人懐っこい犬に育てられます。
犬が人に懐いているときに見せる4つのサイン
犬が人に懐いているときに見せるサインには、以下の4つがあります。
- 匂いを嗅ぐ
- 前足を乗せてくる
- 後ろをついてくる
- おもちゃを持ってくる
それぞれのサインについて詳しく解説します。
匂いを嗅ぐ
犬が匂いを嗅ぐのは、興味がある証拠です。触れ合うときに匂いを嗅ごうとしている場合は、じっとしてあげましょう。犬にとって匂いを嗅ぐのは、挨拶でもあります。
前足を乗せてくる
前足を乗せてくるのは、構って欲しいというサインです。構ってあげないと、強めにタッチしたり、吠えたりする犬もいます。信頼関係を深める絶好の機会なので、できるだけ相手をしてあげましょう。
後ろをついてくる
後ろをついてくるのは、甘えたいというサインです。その人のことが大好きで、そばにいると安心するのでしょう。
ただし、おやつが欲しかったり、散歩に連れて行って欲しかったりなど、要求がある場合についてくる場合もあります。そのため、飼い主さんは愛犬の気持ちを仕草や表情から理解してあげることが大切です。
おもちゃを持ってくる
お気に入りのおもちゃを持ってくるのは、一緒に遊びたいという気持ちの表れです。懐いている証拠なので、おもちゃで遊んであげましょう。
ただし、単に見せたがっている場合もあります。そのため、犬の様子を見ながらおもちゃを取るようにしてください。
人懐っこい犬種を育てるときの注意点
人懐っこい犬種を育てるときの注意点は、以下の2つです。
- コマンドトレーニングを徹底的に行う
- リードをつけるときは短く持つ
それぞれの注意点について詳しく解説していきます。
コマンドトレーニングを徹底的に行う
人懐っこい犬は、人や犬と遊びたい願望が強いです。コマンドトレーニングを行うことで、興奮したときでもクールダウンできます。
「お座り」や「待て」など、基本的なコマンドから覚えさせることが大切です。コマンドトレーニングを徹底することで、事故などのトラブルを未然に防げるようになります。
リードをつけるときは短く持つ
人懐っこい犬は一緒に遊びたい気持ちが抑えられず、人や犬にアタックしてしまうことがあります。特に大型犬は力が強いため、相手を突き飛ばしてしまう危険性が高いです。
他の犬に飛びかかると喧嘩に発展してしまうこともあるので、ドッグランや散歩時はリードを短く持ちましょう。
このとき首輪ではなく、ハーネスの利用がおすすめです。首輪だと犬の動きを制御する際に、首を絞めてしまう恐れがあります。それに対してハーネスであれば、首への負担を最小限に抑えられます。
人懐っこい犬と一緒に仲良く暮らそう
知らない人に尻尾を振ったり、自分から寄って行ったりする犬は、人懐っこい性格と言えます。人懐っこい犬は人に対して吠えることが少ないため、比較的しつけやお世話がしやすいです。
ただし、人懐っこい犬種は存在するものの、性格によっては警戒心が強い犬もいます。人懐っこい性格に育てたい場合は、小さい頃から色々なタイプの人を見せることが大切です。
また、飼い主さん以外の人と触れ合う機会を設けることで、知らない人への警戒心が少なくなります。ぜひこの記事を参考にして、人懐っこい犬と一緒に楽しく暮らしてください。
執筆:いぬのあのね編集部
イラスト:ヴァイクセルブラウン花咲季
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